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スイス周遊の4日目、ツェルマットで一泊した宿がホテル・ヘルヴェティア(Hotel Helvetia)です。

泊まったのは2026年6月17日、一泊。

ツェルマットの宿を「部屋にシャワー室が付いていること」を条件に探して、その中で安かったのがこの宿でした。

先にわたしの実感を書いておくと、安さと部屋の広さは満点、古さと設備には割り切りが要る宿です。

快適さより値段を優先したい人には合うと思います。

同じようにツェルマットで宿代を抑えたい人に向けて、良かった点も気になった点も、そのまま残しておきます。

ツェルマットで「シャワー付き・安い」を探すと選択肢が少ない

ツェルマットは、スイスの中でも宿代が高い街です。

わたしたちが泊まり歩いた中でも、ツェルマットの相場はほかより高く感じました。

その中で「部屋にシャワー室が付いている」という条件を足すと、手ごろな宿の選択肢はかなり減ります。

共同シャワーの宿なら安いものもありますが、部屋にシャワーとなると数が限られました。

ホテル・ヘルヴェティアは、その条件で残った中でかなり安いほうでした。

館内には別経営のイタリアン(Osteria Bella Italia)が入っています。

駅から歩いて10分ほど、道はまっすぐ

ツェルマット駅からは、歩いて10分ほどでした。

メインストリート(Bahnhofstrasse)をまっすぐ進んだ先にあります。

坂道はなく、舗装された道なので、キャリーバッグでも移動はしやすかったです。

荷物を運んでくれるサービスはありませんでした。

スーパーは駅あたりにあるので、宿からは10分ほど。

わたしたちにとって大きかったのは、通称「日本人橋」(キルヒ橋)までが徒歩5分ほどだったことです。

この橋はマッターホルンがよく見える場所で、夕方と早朝に、山の夕焼けと朝焼けを見に行きました。

宿から近かったので、朝も夕も無理なく往復できました。

入口がとても分かりにくい

着いてまず戸惑ったのが、入口です。

宿の前にはレストランやパン屋があって、その並びに細い階段があります。

そこを登った2階に、まず先ほどのイタリアンレストランがありました。

ホテル・ヘルヴェティアの入口を示す案内看板。登山用品店のウィンドウの脇

さらにその横の階段を登っていくと、ようやく宿泊フロアにたどり着きます。

「この建物の中にあるんだ」と、着いてから分かるような造りでした。

この宿でいちばんのクセは、無人のチェックイン

チェックインについては、着いても、受付に人がいません。

鍵は置いてあるのですが、どれが自分の部屋の鍵なのか分からず、しばらく途方に暮れました。

掲示されていた電話番号にかけて聞いてみると、「扉に書いてあるよ」とだけ言われます。

どこですか、というやり取りを5分ほど続けました。

よく見ると、イタリアンの入口のガラス扉の内側に宿泊者の一覧が貼ってあって、名前の横に部屋番号が書いてありました。

そこから自分の部屋の鍵を取っていく、という方式だったのです。

ガラス扉の内側に貼られた宿泊者一覧とチェックアウト時刻の案内(宿泊者名はぼかし加工)

掲示には「レセプションは11時以降は閉まる。鍵は左のボードから取ってください」と書かれていて、質問は入口の電話でどうぞ、という運用です。

滞在中、スタッフの方とは一度も顔を合わせませんでした。電話にはつながります。

チェックアウトのときも、部屋のテーブルにあった案内の紙に「チェックアウト後は荷物を通路のここに置いていっていい」と書いてあって、お言葉に甘えて置かせてもらいました。

チェックイン・アウトの目安:部屋の準備は14時から。早く着いたら荷物を預けられて、16時以降はいつでもチェックインできます(ホテルからの事前案内より)。チェックアウトは10時半でした。

部屋は広い。ただし古い

部屋そのものはそこそこ広くて、大きなスーツケースも気兼ねなく広げられました。

ソファもあって、収納スペースも余るくらいです。

ホテル・ヘルヴェティア客室のグレーのソファと木のパネル壁

わたしたちの部屋は、シングルくらいの幅のベッドが2台、ぴったり横並びになったタイプでした。

予約は「バジェット ダブルルーム」です。

一方で、建物も部屋も、古さははっきり感じます。

きれいで新しい宿ではありません。

虫が出るようなレベルではないですが、全体に年季が入っていました。

ホテル・ヘルヴェティアの客室。木のパネル壁とベッド2台、脇のテーブルにケトル

設備は、必要なものはひと通りありました。

  • Wi-Fiあり
  • ケトルあり
  • 金庫あり(クローゼットの中にテンキー式)
  • 壁掛けテレビあり
  • 冷蔵庫なし・エアコンなし
  • 暖房はラジエーター式(6月なので使いませんでした)

