ゴルナーグラート鉄道でマッターホルンへ|逆さマッターホルンと朝いちばんのハイキング
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ゴルナーグラートは、ツェルマットから登山鉄道で3,089mまで上がり、マッターホルンとゴルナー氷河を正面から眺められる展望地です。
私たちにとっては、山頂からの眺めよりも、途中で見たリッフェルゼーの逆さマッターホルンが忘れられない一日になりました。
登ったのは2026年6月18日の午前です。
前日の昼過ぎにツェルマットへ入り、天気次第で午後や翌日にずらすつもりでしたが、この日の午前は雲ひとつない快晴でした。
マッターホルンもくっきり見えて、霧もなく、日向は暖かいくらいでした。
ゴルナーグラート鉄道の駅と標高
ツェルマットから山頂まで、途中にいくつかの駅があります。
下から順にこう並んでいます。
| 駅 | 標高 | メモ |
|---|---|---|
| ツェルマット | 1,604m | 出発点(登山鉄道の駅は国鉄駅の向かい) |
| フィンデルバッハ | 1,774m | |
| リッフェルアルプ | 2,211m | |
| リッフェルベルク | 2,582m | ローテンボーデンからのハイキングの発着駅 |
| ローテンボーデン | 2,825m | リッフェルゼーの最寄り |
| ゴルナーグラート | 3,089m | 360度の展望・売店・礼拝堂 |
逆さマッターホルンで知られるリッフェルゼー(2,770m)は、山頂ではなくローテンボーデン駅から歩いて10分ほどの場所にあります。
ツェルマットからの行き方と、朝いちばんの混み方
ゴルナーグラート鉄道の駅は、ツェルマット国鉄駅を出た向かいにあります。
ツェルマット駅そのものではないので、そこだけ気をつけてください。
Googleマップを見ながら歩けば、駅からすぐでわかりやすい場所です。
始発は7時で、その次が8時。
8時以降は日中24分間隔で動いています(公式・夏季ダイヤ)。

私たちは天気の一番よさそうな朝に合わせて、始発をねらいました。
理由は、午後から天気が崩れる予報だったことと、朝のほうが空いていそうだと考えたことです。
ただ、始発は始発で、かなりの人が並びます。
6時50分ごろに駅前に着いたときは、まだ駅が開いていませんでした。
7時少し前にゲートが開くと、乗り場までみんなが一気に進んでいく感じで、乗り込むのも早い者勝ちでした。
早く着いていたので、私たちは進行方向の右側の席に座れました。
上りは右側にマッターホルンが見えるので、座れるならこちら側がおすすめです。
逆に、下りは左側になります。

どちらに座ると何が見えるかは、列車で景色のいい側はどっち?でも路線ごとにまとめています。
朝食のこと:宿の朝食は宿代に含まれていましたが、始発7時には間に合いません。私たちは食べずに出て、前日にCoop(スーパー)で買ったシナモンロールやバナナを持って、ハイキングしながら食べました。行動食があると、朝いちばんの便でも動きやすいです。
チケットと料金(ハーフフェアで半額)
チケットは、行きの片道を公式サイトでハーフフェア料金で買い、帰りの分はSBBアプリでも買えたのでそちらで購入しました。
チケットは券売機や公式サイトでも買えます。ハーフフェアカードをお持ちなら現地で半額が一番お得ですが、カードが無い方や事前に予約しておきたい方は、GetYourGuideからも購入できます。
ゴルナーグラート鉄道のチケットを見る(GetYourGuide)窓口や券売機でも買えますが、始発の行列を考えると、事前に用意しておくほうが落ち着いて乗れます。
座席の指定はなく、全席自由です。
予約という仕組みではないので、当日は「早く並んで好きな席を取る」形になります。

ツェルマットからゴルナーグラートまでの往復料金は、公式では次のとおりでした(2026年7月時点・夏季)。
| ツェルマット⇄ゴルナーグラート 往復 | 料金 |
|---|---|
| 大人(通常・夏季) | CHF 132 |
| スイスハーフフェア | CHF 66 |
私たちはハーフフェアカードを持っていたので、1人あたりの負担はこの半額でした。
行きと帰りを別々の片道で買ったので、合計は往復とほぼ同じくらいです。
この切符のいいところは、途中の駅で降りて、あとの便でまた乗れることです。
私たちも途中のローテンボーデンで降りて、リッフェルゼーへ立ち寄りました。
改札では乗り降りのたびに切符をスキャンされましたが、追加料金もなく、そのまま通れました。
リッフェルゼーは朝がおすすめ:逆さマッターホルンは、風のない朝いちばんがいちばんきれいに映り、人も少なめです。
パスと割引のこと:どの山が何割引になるかはスイスの交通パスの割引率まとめに、パスそのものの選び方はハーフフェアとトラベルパスの比較にまとめています。山ごとに割引の効き方が違うので、行く前に確認しておくと安心です。
ゴルナーグラート山頂(3,089m)の眺めと過ごし方
山頂では、展望台をひと回りして写真を撮り、礼拝堂に入ってみたり、お土産ショップを見て回ったりしました。
正面のマッターホルンはもちろんですが、山頂駅の背後に広がる氷河の眺めが圧巻でした。
白く大きな山塊はモンテローザ(スイス最高峰)で、その下に流れているのがゴルナー氷河です。
マッターホルンとは反対の方向も、しばらく眺めていました。

