オランダの冬は、12月になると朝8時半にようやく明るくなり、16時半にはもう暗くなります。
日の出から日の入りまでが8時間を切る日が、1か月以上続きます。
移住して最初の冬は、観光では気づかなかったこの暗さが、毎日少しずつ効いてきました。
この記事では、札幌・東京と比べた日照時間の数字、曇りと雨の多さ、暮らしで効いた暗さ対策、日が延びる目安をまとめました。
日の出と日の入りの時刻

オランダは北緯52度。北海道よりさらに北で、樺太の北のあたりと同じ緯度です。
夏は22時まで明るいぶん、冬は日が短くなります。
| アムステルダム | 札幌 | 東京 | |
|---|---|---|---|
| 日の出 | 8:48 | 7:03 | 6:47 |
| 日の入り | 16:29 | 16:03 | 16:32 |
| 昼の長さ | 7時間41分 | 9時間00分 | 9時間44分 |
冬至の昼の長さは、札幌より1時間20分、東京より2時間短いです。
日の入りの時刻は東京とほぼ同じなのに、朝が2時間遅い。これが体感の差になります。

朝は6時半〜7時に起きていますが、外が真っ暗なので「一日が始まった」という感覚がありません。
太陽が出てきて初めて、ようやくエンジンがかかる感じです。
曇りと雨で、日中も明るくならない
日が短いだけでなく、その短い昼間も曇りがちで雨が多いです。
気象庁にあたるKNMIの平年値(1991〜2020年)では、12月に太陽が出ている時間は月に55.5時間。1日あたり1.8時間です。
日照がまったく無い日が12月だけで11日、雨の日が19日あります。
| 月 | 日照時間(月合計) | 日照ゼロの日 | 雨の日(0.1mm以上) |
|---|---|---|---|
| 12月 | 55.5時間 | 11.3日 | 18.7日 |
| 1月 | 66.6時間 | 10.6日 | 17.5日 |
| 6月 | 207.1時間 | 1.0日 |
それでも、こちらの人は本当に傘をさしません。
小雨が多く強く降ることは少ないので、濡れても気にしない文化のようです。
曇りの日は家の中が薄暗く、朝から晩まで電気をつけています。
そして電気をつけても、日本の家の明るさを100とするなら、オランダは60くらい。
照明が控えめで、空間全体に落ち着いた雰囲気があります。
夕方から眠くなる
照明が控えめなせいか、夕方から一気に眠たくなります。
最初は時差ぼけのせいにしていましたが、どうやら部屋の明るさが影響している気がします。
日本が明るすぎるのか、オランダが控えめなのか。
部屋が薄暗いからか、店にはキャンドルがたくさん並んでいます。
この冬の暗さと相性が良いのだと感じました。自分も欲しくなります。
カーテンのない窓と、夜に浮かぶ家の明かり
オランダの家は、リビングにカーテンがない家が多いです。うちもありません。
夜の通りは完全に暗くなるわけではなく、家々の明かりがぽつぽつと浮かんでいて、それはそれで綺麗です。
カーテンをしない暮らしについては、オランダの家がカーテンをしない理由の記事にまとめています。
暗い季節だから映える電飾

暗い季節だからこそ、街の電飾やキャンドルが映えます。
お店も民家も電飾が飾られ、広場ではミニスケートリンクをよく見かけます。雨の日でもみんな滑っています。
住んでみて効いた暗さ対策
暗さへの対策は、住んでみるとかなり大事だと感じました。
いくつか試して効果があったものを紹介します。
ライトを暖色系に増やす
オランダの家は天井照明が少なく、間接照明が中心です。
暖色系のライトを複数置くだけで、部屋の雰囲気がかなり変わりました。
IKEAやHEMAで手頃な照明が買えるので、到着後すぐに揃えました。
ビタミンDのサプリ
オランダでは冬のビタミンD不足が一般的な話題で、薬局やスーパーでサプリが気軽に買えます。
現地の人も多くが冬にビタミンDを摂っていると聞いて、私も飲み始めました。
- 0〜3歳の子ども
- 4〜69歳で、肌の色が濃い人、または昼間あまり外に出ない人
- 50〜69歳の女性
- 70歳以上(1日20µg、他は10µg)
- 妊婦
全員に勧めているわけではないので、該当しない人は様子を見ながらで。
持病や服用中の薬がある人は、ホームドクターに相談してからのほうが確実です。
晴れ間を逃さず外に出る
冬のオランダは曇りが多いですが、たまに晴れる日があります。
その貴重な晴れ間に少し散歩するだけで、気分がかなりリフレッシュされます。
近所の公園を歩くだけでも十分でした。

冬に初めて歩いたフォンデル公園は、ベンチに座る気にもなれない寒さでしたが、歩いているぶんには気持ちよかったです。晴れ間の散歩先として、近所の公園は頼りになります。
いつまで暗いのか。日が延びる目安
いちばん気になるのは「で、いつまで暗いのか」です。
| 日付 | 日の出 | 日の入り | 昼の長さ |
|---|---|---|---|
| 12月21日(冬至) | 8:48 | 16:29 | 7時間41分 |
| 1月31日 | 8:22 | 17:25 | 9時間03分 |
| 3月20日(春分) | 6:42 | 18:54 | 12時間12分 |
| 3月28日(夏時間初日) | 7:23 | 20:08 | 12時間44分 |
| 6月21日(夏至) | 5:18 | 22:06 | 16時間48分 |
暗さのピークは12月21日ごろの冬至。ここを境に日は少しずつ延びます。
1月末には昼が9時間に戻り、朝の暗さがやわらぎ始めます。
3月20日ごろの春分で、昼と夜が同じ長さになります。
3月最終日曜に夏時間が始まると、時計が1時間進むぶん日の入りが一気に20時過ぎになります。
6月の夏至には昼が16時間を超え、22時ごろまで明るい。冬とは正反対の世界です。
つまり、いちばんつらいのは12月と1月。
そこを対策で乗り切れば、2月以降は目に見えて楽になります。
まとめ
オランダの冬の暗さは、昼の短さ(冬至で7時間41分)と、曇りの多さ(12月の日照は1日1.8時間)の掛け算です。
暖色の照明、ビタミンD、晴れ間の散歩。この3つが私には効きました。
春になると日が長くなり、花も咲いて過ごしやすくなると聞くので、無理せずこの時期のオランダを味わってみようと思います。
出典(3件)
- KNMI De Bilt 平年値 1991〜2020(PDF)(12月・1月・6月の日照時間、日照ゼロの日、雨の日/2026年10月時点)
- Voedingscentrum Vitamine D(サプリ補給を勧める対象と量/2026年10月時点)
- Rijksoverheid 夏時間・冬時間(切り替えは3月と10月の最終週末/2026年10月時点)
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