サンセバスチャンの旧市街には300軒以上のバルがあるといわれています。今回はその中から、日本人観光客に人気の定番バル6軒を、12月の金・土の2日間で回ってきました。

結論からいうと、6軒は1日でも回れるけれど、2〜3日に分散したほうが圧倒的に快適です。この記事では、6軒の実食レポと、金土・昼夜の混雑事情、特に激混みだったGandariasの様子まで、夫婦2人で実際に体験したことをまとめます。

結論|定番6軒は1日でも行ける、ただし分散がおすすめ

サンセバスチャンのバル巡り|基本の考え方
金曜昼の様子
夜のサンセバスチャンの旧市街
土曜夜の様子

サンセバスチャンの旧市街はコンパクトで、バル同士の距離は徒歩30秒〜3分。物理的には1日で6軒を回ることは可能です。

ただ、実際に2日に分けてみて、1日に詰めなくてよかったと心底思いました。理由は次の3つです。

  • 1皿ずつでも満腹になる:1軒で1〜2品に絞っても、6軒回ると確実にお腹がはちきれる
  • 人気店は時間帯で混雑度が違う:特にGandariasは土曜の夜、注文するだけで一苦労だった
  • 入れなかった店があっても次の日にリトライできる:選択肢が増える

「もっと食べ歩きたい」気持ちが強い人は3泊以上を確保すると、定番6軒に加えてマニアックな店も回れます。

行った6軒の実食レポ(注文品と感想)

12月上旬の金曜と土曜に、昼と夜を組み合わせて回りました。

1. Bar Sport(バル・スポルト)|フォアグラとウニグラタン

BAR SPORTの入口

金曜の昼過ぎに訪問。ほぼ満席でしたが入れました。日本人客が多く、メニューに日本語表記もある定番店です。

注文:チャコリ/ウニのグラタン/生ハムのコロッケ/フォアグラ焼き

BAR SPORTのメニュー表
BAR SPORTのウニのグラタン
BAR SPORTの生ハムのコロッケ
BAR SPORTのフォアグラ焼き
BAR SPORTのチャコリ

フォアグラ焼きの量と火入れがすごい。豪快に乗ったフォアグラの柔らかさと塩加減で、チャコリとの相性が抜群でした。ウニのグラタンも見た目が可愛く、中にイカが入っていて記憶に残る一皿。

2. La Cuchara de San Telmo|タコと牛ほほ肉

La Cuchara de San Telmoの入口

ピンチョスではなく小皿料理(タパス)中心のお店。日本人客が多く、店員さんが日本語で挨拶してくれました。気に入って2回訪問しました。

1回目の注文:チャコリ/タコ/牛ほほ肉

La Cuchara de San Telmoのタコ
La Cuchara de San Telmoの牛ほほ肉

タコは表面パリッと、中は驚くほど柔らかい仕上がり。下に敷かれたくたくたに煮込んだキャベツも好相性でした。牛ほほ肉はほろほろで、盛り付けも美しい。

2回目はマテ貝を狙いましたが「この時期は入っていない」と断られ、アーティチョークの豚バラ巻きを選択。豚バラがカリッと焼かれて、アーティチョークの甘みと脂のバランスが絶妙でした。

1軒目| La Cuchara de San Telmo(再訪)
【飲めない夜の選択肢】アルコールが限界なときのおすすめドリンク

3. La Viña(ラ・ビーニャ)|バスクチーズケーキ発祥の店

La Viña(ラ・ビーニャ)のバスクチーズケーキ

15時過ぎに訪問。バスクチーズケーキ発祥の店として有名で、テイクアウトしている人が多かったです。

注文:チャコリ/バスクチーズケーキ/焼きパプリカのオイル漬け

バスクチーズケーキは1人前でも2切れ出てきて、しっかり甘くて柔らかい。赤ワインを合わせたほうが良かったかも、と食べながら思いました。次に来るときの宿題。

4. Casa Urola(カサ・ウローラ)|地元評価の高い夜のバル

4軒目:Casa Urola(カサ・ウローラ)

夜(19時以降)に訪問。地元でも評価が高いお店です。アルコール度数がきつくなってきたので、ここではバスク地方のシードル(Sidra)を選択。

注文:シードル/ホタテのスープ/アーティチョークのスープ

Casa Urola(カサ・ウローラ)のホタテのスープ
Casa Urola(カサ・ウローラ)のアーティチョークのスープ

このシードルが野生味と酸味のあるドライな発酵感で、想像していた甘いシードルとは別物。とても好みでした。アーティチョークのスープはかぼちゃベースで、疲れた胃にやさしい味。

5. LA CEPA(ラ・セパ)|生ハムが圧倒的

5軒目:LA CEPA(ラ・セパ)
5軒目:LA CEPA(ラ・セパ)

店内に生ハムの原木がずらりと並ぶ老舗。生ハムで知られるお店です。

注文:赤ワイン/ノンアルコールビール/生ハム/揚げししとう/スパニッシュオムレツ(ツナ入り)

