ディジョンはブルゴーニュ地方の中心の街で、パリ・リヨン駅からTGVで約1時間40分です。

見どころは旧市街にまとまっていて、地面のフクロウの矢印をたどる「フクロウの小径」で、ほとんどを歩いて回れます。

私たち夫婦は2026年4月に1泊し、朝市から大聖堂、マスタード屋まで歩きました。

この記事では、実際に足を運んだ見どころをスポットごとに、地図つきでまとめます。

フクロウの小径(Parcours de la Chouette)|22か所を約1時間でたどる

ディジョンの街歩きの背骨になるのが「フクロウの小径(Parcours de la Chouette)」です。

旧市街の路面に、フクロウをかたどったブロンズの三角プレートが埋め込まれています。

ディジョンの「フクロウの小径」を示す地面のブロンズ三角プレート。フクロウとNDの刻印がある

プレートにはフクロウと、ノートルダム教会を指す「ND」が刻まれていて、これを追っていくと主要な見どころを一周できます。

観光局の公式情報では全22か所・所要およそ1時間、公式の出発点はダルシー庭園です。

道案内の冊子とアプリは観光案内所で扱っていて、観光局の公式サイトの表示は4ユーロからでした(2026年7月時点)。

私たちは矢印だけを頼りに歩きましたが、地図がなくても迷いませんでした。

順番も方向も自由なので、好きなところから入って大丈夫です。

この記事では、駅から歩く流れにあわせて、ダルシー庭園から順に紹介します。

ダルシー庭園(Jardin Darcy)|ポンポンのシロクマが待つ、街初の公共庭園

ディジョン駅から旧市街へ向かう途中にある庭園で、フクロウの小径の公式スタート地点でもあります。

ここはディジョンで最初につくられた公共の庭園です。

技師アンリ・ダルシーが1838年に街へ水を引くためにつくった貯水槽の上に、1880年、建築家フェリックス・ヴィオノワが庭を仕立てました。

ダルシー庭園の水盤にかかる橋。アーチの下の貝殻の噴水から水が流れ落ちる

入口には、シロクマの像があります。

彫刻家フランソワ・ポンポンの代表作「シロクマ」(原作はオルセー美術館)の複製で、アンリ・マルティネの手により1937年に据えられたものです。

そんなに広くはありません。ひと回りするだけなら、時間はかからない大きさです。

私たちはランチのあとの一休みに寄って、しばらく座っていました。

観光で来ている人ばかりではなく、街の人がのんびりしに来ている雰囲気でした。

駅から近いので、着いた日や発つ日の空き時間にも寄りやすい場所です。

ダルシー庭園の大きな水盤。バラスターの手すりと階段に囲まれ、縁やベンチに人が腰かけている

サン・ベニーニュ大聖堂(Cathédrale Saint-Bénigne)|93mの尖塔と地下のロタンダ

旧市街の西寄りに立つ、ディジョンの大聖堂です。

ディジョンのサン・ベニーニュ大聖堂の正面。模様入りの瓦屋根をのせた双塔と、緑青色の尖塔

正面は双塔で、屋根に模様入りの瓦がのっています。奥から緑青色の尖塔が伸びていました。

この尖塔は1896年に足された高さ93mのもので、「百の尖塔の街」ディジョンでいちばん高いとされています。

見どころは地下です
1000年ごろに建てられた3層のロタンダ(円形堂)の遺構が、ロマネスクのクリプトとして残っています。

もとは修道院の教会で、1792年に大聖堂になりました。

レ・アル中央市場(Les Halles)|朝市は火・木・金・土

ディジョンの中央市場で、鉄骨の屋根の下に食料品店がぎっしり入っています。

ディジョンのレ・アル市場の内部。青緑色に塗られた鉄骨の梁とアーケード、その下に並ぶ食料品店と買い物客

「ジュラの特産品」「地元のチーズ店」といった看板が並び、カシスジュースやパテ、チーズ、野菜が売られています。

朝市のチーズ

営業は曜日が限られます。

営業曜日営業時間
火・木7:00〜13:00
6:30〜13:00
6:30〜16:30
日・月・祝閉場

日曜・月曜・祝日は閉場なので、訪問日の曜日だけ先に確認しておくと安心です。

市が立つ火・金・土は、隣のフランソワ・リュード広場まで店が広がります。

フランソワ・リュード広場(Place François Rude)|ぶどうを踏む像のある広場

旧市街の中心にある、三角形の歩行者広場です。

名前は、この近くで生まれた彫刻家フランソワ・リュード(1784〜1855)にちなみます。

中央の噴水の上に立つのが、ぶどうを踏む人の像です。ノエル=ジュール・ジラールの作で、1904年にこの噴水に据えられました。

