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グリンデルワルトに泊まった朝、ゴンドラでフィルスト(First)の展望台へ上がって、帰りはスクーターのような乗り物「トロッティバイク」で山を駆け下りてきました。

フィルストは、断崖に突き出た遊歩道「クリフウォーク」や、ジップライン・グライダーといったアクティビティが集まった、グリンデルワルトの人気スポットです。

この記事では、フィルストへの行き方とロープウェイ(ゴンドラ)の所要時間、4つのアクティビティ、クリフウォーク、そしてメインのトロッティバイクと料金までを、実際に回った順にそのまま書いていきます。

歩いたのは2026年6月15日。午前中に上がって、お昼すぎに下ってきた一日です。

フィルストへの行き方とロープウェイ(所要時間・予約)

フィルストへは、グリンデルワルトの村からロープウェイ(6人乗りゴンドラ)で上がります。

私たちはこの日、ルツェルンを朝6時ごろに出発し、インターラーケン経由でグリンデルワルトへ。8時半ごろに着いて宿に荷物を預け、歩いて5分ほどのゴンドラ乗り場へ。9時20分ごろに窓口でチケットを買って乗り込みました。

この時間は列もなく、1組ずつゴンドラに乗り組んでいました。

さちこ
さちこ

この日はグリンデルワルト泊だったので、先に宿へ荷物を預けて身軽に登りました。

ゴンドラは山頂駅まで約25分。途中に「ボルト(Bort)」「シュレックフェルト(Schreckfeld)」という中継駅が2つあり、あとで出てくるアクティビティは、この駅を発着点にしています。

フィルスト行きゴンドラの駅案内。First・Schreckfeld・Bort・Grindelwaldの位置関係
グリンデルワルトの山麓駅に並ぶフィルスト行きの6人乗りゴンドラ

上がるにつれてアイガーや谷の景色がぐんぐん広がって、乗っている間からすでに楽しいです。

ゴンドラから見下ろすグリンデルワルトの谷とアイガー

予約について:チケットは麓の乗り場の窓口でその場で買えました(事前のオンライン購入も可能です)。私たちが行った平日の午前は、待ち時間なく買えました。

フィルストでできる4つのアクティビティ(グライダー・トロッティバイクほか)

フィルストには、山頂から下る途中で楽しめるアクティビティが4つあります。どれも中継駅を発着点にしていて、好きなものを選んで乗れる仕組みです。

アクティビティどんな乗り物?区間
First Flyer(ファースト・フライヤー)ワイヤーを滑り降りるジップラインフィルスト→シュレックフェルト
First Glider(ファースト・グライダー)ワシ型の機体にうつ伏せで吊られて飛ぶシュレックフェルト⇄フィルスト
First Mountain Cart(マウンテンカート)ゴーカートとソリの中間のようなカートシュレックフェルト→ボルト
First Trottibike(トロッティバイク)キックスクーターのような乗り物ボルト→グリンデルワルト

First Flyer は、ワイヤーにぶら下がって一気に滑り降りるジップライン。フィルストからシュレックフェルトへ、最大4人が横並びで下ります。

First Glider は、ワシの形をした機体にうつ伏せで乗り込み、シュレックフェルトから一度うしろ向きに引き上げられて、そこから前向きに飛んで戻ってきます。滑り降りるフライヤーに対して、こちらは「鳥のように飛ぶ」感覚です。

ワシ型のFirst Glider(ファースト・グライダー)のシルエット

アクティビティは1回ごとに料金が決まっていて、乗りたいものだけを選んで買えます(料金はのちほど)。私たちはトロッティバイクに乗りたかったので、トロッティバイクの1回券を、ゴンドラの券と一緒に窓口で購入しました。

チケットはどこで買える?:麓(グリンデルワルト)の窓口とオンラインのほか、各アクティビティの発着駅でも買えました。トロッティバイクなら、出発点のボルト駅に「TICKETS」の窓口があります(下の写真)。どのアクティビティも時間指定ではなく先着順の列なので、混む時間帯は待ちが出ます。

