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スイスの交通パスは、どれくらい割引になる?主要な登山鉄道・ロープウェーをまとめました

クライネシャイデック駅に停まる赤い登山電車(WAB) スイス

スイスの交通パスは種類が多く、同じ山でもパスによって「無料・割引・対象外」がバラバラです。

この記事では、スイストラベルパス・ハーフフェアカード・ユーレイル(インターレイル)・地域パスが、どの山で何割引になるかを、地方別にまとめました。

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交通パス一覧(料金つき)

まず、よく候補に挙がる交通パスを、使える範囲で2つのグループに分けて整理します。

ここに出てくる登山鉄道・ケーブルカー・ロープウェー・ゴンドラの違いは、スイスの山の乗り物の種類で整理しています。

料金はすべて2026年・公式サイトの本体価格です。

スイス全域で使えるパス

スイストラベルパス

対象の列車・バス・船・市内交通が連続日で乗り放題。

山を登る区間は、山ごとに「無料」か「25〜50%引き」。
リギ・シュタンザーホルン・シュトースなど一部は無料、多くは半額です。

500以上の美術館・博物館も無料。

3日4日6日8日15日
大人 2等254309399439499
大人 1等405492634697778
CHF(連続日)

スイストラベルパス Flex

上のパスの非連続版で、旅行期間中の好きな日を選んで使えます。

割引の中身は通常版と同じです。

3日4日6日8日15日
大人 2等289349424459519
大人 1等461555674729819
CHF(1か月内の好きな日)

ハーフフェアカード

対象の列車・バス・船・山岳鉄道が、乗るたび半額になるカードです。

1等・2等どちらの切符も半額になるため、カード自体に等級の区別はありません。

有効期間料金
1ヶ月CHF150

セーバーデイパス(Saver Day Pass)

対象の列車・バス・船が1日乗り放題。

早く買うほど安い変動制で、山を登る区間はハーフフェアカード併用で半額、なければ定価です。

条件2等(最安)1等(最安)
ハーフフェアカードありCHF29CHF49
ハーフフェアカードなしCHF52CHF88

ユーレイル/インターレイル

欧州横断型の鉄道乗り放題パス(スイス単独版はありません)。

ユーレイル=非欧州在住者、インターレイル=欧州在住者向けです。

スイスは鉄道ほぼ全線が乗り放題、船は50%引きです。

多くの山で25%引き(例:ユングフラウヨッホはヴェンゲン/グリンデルワルトより上が25%引き)。

ゴルナーグラートなど割引なしの山もあり、トラベルパス/ハーフフェアより割引は弱めです。
私鉄は路線により25〜50%引き。

内容2等1等
7日/1か月(大人)約 €381約 €495

※ユーレイル/インターレイルはセールで割引になることが多く、上記は通常時の目安です。

地域パス(山エリアごと)

ユングフラウ・トラベルパス

ユングフラウ地方の地域パスです。

3〜8日で1日単位に選べます。等級の区別はなく、単一クラスです。

その地方の対象の山はほぼ無料です。

下の表の「割引」は、スイストラベルパス(Flex含む)またはハーフフェアカードを持っている場合の価格です。

3日4日5日6日7日8日
通常210235270290310330
割引165180210225240255
CHF(連続日・単一クラス)

ベルナーオーバーラント・パス

ユングフラウ地方+αをカバーする広域パスです。

シルトホルンも無料でカバーします。設定は3・4・6・8・10日です。

その地方の対象の山はほぼ無料です。

下の表の「割引」は、スイストラベルパス・ハーフフェアカードの保有者、または16〜24歳の価格(30%引き)です。スイストラベルパス Flexは、全旅行日をカバーする場合のみ対象になります。

3日4日6日8日10日
大人 2等240280350395435
大人 1等288336420474522
割引 2等168196254287316
割引 1等202236305345380
CHF(通年)

ツェルマット・ピークパス

ツェルマットの山が乗り放題になる地域パスです。

夏(6〜8月)は1〜7日で選べ、等級の区別はありません。

その地方の対象の山はほぼ無料です。

下の表の「割引」は、ハーフフェアカード・GA・スイストラベルパスを持っている場合の価格(半額)です。

1日2日3日4日5日6日7日
通常234260294326360390416
割引117130147163180195208
CHF(夏・6〜8月・単一クラス)

ルツェルン・トラベルパス(旧テル・パス)

中部スイスの地域パスです。

設定は3・4・5・10日で、いずれも2等のみです(1等の設定はありません)。

その地方の対象の山はほぼ無料です。

なお、ルツェルン・トラベルパスにはスイストラベルパス/ハーフフェアカードによる本体割引はありません(子供CHF30などの設定のみです)。

3日4日5日10日
240265290365
大人/CHF(連続日・2等のみ)