地元では「バルジー(Bareuzai)広場」とも呼ばれます。

ぶどうを踏む人の脚がバラ色に染まったことから、「バラ色の靴下(bas rosés)」がなまった呼び名だと説明されています。

広場にはメリーゴーランドがあり、赤い木組みの家やカフェのテラスが囲んでいました。

フランソワ・リュード広場。メリーゴーランドと赤い木組みの家、ぶどうを踏むバルジー像の噴水を人が囲む

とにかく人が多い広場でした。噴水の段はぐるりと人が座っていて、カフェのテラスもだいたい埋まっています。

窮屈というより、街の広場がふつうに使われている感じで、雰囲気がとてもよかったです。

ノートルダム教会(Église Notre-Dame)|フクロウのレリーフとジャックマール

この街の顔とも言えるのが、ノートルダム教会です。

ブルゴーニュ・ゴシックの代表作で、1230年から1250年までの20年で建てられたとされています。

ノートルダム教会の正面。怪物や人の姿の彫像が3段に並ぶ

正面には怪物や人の姿をした彫像が3段にずらりと並んでいて、見上げると壮観でした。

いちばんの目印は、フクロウのレリーフです。

ノートルダム教会の外壁の隅に彫られたフクロウのレリーフ。触られ続けて表面がすり減っている

教会の北側、フクロウ通り(Rue de la Chouette)に面した壁の隅に彫られています。

伝承では、左手で(心臓と同じ側で)触ると願いが叶うとされています。

長年触られ続けたせいか、そこだけ形が丸くすり減っていました。

南の塔の上にあるジャックマール(Jacquemart)は、鐘を打つ人形が組み込まれた時計です。

フィリップ豪胆公がフランドルのコルトレイクから接収して持ち帰ったものだとされています。

シテ・ド・ラ・ガストロノミー|ワイン博物館とショップ

「ワイン博物館」と呼ばれている施設が、旧市街の南西にあります。

正式名称は Cité internationale de la gastronomie et du vin de Dijon(2022年開業)。長いので、地元では「シテ」と呼ばれています。

ワイン博物館の外観

ディジョン・ヴィル駅から徒歩約10分、中心街からは徒歩約15分です。

入場料は大人€11で、常設展や企画展を見られます。
敷地の散策、ショップ、Village Gastronomiqueだけなら無料です(2026年7月時点)。

ワインとマスタードのショップが入っているので、お土産をまとめて買う場所としても使えます

なお、2026年4月10日に3店(La Cave de la Cité/La Table des Climats/Le Comptoir de la Cité)が閉店しています。

私たちも、La Cave de la Cité でワインのテイスティングをしましたが、なくなってしまったようです。

シテ・ド・ラ・ガストロノミーのワインセラー、La Cave de la Cité

マスタード屋|Fallot(フクロウ通り)とMaille(リベルテ通り)

ディジョンといえばマスタードです。私たちは2軒を回りました。

マスタード店の棚一面に並ぶ瓶。定番から変わり種まで種類が豊富

ひとつは伝統派のFallot。

ノートルダム教会の裏、フクロウ通り沿いにあります。フクロウを撫でた流れでそのまま寄れる場所です。

もうひとつが老舗のMaille。メインストリートのリベルテ通り沿いです。

生マスタードの量り売りが看板で、辛さは控えめでした。

2軒の製法・味・価格の違いや、お土産としての選び方は、ディジョンのマスタード土産|Fallot・Maille実食比較で解説しています。

フォルジュ通り(Rue des Forges)|観光案内所と歴史的な邸宅が並ぶ

ブルゴーニュ大公宮殿の北側に沿って延びるのが、フォルジュ通り(Rue des Forges)です。

ディジョン観光案内所が11番地にあり、フクロウの小径の冊子とアプリはここで買えます。

この案内所はブルゴーニュ大公宮殿の中にあります。宮殿とフォルジュ通りは、同じ建物の別の顔という関係です。

通り沿いには、中世から近世の邸宅(オテル・パルティキュリエ)が残っています。

ブルゴーニュ大公宮殿と解放広場|半円形の広場と地上噴水

旧市街の真ん中にどっしりと構えるのが、ブルゴーニュ大公宮殿(Palais des ducs et des États de Bourgogne)と、その前に広がる解放広場(Place de la Libération)です。

