アイスランドの首都レイキャビクから日帰りで回れる、いちばん定番の観光ルートがゴールデンサークルです。
シンクヴェトリル国立公園・ゲイシール間欠泉・グトルフォスの滝など、性格の違う絶景を半日〜1日でまとめて見られます。
この記事では、ゴールデンサークルとは何かと主な見どころを地図つきで整理します。
そのうえで、私たちが真冬の1日ツアーで回った所要時間・服装・天気・回り方をまとめました。
ゴールデンサークルとは?
ゴールデンサークルは、レイキャビク近郊を東へぐるっと回る、全長およそ230〜250kmの周遊ルートの総称です。
特定の1か所を指す地名ではなく、複数の見どころをつなぐ「ルートの愛称」と考えるとわかりやすいです。
数時間の短縮版から、寄り道しながらの1日コースまで、時間に合わせて組み立てられます。
ルートの中心になるのが、次の3スポットです。
アイスランドの大自然を凝縮したような組み合わせで、初めての訪問なら、まず候補に挙がります。
- シンクヴェトリル国立公園(Þingvellir):北米プレートとユーラシアプレートの裂け目を歩ける国立公園。世界遺産にも登録されています。
- ゲイシール間欠泉エリア(Geysir/Strokkur):数分おきに熱湯を噴き上げる間欠泉が見られる地熱地帯。
- グトルフォスの滝(Gullfoss):二段になって流れ落ちる巨大な滝。冬は一部が凍りつきます。
この主要3スポット以外にも、立ち寄れる見どころがたくさんあります。
時間やレンタカーの有無に合わせて、自由に組み合わせる人が多いです。
- ケリズ火口湖(Kerið):赤い火口壁と青緑の水のコントラストが印象的なクレーター。
- シークレット・ラグーン(Secret Lagoon/フルージル):アイスランド最古とされる、素朴な雰囲気の温泉プール。
- フリーズヘイマル(Friðheimar):温室でトマトを育てる農園レストラン。名物のトマトスープが人気です。
- ファクシの滝(Faxi/Faxafoss):幅の広い、穏やかな滝。3大スポットより人が少なめです。
- ブルアルフォス(Brúarfoss):吸い込まれるような青い水で知られる滝。駐車場から少し歩きます。
- スカゥルホルト教会(Skálholt):かつてアイスランドの歴史と宗教の中心地だった場所。
- ロイガルヴァトン・フォンタナ(Laugarvatn Fontana):湖畔の温泉スパ。地熱で焼くライ麦パンが名物です。
- エフスティダールル(Efstidalur):牛舎併設のアイスクリームで人気の農場。
ゴールデンサークルの回り方|ツアーとレンタカー
ゴールデンサークルの回り方は、大きく分けて「現地発の日帰りツアー」と「レンタカーで自分で回る」の2択です。
ツアーで回る
バスやミニバスの日帰りツアーは、運転や道路状況を気にせず、乗っているだけで主要スポットを回れるのが最大のメリットです。
特に冬は、この安心感が大きいと感じました。
ツアーで回る|メリットとデメリット
メリット・運転不要。雪道や凍結を気にしなくていい
・ガイドの解説や、写真スポットの案内がある
・暖かいバスで移動でき、休憩も計画的
デメリット
・各スポットの滞在時間が決められている(30分〜1時間ほど)
・出発・帰着の時間が固定される
・立ち寄れる場所はプラン次第(3大スポット中心が多い)
私たちはレイキャビク発の午後出発ツアーに参加しました。予約はGuide to Iceland経由です。
催行会社や出発時間の違うプランがいくつもあるので、比較して選べます。
Guide to Icelandでゴールデンサークルツアーを探す
レンタカーで回る
時間に縛られず、自分のペースで好きなスポットに立ち寄りたいなら、レンタカーが向いています。
ケリズやフリーズヘイマルなど、ツアーでは寄らない場所も自由に組み込めるのが魅力です。
レンタカーで回る|メリットとデメリット
メリット・滞在時間も順番も自由。寄り道し放題
・3大スポット以外(火口湖・温泉・農園)も回りやすい
・人数が多いほど、1人あたりは割安になりやすい
デメリット
・冬は雪道・凍結・強風のなかを運転するリスク
・日照が短く、明るい時間の行動が限られる
・ガソリン・保険・駐車場など、自分で手配が必要