LA CEPA(ラ・セパ)の生ハム
LA CEPA(ラ・セパ)の揚げししとう
LA CEPA(ラ・セパ)のスパニッシュオムレツ
LA CEPA(ラ・セパ)で飲んだ赤ワインとノンアルコールビール

生ハムが、これまで食べたなかで一番美味しかった。香りが芳醇で、熟成された旨みの結晶が浮かんでいて、口に入れるととろけました。スパニッシュオムレツはふわふわでしたが、お腹がいっぱいすぎて記憶はやや曖昧です。

6. GANDARIAS(ガンダリアス)|土曜夜は激混み

土曜の夜に訪問。金曜以上に人が多く、注文するだけでも一苦労な混雑でした。

注文:サングリア/モスト/マッシュルームのピンチョス/鴨肉のピンチョス/イベリコ豚の生ハム

実際に食べたものの感想
サンセバスチャン旅行記バル巡りの夜とビルバオ空港からの帰路
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実際に食べたものの感想

マッシュルームのピンチョスは火入れが絶妙でふわふわで、噛むと旨みが広がります。鴨肉も期待通り。生ハムは前日にLA CEPAで衝撃的なものを食べたばかりだったので、感動度は控えめでした。

混雑事情|金vs土、昼vs夜、Gandariasは別格

実際に金土の昼夜を体験して感じた混雑度の傾向です。

曜日・時間帯 混雑度
金曜 昼 比較的空いている
金曜 夜 混むが入れる
土曜 昼 (体験なし・Agorregiランチに行っていたため)
土曜 夜 激混み(Gandarias周辺は特に)

金曜のほうが土曜より空いている、そして夜より昼のほうが空いている、というのが体感です。週末2日にまたがって回るなら、金曜のうちに回数を稼いでおくのが安全策でした。

Gandariasに行くタイミング

Gandariasは土曜夜が最大級に混みます。注文の声が通らないほどで、「混雑には波があるので、一旦別のバルを挟んでもう一度戻ってくる」のが現実的なテクニック。ピーク時間(21〜22時)を外すのがコツです。

名物別ベスト1(6軒の中で)

名物 おすすめ店
バスクチーズケーキ La Viña
フォアグラ Bar Sport
生ハム LA CEPA
タコ La Cuchara de San Telmo
マッシュルームのピンチョス GANDARIAS
アーティチョーク料理 Casa Urola・La Cuchara

「全部は回れないけど名物だけは押さえたい」という人は、この表のお店を優先するのが効率的です。

バル巡りで知っておくと安心なこと

営業時間|15〜19時は昼休憩

多くのバルが15時頃〜19時頃まで昼休憩に入ります。連続でハシゴしたいなら、午前後半〜15時前と、19時以降の2タイムに分けて計画するのがおすすめ。

1軒で1〜2品が王道

メニューを全部食べたくなりますが、6軒回るなら1軒1〜2品に絞るのが鉄則。パンが出てくる店も多いので、食べすぎると満腹になります。

支払いはカードでOK、現金は使わなかった

訪問した6軒すべてでクレジットカードが使えました。現金は一度も使わなかったので、両替の必要はありませんでした。支払いタイミングは店ごとにまちまち(食後 or 注文時)。

胃薬は持参すべき

オイリーな料理が続くので、日本から胃薬を1袋持っていくと安心です。私(妻)は大正漢方胃腸薬で乗り切りました。

簡単なスペイン語

挨拶レベルでも、店員さんとのやり取りが断然スムーズになります。

  • Hola(オラ)= こんにちは
  • Gracias(グラシアス)= ありがとう
  • Salud(サルー)= 乾杯
  • Bueno(ブエノ)= おいしい

まとめ|6軒を分けて回る、金優先・昼優先

  • 6軒は1日でも回れるが、2〜3日に分けたほうが快適
  • 金土なら金優先夜より昼が空く
  • 人気店は土曜夜の激混みを避け、ピークを外す
  • 1軒1〜2品で進めれば満腹を回避できる
  • カードがあれば現金不要、胃薬は持参

サンセバスチャン旅行の全体像(何泊が必要か・予算・モデルコース)はサンセバスチャンは何泊必要?2泊3日の旅行記と回り方ブログにまとめています。バル以外の本格バスク料理を1食組み込みたい人は、Agorregi|サンセバ郊外ビブグルマンのバスク料理ランチ実食もどうぞ。

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さちこ
こんにちは、さちこです。 北海道出身のアラサー主婦です。 2025年12月より、夫の海外赴任に帯同しオランダで暮らしています。 このブログ「運河のある暮らし」では、オランダでの暮らしや制度・文化、観光情報、ヨーロッパ旅行について、実体験をもとに情報をまとめています。 現地での生活や移動、手続きなど、これから訪れる方や暮らす方の参考になれば嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!

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