金庫は、クローゼットの扉を開けたら中にありました。

この宿は収納の扉がやたらと多かったです。

クローゼット内のハンガーレールと、棚に置かれたテンキー式の金庫

コンセントはスイス式で、変換プラグの貸し出しはありません。

変換プラグは必ず持参したほうがいいです。位置も微妙に使いづらいところにありました。

窓の外は、隣の建物の作業スペースのような眺めで、山や川は見えません。

ホテル・ヘルヴェティア客室の窓。薄手のチェック柄ブラインドとレースカーテン、外は隣の建物

日中はメインストリート沿いなので、外はにぎやかです。

口コミには「パブの音がうるさい」という声もありましたが、わたしたちの部屋では気になりませんでした。

部屋の位置によるのだと思います。

さちこ

静けさが心配な人は、事前に「建物の裏側の静かな部屋」をリクエストすることをおすすめします。また、階段がつらい人は「低い階の部屋」を頼めるそうです。

シャワーは激狭で、朝に少し困った

気になった点を挙げるなら、水回りです。

シャワー室はガラスの引き戸が付いた細長いつくりで、かなり狭いです。

そして朝、洗面台の水を流していたら、シャワー室の排水口から水が逆流してきました。

水浸しになるほどではありませんでしたが、これはあまり気持ちのいいものではありませんでした。

トイレは問題なく使えました。

ガラス引き戸の細長いシャワー室とトイレ、白いタイルの浴室

備え付けのドライヤーは、浴室のものが壊れていて使えませんでした。

ただ、これも収納の扉を開けたら別のドライヤーが置いてあって、そちらは使えました。

料金と、予約のこと

料金は、Agoda経由で2名1泊173.03ユーロでした。

日本円だとおよそ3万2千円、スイスフランの目安では157〜161フランほどです(いずれも2026年6月のレートでの換算です。1ユーロ=約184円/約0.91〜0.93フラン)。

内訳は、部屋代が158.26ユーロ、税・サービス料が14.77ユーロ。宿泊税もこの14.77ユーロに含まれていて、現地での追加の支払いはありませんでした。

支払いはユーロ建てでした。スイスの宿ですが、Agoda側の設定でスイスフランではなくユーロで決済されています。

朝食は料金に込みでした。

公式サイトの料金表を見ると、ダブルの部屋は1人1泊で60〜100フランほど(悪天候レートは少し高め)とあり、わたしたちが払った金額ともおおむね合っていました。

項目内容
泊数2026年6月17日〜18日・1泊
部屋バジェット ダブルルーム(2名)
料金173.03ユーロ(税・サービス料込/日本円で約3万2千円・目安157〜161フラン)
朝食込み
支払いユーロ建て・Agodaで決済済み

料金プランは2種類:予約サイトや公式には、到着5日前まで無料でキャンセルできる「スタンダード」と、少し安いかわりに変更・キャンセルができない「返金不可」の2つがあります。日程が固まっているなら返金不可のほうが安く泊まれます。

わたしたちはAgoda経由で予約しました。空室状況やその時々の料金は、下のリンクから確認できます。

Booking.comでホテル・ヘルヴェティアの空室を見る

Agodaでホテル・ヘルヴェティアの空室と料金を見る

朝食は食べていません

朝食は料金に込みで、案内には7時から9時にレストランで、と書いてありました。

ただ、わたしたちは翌朝早くにゴルナーグラートへマッターホルンを見に行っていたので、この宿の朝食は食べていません。

良かった点と、気になった点

何泊もした宿ではなく一泊の感想ですが、整理するとこうなります。

良かった点は、まず安さです。ツェルマットで部屋にシャワーが付いていて、この値段は貴重でした。部屋が広くて荷物を広げやすかったこと、メインストリート沿いで平坦なこと、そして日本人橋まで5分で朝焼け・夕焼けを見に行きやすかったことも、わたしには大きかったです。

気になった点は、古さと設備です。シャワーの狭さと朝の排水の逆流、無人でチェックインが分かりにくかったこと、備え付けドライヤーの故障やコンセントの位置など、細かい引っかかりが積み重なりました。

さちこ

どれも「値段を考えれば仕方ないか」と思える範囲でした。ゆっくり快適に過ごすというより、寝る場所と割り切って使う宿だと思います。

エレベーターはなく、階段だけです。わたしたちは鍵置き場のひとつ上の階だったので助かりましたが、上の階だと荷物を持って上がるのは大変そうでした。

快適さを重視するなら、この宿は人を選ぶと思います。ただ「泊まって困った」というほどでもなく、宿代を抑えたい・古さやセルフ運用は気にしない、という人には、条件次第で合うと思います。

まとめ

ホテル・ヘルヴェティアは、ツェルマットで宿代を抑えたいときの選択肢のひとつです。

安さと部屋の広さ、そして日本人橋まで近い立地は、はっきり良かった点でした。一方で、建物の古さやシャワーまわり、無人のチェックインは、好みが分かれるところだと思います。

快適さよりも値段を優先したい人、古い宿でも気にしない人なら、条件が合えば候補になると思います。逆に、設備の新しさや手厚い対応を求めるなら、別の宿を検討したほうが後悔は少ないはずです。

わたしたちにとっては、朝焼けと夕焼けを見に行く拠点として、値段なりに役目を果たしてくれた宿でした。

ABOUT ME
さちこ
こんにちは、さちこです。 北海道出身のアラサー主婦。2025年12月より、夫の海外赴任に帯同してオランダで暮らしています。 このブログ「運河のある暮らし」では、オランダを拠点に夫と巡ったヨーロッパ各国の旅行記を中心に、在住者ならではのオランダ観光・暮らしの情報も、実体験をもとにまとめています。 旅の計画や現地での移動・手続きなど、これから旅する方・暮らす方の参考になれば嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!

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