スイス旅行の最終日、朝のジュネーブはもう33度ありました。
この暑さの中を市内観光する気になれず、前日の夜に「どこか涼しい湖のほうへ」と行き先を探しました。
そうして選んだのが、レマン湖をはさんだフランス側の中世の村、イヴォワールです。
ジュネーブから船で渡って、帰りはニヨンを経由して戻ってくる、丸一日の日帰りになりました。
ジュネーブから船で渡る
乗り場と所要時間
イヴォワールへは、レマン湖の遊覧船会社CGNの船で渡ります。
ジュネーブからの行き方は、大きく2通りあります。
① ジュネーブから船で通しで渡る
モンブラン船着場から、イヴォワール直通の便に乗る方法です。約1時間40分かけて、湖岸をたどりながらのんびり渡ります。
② ニヨンまで列車で行き、船に乗り換える
先に列車でニヨンへ出て(約15分)、対岸のイヴォワールへ短い横断の船に乗る方法です。通しの船より安く、時間も短めです。
私たちは、行きは①の通しの船、帰りは②のニヨン経由で戻りました。
ニヨンは駅と船着場の間に坂があります。帰りに②を使うと、最後にこの坂を上ることになりました(行きは下り)。
行きに乗ったのは、ジュネーブのモンブラン船着場(Genève Mont-Blanc)発の便です。
泊まっていたホテル・セントラルからは歩いて10分ほどでした。

当日は乗る10分前に着いたら、すでに長い行列でした。
それでも、船に乗ってしまえば席が見つからないほどではありませんでした。
ジュネーブからの便は途中、ジュネーブ・オー・ヴィーヴ、ヴェルソワ、コペ、ニヨンに停まりながら進みます。
まっすぐ渡るのではなく、湖岸をたどっていくイメージでした。
船の便数:ジュネーブ↔イヴォワールが1日3便前後、イヴォワール↔ニヨンが夏で1時間に1〜2便が目安です。行く日が決まったらCGN公式サイトや総合時刻表(PDF)・N3線の時刻表(PDF)で当日の時刻を確かめておくと安心です。
料金とチケットの予約
片道の料金(大人・1人)は以下のとおり。
| 区間(大人・片道・1人) | 通常運賃 |
|---|---|
| ジュネーブ → イヴォワール(直通の船) | CHF30 |
| イヴォワール → ニヨン(船・CGN) | CHF16 |
| ニヨン → ジュネーブ(列車) | CHF9.4 |
ニヨン経由は1人あたり約CHF25。直通の船で戻るより安く上がりました。
チケットの買い方は、大きく2通りありました。
① CGNの公式サイト
区間と日付を選んで、そのままオンラインで決済する形です。
ハーフフェアの運賃も選べました。行きの便は、私たちはここで買いました。
② SBBアプリ
検索に船の便がそのまま出てくるので、電車を買うのと同じ感覚でした。
帰りのイヴォワール→ニヨンはこちらで購入。
アプリの使い方はSBBアプリでのチケットの買い方にまとめています。
乗り場にも窓口があって、当日そこで買っている人もいました。
スイストラベルパス・ハーフフェアで乗れる?
レマン湖のCGNの船は、スイスの鉄道パスが使えます。
私たちはハーフフェアカードを持っていたので、半額で乗りました。
イヴォワールやエヴィアンのようにフランス側へ渡る便でも、割引が適用されます。
パスの選び方そのものは、ハーフフェアカードとスイストラベルパスの比較記事にまとめています。
フランス側に渡るときのパスポート・支払い・スマホ
船ではパスポートのチェックも国境の検査もありませんでした。
念のため持っては行きましたが、出す場面はなかったです。
「フランスに入った」という強い実感も、あまりありませんでした。
スイス自体、場所によって雰囲気がまるで違ったので、その続きのような感覚でした。
村での支払いはユーロです。
カードで問題なく払えて、現金を使う場面はありませんでした。
スマホは私は楽天モバイルで、特に何も気にせずそのままつながっていました。
船は外輪船。デッキの風と湖の景色
乗ってみて楽しかったのが、これが昔ながらの外輪船(パドルスチーマー)だったことです。
船の真ん中あたりで大きな水車がぐるぐる回り、水しぶきを上げているのが甲板からよく見えました。
近くにいた子どもたちが、それを喜んでのぞき込んでいました。