子ども・ユース・シニアの割引

各パスの子ども・ユース・シニアの扱いを一覧にまとめます。

金額はCHF、子どもの年齢区分はパスによって異なります。

パス子どもユースファミリーカード
スイストラベルパス/Flex6〜15歳=親同伴で無料/同伴なし50%・6歳未満無料25歳まで30%引き対象(無料発行)
ハーフフェアカード親同伴で無料・6歳未満無料専用なし(一律150)対象
セーバーデイパス別商品「子ども用デイパス」2等19/1等33なし対象外
ユーレイル/インターレイル4〜11歳=同伴で無料(最大2人)28歳未満25%引き―(欧州パスなので該当なし)
ユングフラウTP一律30・6歳未満無料なし対象外
ベルナーオーバーラント一律30/各種カードで同伴無料上表対象(ジュニアカード等も)
ツェルマット・ピークパス9〜15歳=半額/9歳未満無料なし対象外(ジュニア/孫カードで無料)
ルツェルンTP一律30・6歳未満無料なし対象外

シニア料金があるのはユーレイル/インターレイルのみです。

60歳以上は大人の約10%引きになります(他のパスにシニア専用料金の設定はありません)。

スーパーセーバー切符|パスではなく早割きっぷ

特定の列車が空いている時間帯に最大〜70%引きになる、都市間の片道きっぷです。

乗り放題ではありません。

ハーフフェアカードと合わせると、さらに安くなります。

その列車だけ・途中下車不可・払い戻し不可。

山を登る区間は対象外。

地方別の割引早見表

どのパスで、どの山が無料・半額・25%引きになるか」だけを1枚にまとめました。

スイス交通パス 割引率まとめ(PDF・A4横1枚)

全22区間とパス7種を1つの表にしています。

以下は具体的な金額も入れた例です。
価格はすべて2026年・2等・大人・夏の往復(CHF)です。

ユングフラウ地方|ユングフラウヨッホ・シルトホルン・フィルスト

行き先(往復・夏)定価トラベルパスハーフフェアユーレイルユングフラウTPベルナーオーバーラントパス
グリンデルワルト・フィルスト76半額 38半額 38半額 38無料半額 38
メンリッヒェン(片道は17)34半額 17半額 17割引なし 34無料無料
シーニゲ・プラッテ68半額 34半額 34半額 34無料無料
ハルダー・クルム40半額 20半額 20半額 20無料半額 20
シルトホルン(ピッツグロリア)86ミューレン無料+区間半額 34半額 4325%引き 65対象外無料

ユングフラウヨッホは「行き方」と「区間」で割引が変わる

ユングフラウヨッホへの行き方は、大きく3ルートあります(合計料金はどのルートもほぼ同じ)。

  • ラウターブルンネン経由:インターラーケン→ラウターブルンネン→(WAB)ヴェンゲン→クライネシャイデック→(JB)頂上。定番の車窓ルート。
  • グリンデルワルト経由:インターラーケン→グリンデルワルト→(WAB)クライネシャイデック→(JB)頂上。
  • アイガー・エクスプレス経由:グリンデルワルト・ターミナル→(ゴンドラ)アイガーグレッチャー→(JB)頂上。2020年開通のいちばん速いルート。

割引は区間ごとに変わります。同じ「ユングフラウヨッホ」でも、ふもとの区間と頂上の区間で扱いが別です。

区間トラベルパスハーフフェアユーレイルユングフラウTPベルナーオーバーラントパス
ふもと:インターラーケン→ラウターブルンネン/グリンデルワルト(BOB)無料半額無料無料無料
中間:ヴェンゲン/グリンデルワルト→クライネシャイデック(WAB)・アイガーエクスプレスヴェンゲン等まで無料→上は25%引き半額25%引き無料25%引き
頂上:クライネシャイデック/アイガーグレッチャー↔ユングフラウヨッホ(JB)25%引き半額25%引きCHF89(5-10月)25%引き

合計(往復・夏)はインターラーケンOst発で定価261.20
ここからトラベルパス約177/ハーフフェア131/ユーレイル約179になります(グリンデルワルト・ヴェンゲン発は定価239.20)。

