スイスの電車は、日本とけっこう違います。改札がない・座席が1等/2等に分かれている・車内で検札がある、などなど。
実際に乗ってみての印象は「めちゃくちゃ楽」でした。
私はハーフフェアカードで区間ごとに切符を買っていましたが、乗る前にいちいち切符を出す場面がないので、ホームに着いたらそのまま乗るだけ。
この記事では、はじめてスイスで電車に乗った私が、実際に感じたことや乗るときの注意点を、乗る順番にそってまとめます。
日本の電車と違う3つのこと
細かい話に入る前に、日本と大きく違うのはざっくりこの3つです。
- 改札がない:切符を買ったら、そのままホームへ。
- 座席が1等・2等に分かれている(私は全区間2等にしました)。
- 改札のかわりに、車内で検札(車掌のチケット確認)がある。
どれも慣れれば、日本の電車より簡単です。
ここからは実際に乗る順番、乗る前 → 乗り込む → 車内で過ごす → 降りる・乗り換えるにそって説明します。
SBBアプリでの切符の買い方は、スイスの電車切符はSBBアプリでこう買う|ハーフフェア登録と同乗者分も半額で登録する手順にまとめています。
パスにするか迷ったら、トラベルパスとハーフフェア、どっちがお得?とパスでどれくらい割引になるかを。
買う場所はスイストラベルパスとハーフフェアはどこで買う?で6サイトを比べています。
乗る前の確認|列車・ホーム・立ち位置

迷いがちな「乗る前」のポイントは以下のとおり。
- どの列車に乗る?
種別はIC・IR・RE・Sなどがありますが、違いは”停車駅の数”くらい。SBBアプリで検索して出た列車番号どおりに乗ればOKで、種別を意識する必要はほぼありませんでした。 - どのホーム?
ホーム番号はSBBアプリ、ホームか車内(乗り換えの場合)の電光掲示板で確認できます。 - ホームのどこに立つ?
ホームの電光掲示板に、1等・2等・自転車可の車両が編成のどこ(セクターA〜D)に来るかが表示されます。それを見て立ち位置を決めると、乗ってから車内を歩かずに済みます。 - 何分前に搭乗口まで行く?
列車によりますが、始発点であれば15分前には乗れる状態になっていることが多かったです。
直前に行くと、混み合う車両は良い席に座れない可能性もあります。ある程度の混み具合はSBBアプリからも確認できます。
途中駅の場合は、混みそうなときは3〜5分前くらいからスタンバイして、そうでない時は座って待っていました。
乗り込む
改札はない、そのままホームへ

スイスの駅には改札がありません。切符を買ったら、そのままホームに入って乗車します。
荷物を持ったまま狭い改札を抜けるストレスがないのは、本当に楽でした。
ドアは自分で開けることがある

基本は、ホームで待っていれば到着時に自動でドアが開いたので、そのまま乗りました。
ただ、すでに停まっている列車に乗るときは、◀▶マークのボタンを押して自分で開けました(写真の上の緑ボタン)。降りるときも同じで、開かなければボタンを押せば大丈夫です。
日本でも地方路線とかに同じタイプがありますよね。あの感覚です。
車内で過ごす
座席は1等と2等|私は全区間2等

車両には1等と2等があり、料金が違います。車体の数字(1/2)で見分けます。
私は全区間を2等で乗りました。
- 2等:一般的な車両。日本の電車より座席が広々していて、座りやすかったです。窓も大きく、景色もよく見えました。
- 1等:外から見ると、テーブルが大きく座席もリッチな印象。ただ2等でも十分広く窓も大きいので、私は2等で満足でした。そのぶん2等のほうが少し混みやすい、という感覚はあります。
座席は2×2の向かい合わせ(お見合い)になっていることが大半で、小さなテーブルが付いています。
混み具合は時間帯と行き先次第で、ツェルマット行きは最後の乗り換え以降、相席になる区間もありました。
移動中に車内でお昼ごはんを食べることも多かったです。
窓が大きいので、車窓もよく見えました。
座ってみて景色が良かった側は、どちら側の席が景色がいいかの記事にまとめています。
大きな荷物の置き場所|都市間と山岳路線でちがう
同じ「2等」でも、路線によって車両のつくりが違いました。
- 都市間などを走る列車は2階建てのことがあり、車両の端に荷物置きスペースがありました。
- 山岳路線の列車は荷物置きが小さめ。
山岳路線では、スーツケースは足元に置くことが多かったです。
座席まわりの荷物棚はあるものの、重くて持ち上げにくい・棚が高い・キャリーがはみ出て危ないので、私は載せられませんでした。
バックパックなら棚に置けるかもしれません。