ディジョンの解放広場。半円形のアーケードに囲まれ、地面から噴き出す噴水とカフェのテラスが並ぶ

広場は半円形のアーケードにぐるりと囲まれていて、石畳から水が噴き上がる地上噴水があります。

アーケードの下にはカフェのテラスが並び、歩き疲れたら座れる場所がすぐ見つかるのがありがたい広場でした。

この広場はもともと「王の広場」として、ルイ14世の主任建築家ジュール・アルドゥアン=マンサールが設計したものです。

宮殿のほうは、現在は市庁舎・美術館・古文書館・観光案内所が入っています。

中央に残るフィリップ善良公の塔に登るには、観光案内所が主催するツアーに申し込む形になります。

サン・ミシェル教会(Église Saint-Michel)|最後の審判を彫った正面扉

旧市街の東寄りにある教会です。

15〜16世紀の建物で、正面扉には「最後の審判」を主題にした彫刻があり、フランボワイヤン・ゴシックとルネサンスの装飾が混ざった造りとされています。

16〜17世紀の絵画や、15世紀の石の墓、18世紀の説教壇も残るそうです。

中に入ると、教会らしい厳かな雰囲気を感じられました。

開いている時間は、公式情報では毎日8時から19時まで、日曜だけ9時からとなっています(2026年7月時点)。

ランチとディナーはブルゴーニュワインと、パリより手頃なフレンチ

ブルゴーニュはワインの一大産地なので、グラスワインも料理も身近にあります。

そしてパリと比べると、同じくらいの内容のフレンチが、かなり手頃に感じました。

私たちが実際に行ったのは、ランチとディナーで1軒ずつです。

タイミング私たちの会計
Sublime(24 rue Bannelier)ランチ(火〜土)2人 €109
L’AbenFant(32 rue Amiral Roussin)ディナー(火〜土)2人 €112

両店とも日月休なので、曜日に注意してください。

どちらも旧市街のなかにあり、街歩きの途中で寄れる場所です。

実際に出てきた皿の中身は、別記事でまとめます。

足をのばすなら|コート・ドールのワイン畑ツアーは半日から

ディジョンの周りには、ブルゴーニュの名高いワイン産地「コート・ドール」が広がっています。

私たちは、ワイン畑へ行くツアーを探したものの、直前すぎて予約が取れず。

ツアーには半日(数時間)のものもあります。

午前から昼すぎまで参加して、午後にここまでの見どころを歩く、という組み方もできそうです。

ワイナリー見学やワイン畑ツアーは事前予約が前提です。

旅程が決まったら早めに探しておくと安心です。

ディジョン発のワイン畑ツアーを探す(GetYourGuide)

パリからディジョンへの行き方はTGVで約1時間40分

ディジョンへはパリ・リヨン駅からTGVで直通です。

ディジョン駅は旧市街から近く、ここまでの見どころはほぼ徒歩で回れました。

時刻・料金・予約方法などは、パリからディジョンへの行き方で解説しています。

まとめ|ディジョン観光の見どころ

ディジョンの見どころは、フクロウの小径のプレートをたどればひととおり回れます。

ワイン畑のツアーを入れるなら半日以上、街なかだけならパリからの日帰りでも行けます。

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こんにちは、さちこです。 北海道出身のアラサー主婦。2025年12月より、夫の海外赴任に帯同してオランダで暮らしています。 このブログ「運河のある暮らし」では、オランダを拠点に夫と巡ったヨーロッパ各国の旅行記を中心に、在住者ならではのオランダ観光・暮らしの情報も、実体験をもとにまとめています。 旅の計画や現地での移動・手続きなど、これから旅する方・暮らす方の参考になれば嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!

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