ボルト駅のTICKETS First Trottibike Scooterチケット案内看板
さちこ
さちこ

当日いちばん混んでいたのはマウンテンカートで、12時すぎでかなりの行列でした。トロッティバイクはほぼ待ちなし、ジップラインも結構並んでいて、回転が遅い分けっこう待ちそうだな、という印象。乗りたいものが決まっているなら、早めの時間が動きやすいと思います。

フィルスト山頂駅そばのアクティビティ乗り場に並ぶ人の列
フィルストの牧草地を歩くハイカーと放牧されたスイス牛

クリフウォークは行く価値あり(高所恐怖症は注意)

断崖に張り出したフィルスト・クリフウォークの遊歩道を見上げる

山頂でまず向かったのが、断崖に沿って歩く遊歩道「クリフウォーク(First Cliff Walk)」です。

岩壁に張り出した金属の通路を歩くと、足元は切れ落ちた谷。先端には、宙に突き出した写真スポットもあって、景色はまさに絶景でした。

岩壁からせり出したクリフウォーク先端の展望プラットフォーム

ただ、高い所が苦手な人には、かなりスリルがあると思います。私も足元の谷を見て、ちょっと足がすくみました。

高所が苦手な方へ:クリフウォークは足元が透けていて、崖にせり出す区間があります。無理のない範囲で、手すりを持ってゆっくり進むのがおすすめです。先端の写真スポットは大人気で、私たちは20分ほど待ちました(しかも風が強くて寒い!)。

それでも、ここでしか撮れない一枚があるのも確かで、山頂に着いたら一度は歩いてみる価値のある場所でした。

フィルストのクリフウォークの金属通路を歩く人々

ちなみに、私たちは別の日にシルトホルン近くの「スリルウォーク(Thrill Walk)」も歩いたのですが、怖さでいえばスリルウォークのほうが上でした。高い所が好きな人・スリルを味わいたい人は、そちらもあわせてチェックしてみてください。

山頂のレストランで休憩(テラス席・屋内席・トイレ)

クリフウォークのあとは、山頂駅にある展望レストラン「Bergrestaurant First」で少し休みました。

席は、屋外のテラス席と、屋内の席があります。屋内はいわゆる「レストラン」という雰囲気ではなく、注文しなくても、みんな結構自由に座って休んでいる感じでした。持ってきたものを食べている人もいます。

フィルスト山頂のBergrestaurant Firstのテラス席とパラソル
Bergrestaurant Firstの屋内席。木の内装で自由に休める空間

食べ物も売っていて、お皿に自分で盛ってレジに持っていくスタイル。飲み物も同じで、私たちもカフェオレを頼んで、レジで清算しました。

トイレもあります(無料)。景色を眺めながらひと息つけるので、トロッティバイクで下る前の休憩にちょうどよかったです。

トロッティバイクで下山(乗り方・所要時間・持ち物)

山頂をひとしきり楽しんだあと、いよいよトロッティバイクへ。

まず山頂から一つ下のシュレックフェルトまでは、距離もそんなになさそうだったので、歩いて下りました(ゆっくり歩いて20〜30分程度)。ここも絶景の連続で、風が気持ちよく、ちょっとしたハイキングになりました。

トロッティバイクで下りながら見た牧草地と山の眺め
花の咲く牧草地を貫く一本道

シュレックフェルトからボルトまではゴンドラで移動し、ボルト駅がトロッティバイクの出発点になります。

乗り方はシンプルでした。まず掲示のQRコードを読み込んで注意事項を確認し、置いてあるヘルメットを着用。そのうえでスタッフにチケットを見せて、出発です。

グリンデルワルト・フィルスト(First)の写真
グリンデルワルト・フィルストのトロッティバイク(人物はモザイク処理)

