ツェルマットから5分、スネガ展望台でマッターホルンを正面に見た
ツェルマットに着いた初日の夕方、マッターホルンが見える展望台としてスネガに上がってきました。
私たちの一番のお目当ては翌日のゴルナーグラートで、スネガはそのサブとして組んでいました。ミューレンからツェルマットへ移動してきた日で、宿に荷物を置いたのが午後3時ごろ。
そこから軽く行ける展望台を、という気持ちで選んだ場所です。
結果として、この旅で最初にマッターホルンをはっきり見られたのがスネガでした。行き方や料金、そしてライ湖で逆さマッターホルンを狙ったことまで、実際に見たままを残しておきます。

スネガは「サクッと行ける」展望台
ツェルマット周辺には、マッターホルンを見る展望台がいくつもあります。ゴルナーグラート、マッターホルン・グレイシャー・パラダイス、そしてスネガ。
どれに行くかは、行く前にいちばん迷ったところでした。
私たちは一泊二日で、無理なく行けるのは二か所くらいだろうと考えました。メインはハイキングもしたいゴルナーグラート。
もう一か所を、移動日の夕方でも寄れる手軽さでスネガにした、という選び方です。
スネガの駅は標高2,288メートル。ツェルマットの街から地下を走るケーブルカー「スネガ・エクスプレス」で上がります。
グレイシャー・パラダイスと迷ったのですが、ゴルナーグラートと二つ組むと重いかなと思って、軽いスネガにしました。実際、街に戻ってからも時間に余裕がありました。
行き方:乗り場は駅から歩いて7分
スネガ・エクスプレスの乗り場は、ツェルマットの街なかにあります。ツェルマット駅からは歩いて5〜7分ほど。
川沿いに「Sunnegga | Blauherd | Rothorn」と書かれた入口があり、見ればここか、とわかる分かりやすさでした。
道は少し入り組んでいますが、地図を見ながら歩けばまず迷いません。

乗り場の建物に入って驚いたのが、中がとても寒かったことです。ひんやりした通路が奥へ続いていて、外の陽気とはまるで別の空気でした。
これは、スネガ・エクスプレスが山の中をトンネルで貫く地下式のケーブルカーだからです。景観を守るために地下を通していて、そのぶん乗り場やトンネルの中は、洞窟のように年中冷えているようでした。
料金と買い方(ハーフフェアで2人往復30フラン)
チケットは乗り場の券売機で、往復ぶんを買いました。私たちはハーフフェアカードを持っているので半額です。
公式の料金は、2026年6月の時点でこうなっています。
| 区間(ツェルマット↔スネガ) | 通常(大人) | ハーフフェア/スイストラベルパス |
|---|---|---|
| 片道 | CHF19.00 | 50%割引 |
| 往復 | CHF30.00 | 50%割引 |
私たちは2人・往復・ハーフフェアで、合計CHF30でした。
半額になるハーフフェアカードやスイストラベルパスをどう選ぶかは、ハーフフェアカードとスイストラベルパスの比較記事と鉄道割引の早見表にまとめています。
買い方のこと:私たちはSBBアプリでも区間を調べてみました。「Zermatt → Sunnegga」の区間は表示されるのですが、そこから購入まで進めませんでした。スネガはツェルマットの山岳鉄道(Zermatt Bergbahnen)が運行していて、SBBアプリでは最後まで買えないことがあるようです。乗り場の券売機・窓口か、公式サイトのウェブショップ、Matterhornアプリで買うのが確実でした。予約は不要で、私たちが行った夕方は並ばずに乗れました。
※料金は変動することがあり、夏のピーク時期は表記が変わる場合があります。行く前に公式サイトで最新をご確認ください(記事の数字は2026年6月時点です)。
ケーブルカーは暗いトンネルを5分
乗り込むと、車内は急勾配に合わせて階段状に区切られていました。床を水平にできないほどの傾斜です。
外の景色が広がるパノラマではなく、暗いトンネルの中をまっすぐ登っていくケーブルカーでした。

上りは体感で5分ほど。あっという間に着きます。
途中の駅には止まらず、そのままスネガまで一気に上がりました。
だからこそ、駅を出た瞬間に景色がぱっと開けます。暗いトンネルから出て、目の前に山が広がったときは、思わず声が出ました。
展望台からのマッターホルン
スネガの展望台からは、マッターホルンが正面に見えます。
ツェルマットの街なかからだと、建物の間から頂上がちょこんと見えるくらいでした。それが展望台まで上がると、山の全貌が大きく目の前に立ちます。
この日は晴れ、ただし雲もある空でした。マッターホルンの頂上に雲がかかることもありましたが、待っていれば全体が見える、そんな天気です。
6月半ばで、山肌にはまだ雪が少し残っていました。