5/1〜10/31は座席予約が必須で+CHF10(対象は頂上区間=クライネシャイデック/アイガーグレッチャー↔ユングフラウヨッホのユングフラウ鉄道)。

ミューレン行きロープウェーから見下ろしたラウターブルンネンの谷と滝
ユングフラウ地方・ラウターブルンネンの谷。ミューレン行きのロープウェー

ツェルマット|マッターホルン

行き先(往復・夏)定価トラベルパスハーフフェアユーレイルピークパス
ゴルナーグラート132半額 66半額 66割引なし 132無料
マッターホルングレイシャーパラダイス132半額 66半額 66割引なし 132無料
スネガ(往復)33半額 16.50半額 16.50割引なし 33無料
ロートホルン(往復)89半額 44.50半額 44.50割引なし 89無料

※ MGP(マッターホルングレイシャーパラダイス)は、さらにイタリア側のテスタ・グリージャまで行くと往復207です。

ユーレイル/インターレイルは、ツェルマットの山はすべて割引対象外(ツェルマットまでの鉄道は無料ですが、山は定価)。この地方はトラベルパスかハーフフェアが有利です。

ツェルマットのゴルナーグラート鉄道の車両
ゴルナーグラート鉄道(ツェルマット)。マッターホルンの展望台へ向かう登山電車

中部スイス・ルツェルン|ピラトゥス・リギ・ティトリス

行き先(往復・夏)定価トラベルパスハーフフェアユーレイルルツェルンTP
ピラトゥス(ゴールデンRT)119.80半額 59.90半額 59.90半額 約60無料
リギ(クルム往復)84無料半額 42半額 42無料
ティトリス102半額 51半額 5125%引き 76.50無料
シュタンザーホルン(CabriO)82無料半額 4125%引き 61.50無料
シュトース(フニクラ往復)23.30無料半額 11.60割引なし 23.30無料

※ ピラトゥスのゴールデンRTは船・バスも含む周遊券。

中部スイスは、各山のふもと駅まで湖の船か電車での移動が必要です。
トラベルパスやルツェルンTPはこの移動も込みで無料ですが、ハーフフェアは山の割引とは別に、ふもとまでの移動費も半額で追加でかかります(無料ではありません)。

グレイシャー3000|レマン湖周辺

行き先(往復・夏)定価トラベルパスハーフフェアユーレイル
グレイシャー3000(コル・デュ・ピヨン)89半額 45半額 4525%引き 約67

ラヴォー〜ジュネーブ方面のフィナーレに足すなら、グレイシャー3000(ピークウォーク)はトラベルパス/ハーフフェアで半額になります。

その他の地方|グラウビュンデン・アレッチ・ティチーノ

行き先(地方)定価(往復・夏)トラベルパスハーフフェアユーレイル地域パス
レーティッシュ鉄道・基本網(グラウビュンデン/東スイス)区間による無料半額無料
ディアヴォレッツァ(ロープウェー・2978m)46対象外半額 23割引なし 46ふもと駅(ベルニナ線)までの鉄道は無料。ロープウェー自体はトラベルパス対象外・ハーフフェアで半額
アレッチ/エッギスホルン(ヴァレー)約52〜6825%引き半額割引なしAletsch Explorer Pass CHF55(パスで27.50)。
モンテ・ジェネローゾ(ティチーノ/南スイス)72(夏)半額 36半額 36割引なし 72Ticino Ticket(宿泊者は無料の地域パス)で30%off

ポイントは、トラベルパスでも一律で半額になるわけではないこと。

グラウビュンデンの私鉄(レーティッシュ鉄道)は基本網が丸ごと無料、逆にアレッチはトラベルパスだと25%だけ、ディアヴォレッツァに至ってはトラベルパス対象外。

地方の地域パスも各地にあります:グラウビュンデン・パス(東スイス)、Ticino Ticket(ティチーノ・宿泊者無料)など。

滞在エリアが偏るなら、その地方パスの方が安いことがあります。

パノラマ列車の経路と料金

「氷河特急」「ゴールデンパスライン」などは特別なパスではなく”路線・列車の名前”です。

運賃はトラベルパスなら無料・ハーフフェアなら半額ですが、座席予約料が別にかかります(パスの有無に関係なく必要)。

ユーレイル/インターレイルは、ゴッタルド・パノラマ・エクスプレスの船区間は半額、それ以外の運賃は、トラベルパスと同じく無料(座席予約料もかかります)。

列車・路線名経路座席予約料(2026)
氷河特急(Glacier Express)ツェルマット⇄サンモリッツ(約8時間)必須 CHF54(夏)
ベルニナ急行(Bernina Express)クール/サンモリッツ⇄ティラーノ(伊・UNESCO)必須 夏44/冬40
ゴールデンパスライン(GoldenPass Line)ルツェルン⇄インターラーケン⇄モントルー(約5.5時間)任意(GPエクスプレス20/パノラミック9)
┗ ルツェルン–インターラーケン・エクスプレスルツェルン⇄インターラーケン(ブリューニク峠)任意 高16/低12
ゴッタルド・パノラマ・エクスプレスルツェルン(船)⇄フリューレン⇄ルガーノ必須(季節運行)