そこからグリンデルワルトの村まで、自分のペースで下っていきます。

私たちが走り出したのはお昼の12時半ごろ。所要時間は、写真を撮りながらで30分〜1時間ほどです。

道は舗装されていますが、ところどころ路面がボコボコする箇所もあります。斜度があるので、ブレーキをゆるめると一気にスピードが出ます。私はずっとブレーキを握りながら、ゆっくりめに下りました。

飛ばしていく人もいましたが、のんびりでも十分に楽しめます。私は安全運転で、ひやっとする場面もなく下りきれました。

さちこ
さちこ

ヘルメットは無料で貸してもらえて、着用は必須でした。靴について公式の明確な規定は見当たりませんでしたが、足元が滑ると危ないので、歩き慣れたスニーカーが安心だと思います。

トロッティバイクの目安(2026年6月時点)

  • 区間:ボルト → グリンデルワルト
  • 所要:30分〜1時間(写真を撮りながら)
  • 足元:スニーカー推奨
  • ヘルメット:無料貸出・着用必須
  • 身長の目安:125cm以上(それ未満はミニトロッティ+大人同伴)

※最新の条件は jungfrau.ch でご確認ください。

走っている間はずっと、右にアイガーや山々、左右にはお花の咲く牧草地。緑のなかを風を切って下るのは、本当に気持ちのいい時間でした。

トロッティバイクで下る砂利まじりの道と谷の眺め

料金と、買い方で変わるお得(パッケージ比較)

まず、4つのアクティビティの単品料金です(2026年6月時点・ゴンドラ代は別)。

アクティビティ大人子ども(6〜15歳)
First Flyer(ジップライン)CHF 35CHF 26
First Glider(ワシ型)CHF 35CHF 26
First Mountain Cart(カート)CHF 25CHF 19
First Trottibike(トロッティ)CHF 25CHF 19

これに、山頂まで上がるゴンドラ代が別でかかります(ハーフフェア等あれば半額)。

ゴンドラ(夏期)大人
片道CHF 38
往復CHF 76

複数楽しむなら「アドベンチャーパッケージ」もあります。これはゴンドラ乗り放題+アクティビティ1つ(または2つ)が均一料金になったチケットで、どのアクティビティを選んでも値段は同じ。最大2つまでで、3つ以上のセットはありません。

アドベンチャーパッケージ(夏期・大人)料金
アクティビティ1つ+ゴンドラ乗り放題CHF 101
アクティビティ2つ+ゴンドラ乗り放題CHF 120

(春の一部期間はもう少し安く、時期で変わります。)

単品はアクティビティごとに値段が違いますが、パッケージはゴンドラ代込みの均一料金。「どれを何回やるか」ではなく「ゴンドラ込みで何アクティビティ分か」で選ぶチケットです。

私たちはハーフフェアカードを持っていたので、ゴンドラを半額にして、トロッティバイクを単品(CHF25)で足す買い方にしました。結果、2人でCHF120(ゴンドラ+トロッティ/ハーフフェア適用)でした。

買い方の考え方

  • 割引パス(ハーフフェアカード等)を持っている人:ゴンドラを半額にして、乗りたいアクティビティを単品で足すほうが安く収まりやすいです。
  • アクティビティを2つやりたい人/割引パスがない人:ゴンドラ乗り放題も込みのパッケージが分かりやすくてお得です。

※フィルストのゴンドラの割引は、どの山が何割引かの早見表にまとめています。パスの選び方はハーフフェアとトラベルパスの比較もどうぞ。

金額は時期や条件で変わるので、最終的な料金は窓口や jungfrau.ch でご確認ください。

服装:山頂は寒暖差が大きい(レイヤリングが安心)