デッキに出れば風が気持ちよく、座ってのんびりもできます。
広い船なので揺れも少なく、暑さから逃れてゆっくり過ごせました。

湖そのものの美しさでいうと、私はルツェルン湖の遊覧船のほうが好みでした。
そのときの記録はルツェルン湖クルーズの記事に書いています。
イヴォワール行きは、景色を楽しむというより、涼みながら村へ渡る時間として心地よかったです。
村を歩く
船から近づくと、こぢんまりとした村と、白っぽい石造りの家並みが見えてきました。
歩いてみると、家々に花がたっぷり飾られていて、かわいらしい村です。
ツバメがたくさん飛び交っていました。
道は石畳ではなくコンクリートで、歩きやすかったです。


湖の水がとても澄んでいて、浅瀬の底まで見えるほどでした。

教会の玉ねぎ型の鐘楼や、中世の石門も残っています。

村には「五感の庭(Jardin des Cinq Sens)」という有名な庭園もあります。

五感の庭:入園料は大人€15、子ども(6〜18歳)€8.50。2026年は4/10〜9/13が10:00〜18:30(券売は17:30まで)です。詳しくは公式サイトをご確認ください。
お土産物屋さんもたくさんありました。
葉っぱや押し花で絵を作る雑貨屋さんや、アンティークショップがあって、見て回るのが楽しかったです。

レマン湖の魚ランチ(Elles)
この日は、村歩きと同じくらいレマン湖の魚を食べるのが目的でもありました。
入ったのは「Elles」というお店です。Googleマップの評価を見て選びました。

前菜に、山のワイルドガーリックを添えたアスパラガスと、鱒(トラウト)のセヴィーチェを頼みました。


セヴィーチェは唐辛子がきいた、酸味のある一皿でした。
メインは、レマン湖の魚を2人で二種類。
アークティックチャー(イワナの仲間)のフィレと、パーチ(perche)のフィレのレモンバターです。


チャーは想像以上に大きく、白身で脂がしっかりのっていました。
パーチはレモンバターはこってりとして、量もあります。
おいしくいただきつつ、日本の魚って美味しいんだな、とも思いました。
ワインは、フランスのプロヴァンスの白(Miraval, Côtes de Provence)をグラスで。スイスワインは置いておらず、フランスに来た実感がありました。
観光客は思っていたよりずっと多く、レストランもほぼ満席でした。
帰りはニヨン経由でローマの街へ
帰りは、イヴォワールから船でニヨンへ渡り、ニヨンから列車でジュネーブに戻りました。
ニヨンでは少し途中下車して、街を歩きました。

ニヨンはローマ時代の古い街で、湖を見下ろす丘にローマ時代の列柱が立っています。
城のそばのエスプラナードにあり、紀元50年ごろのフォーラムの遺構を1958年に再建したものだそうです。
丘の上にはシャトー・ド・ニヨン(12世紀の城)もあり、街なかにはローマ博物館もあります。
イヴォワールほど見どころが密集しているわけではありませんが、軽く立ち寄るにはちょうどよい街でした。

まとめ
イヴォワールは、ジュネーブから船で約1時間40分、レマン湖を渡ったフランス側の小さな村でした。
スイスの絶景を見たあとだと、この村が旅のハイライトになるわけではありません。
それでも、暑いジュネーブから少し足を伸ばして、涼みながらのんびりできる日帰り先として、私たちには気持ちのよい最終日になりました。
ジュネーブに滞在して一日空いた人や、中世の街並みと湖が好きな人には、候補になると思います。
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パスの選び方はこちらで比較しています。

湖の遊覧船つながりで、ルツェルン湖のクルーズ記録です。

ジュネーブ空港から市内への行き方はこちら。

ジュネーブでの宿は、旧市街のホテル・セントラルに泊まりました。

同じレマン湖の対岸、ラヴォーのぶどう畑も歩いています。