トイレ・コンセントなどの設備
設備面はこんな感じでした。
- トイレ:乗った列車のほとんどに付いていました。
- ゴミ箱:たいていの車両と、出入り口まわりにありました。地味に便利。
- コンセント:車両によって有無が分かれます。スイスのプラグは平べったい独特の形(Type J)です。
私はアダプターを忘れてしまい、ルツェルン駅構内のInterdiscount(家電量販店)で購入しました。
お値段は2026年6月時点で10.95スイスフランでした。
変換プラグは「スイス対応」を日本で用意していくのがおすすめ
スイスのコンセントは独自の形(Type J)。日本から行くなら、スイス対応の変換プラグを1つ持っていくと安心。
薄いCタイプ(ユーロプラグ)はスイスでも使えます。
ドイツ・オランダで使う厚いFタイプは挿さりません。
購入時に対応国にスイスが入っているかを確認してください。現地調達は割高でした。
\ スイスはJタイプ。Cタイプなら可 /
車掌のチケット確認(検札)
改札がないかわりに、車内で車掌がチケットを確認します。
アプリの切符ならQR画面を、紙の切符ならそのまま提示します。
私はハーフフェアカードをKlookで購入し、メールで届いたPDFを見せていました。
ハーフフェアを使う場合は、このハーフフェアカードと乗車券の両方を提示します(=両方そろえておく必要があります)。
検札で見せるのはハーフフェアカードと、その区間の乗車券の2枚。片方だけだと割引運賃を証明できないので、アプリの中ですぐ両方を出せるようにしておくと、あわてず対応できました。
検札が来るのは、乗車してから20分〜1時間くらいのことが多かったです。乗っている時間が短い区間では、来ないこともありました。
ハーフフェアカードがそもそもお得かどうかはスイストラベルパスとハーフフェアカード、どっちがお得?で実際に計算しています。
SBBアプリでの切符の買い方は、SBBアプリでの買い方にまとめました。
降りる・乗り換える
乗り過ごさないコツ
降りる駅では、基本はドアが自動で開いたので、降車ボタンを押した記憶はありません。開かなければ◀▶ボタンを押せば大丈夫です。
車内の電光表示と次駅アナウンスがあるので、起きてさえいれば乗り過ごしにくいと感じました。
フランスの電車のように「降りる5分前からドア前でスタンバイ」みたいなことまでする必要はありません。
ただ、荷物を離れた荷物置き場に置いているなら、停車の少し前に荷物の近くへ移動しておくと安心です。あとは周りの人の動きに合わせてました。
乗り換えはホームを移動するだけ

乗り換えは、同じ駅で別のホームへ移動するのが基本です。ホーム番号は車内かホームの電光掲示板、もしくはアプリで確認できます。
日本のように「会社が違うと一度改札を出て、別の場所へ」という手間はありません。1番ホームから5番ホームへ歩いて移る、くらいの感覚です。
移動はフラットな通路か、階段かスロープで地下をくぐるかのどちらか。エスカレーターは見かけませんでした。
そして、SBBアプリで検索して出てきた乗り換えは、5分程度でも走らずに間に合いました。
私が乗った範囲では、電車が遅れたことは一度もありませんでした。

5分の乗り換えと聞いて焦りましたが、案内板どおりに歩けば余裕でした。遅延も一度もなかったです。
こんな車両もあります

あとは、乗る機会があれば知っておくと便利な車両をいくつか。
- 自転車可の車両:自転車マークの付いた車両で、端の車両にあることが多かったです。立ち位置と同じく、ホームの電光掲示板で編成のどこに来るかを確認できます。
- 食堂車(レストラン/ビストロ車):多くのIC(インターシティ)に連結。1等・2等どちらの乗客も利用できます。
- ファミリー車(Ticki Park):一部の2階建て長距離列車にある、子ども向けの遊具スペース付き車両。
- 静かに過ごすゾーン(Ruhezone/ビジネスゾーン):会話や通話を控える車両で、主に1等にあります。
ここまでは街と街を結ぶ一般列車の話でした。スイスの山にはこのほか、登山鉄道・ケーブルカー・ロープウェー・ゴンドラなど乗り物の種類が多いです。それぞれの違いはスイスの山の乗り物の種類(登山鉄道・ケーブルカー・ロープウェー・ゴンドラの違い)にまとめました。
まとめ
- 改札はない=そのままホームへ
- 乗る前は列車番号・ホーム番号を確認
- ドアは◀▶ボタンで自分で開けることがある
- 座席は1等/2等。2等でも十分広いが、1等の方が空いていることが多い
- 大きな荷物は各車両端の荷物置き場へ。
- 山岳路線は荷物置き場が小さく、足元に置くことも
- トイレはほとんどの電車についている
- コンセントは車両次第
- 検札はアプリのQRやメールのPDFを見せるだけ
- 乗り換えは別ホームへ移動。時間に余裕があった
切符の登録・買い方はSBBアプリでの買い方に。
どのパスが得かはスイストラベルパスとハーフフェアカード、どっちがお得?にまとめています。
景色のいい座席は進行方向どっち側?景色が良かった区間メモもどうぞ。
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