礼拝堂は山頂に建っていて、中に入ることができました。
お土産ショップは「GORNERGRAT 3100」というロゴで、Tシャツやキャップ、チョコレートなどが並んでいて、見て回るだけでも楽しかったです。


この日の私の服装は、TシャツにUVカットのパーカー1枚、その上に防風のアウターでした。
快晴で日が当たっている間は、薄手のパーカー1枚でいられるくらい暖かかったです。
ただ、日陰に入ると急に寒くなりました。
念のためウルトラライトダウンも持っていましたが、風がなかったこの日は使いませんでした。
3,089mまで一気に上がるので、空気が薄いとは感じました。
私は耳が少しぼーっとして、耳抜きで直しました。
人によっては頭痛が出ることもあるので、痛み止めを持っておくと安心です。
標高と服装:ふもとと山頂で気温差が大きいので、脱ぎ着で調整できるレイヤーがあると安心です。日差しがとても強いので、帽子はほぼ必須。サングラスと日焼け止めもあるとよいと思います。山頂にはトイレもあります。
リッフェルゼーの逆さマッターホルン
リッフェルゼーへは、ローテンボーデン駅で降りて歩いて向かいました。
朝いちばんの時間で、空気が澄み、風もなくて、水面に映るマッターホルンがくっきりしていました。
早い時間ほど人も少なく、静かに眺められます。

リッフェルゼーは、手前の池だけではありませんでした。
少し奥へ歩くともう一つ小さな池があって、そちらはほとんど誰もいないのに、驚くほど澄んでいて綺麗に映っていました。
歩いて10分もかからない場所です。
時間があれば、奥の池まで足をのばしてみてください。

ツェルマットにはスネガという展望台の池(ライ湖)にも逆さマッターホルンがありますが、そちらは遊具があって水面が波立ちやすく、私たちが夕方に行ったときはここまで綺麗には映りませんでした。人工物のない自然な水鏡を撮りたいなら、リッフェルゼーが向いていると感じました。
ローテンボーデンからリッフェルベルクへ、下りのハイキング

リッフェルゼーからは、ハイキングでリッフェルベルク駅へ下れます。
さらに下のリッフェルアルプ方面へ続く道もありますが、私たちはリッフェルベルクまでにしました。
区間はローテンボーデンからリッフェルベルクで、下りの片道およそ1時間です(道が二手に分かれる場所があり、私たちは近いほうを選びました。景色で立ち止まりながらで1時間ほどでした)。

道は舗装されていない砂利道で、普通のスニーカーで歩けました。
下り中心なので、体力的にはつらくありません。
山頂から歩いて下るルートも
山頂のゴルナーグラートから、歩いて下ってくる人も多くいました。本格的な登山装備ではない人も、普通の靴で歩いている人も。
はじめのうちは、もう少し岩がちのゴツゴツした道になります。公式の案内では、ゴルナーグラートからローテンボーデンまでは下りで40分ほど。そこにローテンボーデンからリッフェルベルクを足せば、山頂から歩き通すこともできます。

うれしかったのは、マッターホルンに向かって歩いていくような道だったことです。
振り向かなくても、正面にずっとあの三角の山があります。
道の途中には、地面がボコボコと穴だらけになっているところがありました。
そこはマーモットの巣穴です。
運よく、巣穴から出てくるマーモットや、じゃれ合う二匹を間近で見られました。

マーモットは、別の日にメンリッヒェンへ向かうロープウェイの途中でも見かけました。地面にボコボコと穴が空いているところがあると、そこはマーモットの住みかかもしれません。
半日のまわり方と、行くならこの時間帯
朝の3〜4時間ほどで、山頂の展望、リッフェルゼー、ローテンボーデンからリッフェルベルクのハイキングを、ひと通り楽しめました。
乗り降りしながら回れるので、体力と時間に合わせて組み立てられます。
朝いちばんの上りの便は混みますが、時間が進んだ下りの便は空いていました。
行く時間帯は、朝いちばんをおすすめしたいです。
晴れやすいうえに空いていて、逆さマッターホルンも静かに見られます。
前日に山頂の天気を確認しておくと、より安心です(天気の確認方法は、別の記事にまとめる予定です)。
ツェルマットに1泊しての、実質半日での訪問でした。
天気に大きく左右される旅で、雨ならマッターホルンは諦めることもあり得ます。
どうしても見たいなら、2泊すると見られる確率は上がります。
なおツェルマットは、ガソリン車が入れず電気自動車だけの村です。
それでも観光客はとても多く、村なのにかなりの人出でした。
高級時計店やブランド店が並ぶ、リゾート地らしい雰囲気の街です。

まとめ
ゴルナーグラートは、山頂からの大展望はもちろん、リッフェルゼーの逆さマッターホルンや、そこへ続くハイキングまで楽しめる場所でした。
朝の静かな水面に映るマッターホルンは、今回のツェルマットで忘れられない景色になりました。
ツェルマットへ行くなら、山頂まで一気に登るだけでなく、途中で降りて歩く時間もつくってみてください。
同じ旅で歩いたメンリッヒェンからクライネ・シャイデックのパノラマトレイルも、山の上をのんびり歩きたい方に向いています。
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