スイスの列車は窓が大きく、座る側で見える景色が違います。

絶対の正解はありませんが、基本は「湖や山が見える側」。私が実際に乗って「こっちで良かった」と思った区間を、進行方向の左右でメモしておきます。

結論:迷ったら「湖側」

たいていの区間は、湖が見える側に座ると満足度が高いと感じました。

とはいえこれは「湖沿いを走る区間なら」という話で、スイスの列車すべてに当てはまる絶対のルールではありません。山あいや峠を越える区間では、湖ではなく谷側・山側のほうがよいこともあります。

進行方向は乗る向きで変わるので、以下は「その区間を進む向き」での左右です。乗る前にホームでどちら向きに走るか確認すると失敗しにくいです。

ルツェルン → インターラーケン:進行方向の右

いわゆる景観区間。私が乗ったなかでは、ここがいちばん「観光列車らしい」区間でした。

走るのは、ツェントラルバーン(zb)のブリュニック線。この区間は、1時間に1本ほど走る普通の特急(IR)がそのまま「ルツェルン・インターラーケン・エクスプレス」と名乗っていて、大きな窓のパノラマ車両がつながっています。

つまり、わざわざ特別な観光列車を予約しなくても、ふだんの切符やパスでそのまま乗れて、景色も同じ。座席指定もいりません(取りたい人だけ任意で取れます)。だから「パノラマ列車に乗らなきゃ」と気負わなくて大丈夫でした。

個人的には、進行方向の右がよかったです。

いちばんの見どころは、乗ってから40〜50分ごろに見えてくる2つ目の大きな湖。山にかこまれたターコイズ色のルンゲルン湖で、水面の色と山の緑のコントラストがとてもきれいでした。この区間のハイライトです。

車窓から見るスイスの景色・ルツェルンーインターラーケン間

終点インターラーケンに近づく最後の区間は、ブリエンツ湖が左側に見えます。ルンゲルン湖をしっかり狙うなら右、最後のブリエンツ湖をメインにするなら左、と区間内でも入れ替わるイメージです。

ツェルマット → レマン湖方面(リヴァ/ラヴォー):進行方向の左

レマン湖が見えてからは、迷わず進行方向の左

湖が見えはじめるモントルーのあたりでは、湖畔に建つお城が左手に見えました。レマン湖でいちばん有名なシヨン城(Château de Chillon)です。遠目にはこぢんまりとして可愛らしく見えました。

そこからさらに進むと、ラヴォーのブドウ畑(リヴァ=Rivaz、サン・サフォラン〜キュリーあたり)。ここから見えるレマン湖が本当に美しく、世界遺産のブドウ畑が、湖に向かって段々に下りていく眺めでした。

列車の窓から見えたシヨン城とレマン湖

ラヴォーの線路ごしに広がるレマン湖

ゴルナーグラート鉄道(登山列車):上りは右

ツェルマットから登るゴルナーグラート鉄道は、上りで進行方向の右

かなり人気で、始発に乗ろうと10分前に着いても、すでに少し行列ができていました。始発以降は座れずに立っている人もいたので、座って景色を狙うなら早めの行動がよさそうです。

ゴルナーグラート鉄道の窓から見たマッターホルン

ゴルナーグラート鉄道の車両とマッターホルン

ツェルマットの村とマッターホルン
車窓から見えるマッターホルン

クライネシャイデック → グリンデルワルト:進行方向の左

ここを走るのはヴェンゲルンアルプ鉄道(WAB)。世界最長の連続ラックレール式(歯車)登山鉄道です。

私が乗ったのは下り(クライネシャイデックからグリンデルワルトへ降りる方向)だけ。その下りでは進行方向の左がよかったです(なので、上りは右です)。

目の前に牛がいて、これぞスイス、という眺めでした。

ヴェンゲルンアルプ鉄道の車窓、目の前の牛

インターラーケン → グリンデルワルト:アイガーが見えたら

正直、この区間はあまり車窓の記憶がありません。ただ、グリンデルワルトが近づいてアイガーが見えてくると、やっと「おお」と感動しました。

ちなみにアイガーは、列車の中よりもグリンデルワルトの村を歩いているときの方が、ずっと感動しました。だって、ずっと見えているんだもの。移動中に気負って探さなくても大丈夫です。

インターラーケン → ツェルマット:トゥーン湖は右、でも逆側に座って失敗

ユングフラウ地方からツェルマットへ移動した日の、長い列車。最初のほうでトゥーン湖が見えるのですが、これは進行方向の右。私は逆(左)側に座ってしまい、湖をちゃんと見られませんでした……。乗る前に確認しておけばよかった区間です。

その先は山また山で迫力はあるものの、ユングフラウ地方を見たあとだったせいか、正直「すごいけど、そこまでかな」というのが本音でした。

ロープウェーやゴンドラは「向き」

メンリッヒェンやフィルスト、ミューレンへ上がるゴンドラのような空中ケーブルは、窓が大きく立ち位置で向きを変えられるので、列車ほど「左右どっち側」を気にしなくて大丈夫でした。

強いて言えば、登るほど後ろ側(のぼってきた谷)に眺めが広がります。空いていれば谷側に立つと、最後まで景色を楽しめます。

正直な感想:景観列車より登山列車が良かった

いわゆる「景観列車」と呼べる区間は、私の旅程ではルツェルン〜インターラーケンくらいでした。

ただ正直なところ、ゴルナーグラートのような登山列車のほうが、景色のインパクトは大きかったです。これは好みもあると思うので、ひとつの感想として。

まとめ:私が乗った区間と、座ってよかった側

迷ったら湖や山が見える側。実際に乗った区間ごとに、座ってよかった側をまとめておきます。

区間乗り物よかった側・ひとこと
ルツェルン→インターラーケンブリュニック線(ルンゲルン湖)。終盤のブリエンツ湖は
インターラーケン→グリンデルワルト普通列車アイガーが見える終盤がハイライト(村歩きの方がよく見える)
クライネシャイデック→グリンデルワルト(下り)登山鉄道(WAB)(牛・グリンデルワルトの谷)
インターラーケン→ツェルマット普通列車トゥーン湖は(私は逆側で見逃し)。その先は山また山
ゴルナーグラート(上り)登山鉄道(マッターホルン)。始発でも混む
ツェルマット→リヴァ(レマン湖方面)普通列車(レマン湖・シヨン城)
(番外)ニヨン⇄イヴォワールCGNの船外輪船(蒸気船)のエンジンが見えて楽しい。景色はルツェルンの湖船の方が良かった
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さちこ
こんにちは、さちこです。 北海道出身のアラサー主婦です。 2025年12月より、夫の海外赴任に帯同しオランダで暮らしています。 このブログ「運河のある暮らし」では、オランダでの暮らしや制度・文化、観光情報、ヨーロッパ旅行について、実体験をもとに情報をまとめています。 現地での生活や移動、手続きなど、これから訪れる方や暮らす方の参考になれば嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!

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