私たちが乗ったルツェルン→インターラーケンも、このゴールデンパスラインの一部(ルツェルン–インターラーケン・エクスプレス)です。

景色のいい路線で、座る側でも見え方が変わります
区間ごとにどちら側がよかったかはスイス鉄道は進行方向どっち側?にメモしました。

座席予約は任意なので、私たちはしませんでした。
乗ったのが早朝だったこともあり、車内は空いていて、予約なしでまったく問題なかったです。

車窓から見るスイスの景色・ルツェルンーインターラーケン間
ルツェルン–インターラーケン間
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パス割引で注意したいこと

  • トラベルパスでまるごと無料になる山は、ごく一部(リギ・シュタンザーホルン・シュトースなど)。
    ユングフラウヨッホもゴルナーグラートも「割引」で、無料ではありません
  • 氷河特急などパノラマ列車の座席予約は、どのパスでも別料金。

運休・工事情報は出発前に確認(2026〜)

スイスの山岳路線は、数年おきに改修で運休します。2026年に分かっている主なものだけでも:

  • BLM(ラウターブルンネン↔ミューレン直通):2026/4/13〜7/10 ※私たちもここで迂回しました
  • アイガー・エクスプレス:2026/4/20〜24、11/9〜20
  • ヴェンゲン↔クライネシャイデック:2026/11/9〜12/4/グリンデルワルト↔クライネシャイデック:2026/10/26〜11/6
  • ティトリス・ロタール:2026/8/17〜12/11/ゼンティス:2026年秋まで改修
  • シルトホルンは2026年春に新ゴンドラが全線開通(むしろ便利に)

日程は変わるので、出発前に各鉄道の公式「Operating info」で必ず確認してください。

結局どのパスを選ぶ?

迷ったら、こんな基準で選ぶと大きく外しません。

  • 都市もいろいろ回る・移動が多い:スイストラベルパスかハーフフェアカード。トラベルパスは美術館も無料。ハーフフェアはセーバーデイパスやスーパーセーバーと併用でさらに安く。
  • 1つの地方に集中する:地域パス(ユングフラウ・トラベルパス/ベルナーオーバーラント・パス/ツェルマット・ピークパス/ルツェルン・トラベルパス)。対象の山がほぼ無料になります。
  • スイスも含めて欧州を広く周遊:ユーレイル/インターレイル。ただしスイスの山の割引は弱め(25%が中心・対象外もあり)。

トラベルパスとハーフフェアのどちらが安いかは、行程しだいで変わります。
私たちの6泊7日を実費で計算した比較は、スイストラベルパスとハーフフェアカード、どっちがお得?にまとめています。

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各パスはどこで買う?

トラベルパスもハーフフェアも、料金は公式が決めた固定価格で、どこで買っても本体はほぼ同じです。

ただ、換算レート、手数料、クーポンによって、価格に差が生まれます。

日本語・日本円で出発前に用意できるKlookが便利でした(私たちはハーフフェアカードを選びました)。

5%オフのコードが購入画面で使えて、公式より少しお得でした。下のコードを購入画面で入れてください。

\ 2026年8月31日まで5%オフ /

Klookでハーフフェアカードの料金を見る Klookでスイストラベルパスの料金を見る

クーポンコード  EUSUMMERMOB5

Klookの支払い画面で入力。180米ドル以上の予約が対象で、割引の上限は55米ドル。お一人様1回まで。

地域パスを買うなら

行き先を1つの地方に絞るなら、地域パスも日本語で買えます(いずれもKlook)。

\ 対象エリアはパスごとに違います /

Klookでユングフラウ・トラベルパスを見る Klookでベルナーオーバーラント・パスを見る Klookでツェルマット・ピークパスを見る

※ ユーレイル/インターレイルはEurail公式やRail Europeで、Flex・セーバーデイパス・ルツェルン・トラベルパスはSBB公式や各パスの公式サイトで購入します(Klookでは扱いがありません)。

KKday・ベルトラ・H.I.S.も含めた5サイトの価格・クーポン・キャンセル規定は、スイストラベルパスとハーフフェアはどこで買う?で比べています。

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料金の確認に使った各社の公式サイト

価格は2026年時点で、改定されることがあります。予約前に各社の公式サイトで最新の料金を確認してください(記載はいずれも2026年6月時点)。