この日いちばん実感したのが、フィルスト山頂の寒暖差です。

同じ山頂でも、風があるかないかで体感がまるで違いました。とくにクリフウォークと、その横の写真スポットは風が強く、真夏でもかなり寒い。トレーナーにライトダウン、防風アウターを重ねても、少し寒いくらいでした。

一方で、写真スポットのすぐ横にあるカフェテラスは、風がやんで全然寒くありません。屋内レストランもあり、そこで温まれました。

下っていくと気温は上がり、ハイキング中はライトダウンは不要なくらい。トロッティバイクに乗るボルト駅まで来ると、防風アウターもいらず、トレーナー1枚で十分でした。

グリンデルワルトの村は、この日23度ほどでTシャツでも過ごせるくらい。ただ日が陰ると冷えるので、上着は1枚あると安心です。

服装のこつ:フィルストは「山頂の強風スポット」と「下の牧草地・村」で寒暖差が大きいです。脱ぎ着で調整できるレイヤリングにしておくと、どの場面でも快適でした。防風になる上着が1枚あると心強いです。

ハイキングとパラグライダー

フィルストの楽しみ方は、アクティビティだけではありません。

山頂からは、湖「バッハアルプ湖(Bachalpsee)」へのハイキングが定番です。よく整備された道で、山頂駅から片道1時間ほど。

私たちはこの日は歩きませんでしたが、山頂から湖のほうへ向かう人はとても多く、リュックを背負って歩き出していく姿をたくさん見かけました。

バッハアルプ湖方面へ続くトレイルを歩くハイカー

もう一つ、フィルストからはタンデムのパラグライダーで飛ぶこともできます。これはゴンドラの4アクティビティとは別枠で、専門の業者が運航しています(私たちは体験していません)。アイガー北壁を眺めながら空から下りるコースで、山頂で装備をつけて飛び立つ人の姿も見かけました。

予約は、ゴンドラの窓口ではなく、パラグライダー業者のサイトや GetYourGuide などのツアーサイトから、というのが一般的です。

グリンデルワルトのパラグライダーを探す(GetYourGuide)

歩く、飛ぶ、駆け下りる。同じフィルストでも、いろんな楽しみ方があります。

さちこ
さちこ

私たちはトロッティバイクを選びましたが、山頂からバッハアルプ湖まで歩くだけでも十分に楽しめそうでした。体力や時間、その日の気分で選べます。

行くなら午前がおすすめ(まとめ)

最後に、実際に回ってみて感じたことを。

私たちが上がった午前は、雲が出る時間帯より空が抜けやすく、アクティビティも比較的空いていました。フィルストで何かに乗りたいなら、午前のうちに動くのがおすすめです。

山頂でのんびりして、一駅歩いて、お昼すぎにトロッティバイクで下る、という流れは、景色もアクティビティも欲張れて満足度の高い半日でした。

ユングフラウ地方には、展望台やハイキング道がたくさんあります。そのなかでフィルストは、アクティビティに特化しているのが特徴だと感じました。

私たちは山岳地方に3日半滞在して、ハイキングやいろんな展望台をめぐりましたが、それらに加えてフィルストでアクティビティを一つ入れられたことで、楽しさと思い出の幅が広がりました。

グリンデルワルト周辺で何をしようか迷っているなら、フィルストとトロッティバイクも候補に入れてみてください。

山の上の道をもう少し歩いてみたい人には、同じグリンデルワルトから歩けるメンリッヒェンからクライネ・シャイデックのパノラマトレイルもおすすめです。

ABOUT ME
さちこ
こんにちは、さちこです。 北海道出身のアラサー主婦。2025年12月より、夫の海外赴任に帯同してオランダで暮らしています。 このブログ「運河のある暮らし」では、オランダを拠点に夫と巡ったヨーロッパ各国の旅行記を中心に、在住者ならではのオランダ観光・暮らしの情報も、実体験をもとにまとめています。 旅の計画や現地での移動・手続きなど、これから旅する方・暮らす方の参考になれば嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!

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