この旅でマッターホルンをきれいに見られたのは、ここが最初でした。
形のかっこよさでいうと、翌日のゴルナーグラート側から見た面のほうが、私は好みでした。ただ、最初に全貌を見た驚きは、やっぱりスネガがいちばん強かったです。
ライ湖へ下りて、逆さマッターホルンを狙ったけれど
スネガの下には、ライ湖(Leisee)という小さな湖があります。風のない日には水面にマッターホルンが映る、逆さマッターホルンの名所として知られています。
私たちも見られたらいいなと思って、湖まで下りてみました。
スネガ駅から湖へは、歩いて5分もかからないですが、けっこうな急坂です。無料の「ライ湖シャトル」という小さなケーブルカー(定員8名・自分でボタンを押すセルフ式)もあって、私たちは帰りの登りでこれを使いました。
急な斜面を下りていく形なので、乗ると少し高さを感じます。


さて、肝心の逆さマッターホルンですが、私たちが行ったときは映りませんでした。
理由ははっきりしていて、少し風があったのと、湖にいかだが浮かんでいたからです。ロープを引いて動かす遊具のいかだで、そのたびに水面に波が立ちます。
これでは映りようがない、という状態でした。

逆さマッターホルンを狙うなら:水面が鏡のように映るのは、風がなく水が静かなときです。一般には、風の少ない朝が向いているとされます。夕方で、遊具で波が立つ時間帯は、私たちのように映らないこともあります。水鏡の一枚がどうしても撮りたいなら、時間帯を朝に寄せるほうがよさそうでした。
湖のまわりは、子ども連れでにぎやか
ライ湖のまわりには、しっかりした造りの遊び場(ヴォーリ・アドベンチャーパーク)がありました。木の遊具や滑り台、ハンモックなどがあって、夕方でも子どもたちで賑わっています。
ベンチとテーブルもあり、お菓子やご飯を広げている人もいました。湖をぐるりと囲む遊歩道があるので、私たちも一周して、ベンチで少し休みました。


湖の奥のほうからは、ハイキング帰りらしい人たちも歩いてきていました。スネガは、この先のブラウヘルトやロートホルンへ登っていく入口にもなっている場所です。
私たちは今回、そこまでは行きませんでした。
服装と、営業時間のこと
標高が2,000メートルを超えるので、夕方は少し冷えます。震えるほどではありませんが、Tシャツ一枚だと肌寒く、薄手の羽織りものが一枚あると安心でした。
日差しが陰るとさらに涼しく感じます。天気によって体感がかなり変わるので、展望台に行く日は上着を持って出るようにしていました。
営業時間は、夏はおおむね朝8時ごろから夕方5時半ごろまでで、時期によって前後します。運行は10〜20分おきくらいでした。
私たちが夕方に上がって、ゆっくりしてから下りてこられたのも、この時間内だったからです。
時間は目安として:始発・終発の正確な時刻は季節ごとに変わります。私たちが確認できたのはおおよその目安までなので、行く日が決まったら公式の運行状況ページで当日の時間を確かめてから動くと安心です。
どんな人に向いているか
スネガは、サクッとマッターホルンを見たい人に向いていると思いました。街から歩いてすぐの乗り場、5分で着くケーブルカー、そして駅を出れば正面に山。
移動日の夕方でも無理なく寄れました。
一方で、見ごたえという点では、翌日に行ったゴルナーグラートのほうが私たちには印象に残りました。途中駅で降りてハイキングができたことや、山の見え方も理由です。
逆さマッターホルンも、スネガのライ湖では映りませんでしたが、翌日のリッフェルゼー(ゴルナーグラート側の湖)では水面にきれいに反射して見えました。天気や時間帯の条件もあるので一概には言えませんが、水鏡をいちばんの目的にするなら、行き先を選ぶ余地はありそうです。
それでも、初日の夕方に手軽に上がって、この旅で最初のマッターホルンを見られたスネガは、私たちにとって良い滑り出しになりました。
まとめ
スネガは、ツェルマットの街から歩いてすぐの乗り場から、地下のケーブルカーで5分。標高2,288メートルの展望台に、マッターホルンが正面に見える場所でした。
私たちは2人・往復・ハーフフェアでCHF30。夕方に上がって、ライ湖まで下りて、遊歩道を一周して戻ってくる。
1時間半ほどのゆったりした時間でした。
逆さマッターホルンは映りませんでしたが、それも含めて正直な記録です。メインの展望台に一つ足す、手軽なもう一か所として、スネガは寄る価値のある場所だと思います。
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