借りる場所は、空港(ケプラヴィーク)で受け取ってそのまま拠点に向かう人が多いですが、レイキャビク市内の営業所でも借りられます。
冬にレンタカーで回るなら、次の点に気をつけてください。
- 4WD(四駆)+冬用スタッドタイヤの車を選ぶ
- 出発前に道路状況(road.is)と天気(vedur.is)を必ずチェックする
- 1月の日照は約5〜6時間。明るいうちに戻る前提で計画する
- 風が非常に強い日は、ドアの開閉に注意(強風でドアが持っていかれることがあります)
- 無理をせず、天候が荒れたら予定を変える
レンタカーは、Guide to Icelandでも車種や料金を比較して予約できます。
今回予約したツアー
夜にオーロラツアーを入れる可能性があったため、なるべくコンパクトで、朝夕ゆっくりできるツアーを選びました。
参加ツアーのデータ(2026年1月・私たちの実費)
ツアー名:午後出発!ゴールデンサークルツアー|レイキャビク発(実際の集合は10:00・解散16:30)催行会社:Reykjavik Excursions
料金:2人で€143(VAT込み・約26,600円/€1≒186円、2026年7月時点)
所要:6時間半(BSÍバスターミナル10:00集合〜16:30解散)
予約:Guide to Iceland経由・出発の約1ヶ月前(2025年12月上旬)
ツアーのタイムスケジュールと所要時間
この日の実際のタイムスケジュールがこちらです。移動を含めて全体で約6時間半でした。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 10:00 | BSIバスターミナル集合・出発 |
| 10:45〜11:15 | シンクヴェトリル国立公園(30分) |
| 12:10〜13:10 | ゲイシール間欠泉+ランチタイム(1時間) |
| 13:25〜14:25 | グトルフォスの滝(1時間) |
| 16:30 | レイキャビク到着 |
午前出発の1日ツアーだと、これにシークレット・ラグーンやケリズなどが加わり、8〜10時間ほどになるプランもあります。
私たちが選んだのは、そのなかでも短めの半日タイプでした。
ツアー当日の流れ|集合・車内
朝はゆっくりめだったので、ホテル前のピックアップは使わず、BSIバスターミナルまで徒歩20分ほどで向かいました。
9:30に宿を出ても外はまだ薄暗く、日本の明け方のようでした。
10分前に着くと、ツアーバスがずらり。スタッフに行き先を伝えると、指定のバスへ案内されました。
BSI集合の人と、各バス停ピックアップの人でバスが分かれているようです。
車内はほぼ満席。バスは日本の大型観光バスとほぼ同じで、USBポートでスマホ充電もできました。
日本のバス特有のにおいがなく、バス酔いしやすい私には助かりました。
ガイドさんは陽気で、音楽を流したり地域の話をしてくれます。
英語が速くてほとんど聞き取れませんでした(涙)が、次の集合時間はボードに書いてくれるので、時間さえ守ればなんとかなります。
シンクヴェトリル国立公園
最初に向かったのはシンクヴェトリル国立公園(Þingvellir National Park)。
バスを降りると、目の前には広大な大地が広がっていました。

ここはなんと、北米大陸プレートとユーラシア大陸プレートの境目にあたる場所。
これほど大規模なプレート境界を歩ける場所は、世界的にもかなり珍しいそうです。

切り立った岩壁の迫力に、飲み込まれそうになりました。
滞在時間は約30分と短めで、公園全体をじっくり散策とはいきませんでした。
景色をゆっくり楽しむなら、夏のほうが向いているかもしれません。
駐車場のそばにはビジターセンター(お土産ショップと軽食コーナー)があり、サンドイッチやコーヒーを買えます。
トイレもここで使えました。
ゲイシール間欠泉エリア
次はゲイシール間欠泉エリア(Geysir Geothermal Area)。
バスを降りてからは、みんなで歩いて間欠泉エリアへ向かいます。
途中には噴気孔や、泥がボコボコと沸騰する池が点在し、硫黄の香りが漂う神秘的な光景が広がります。


ちなみに、名前の由来となったゲイシール間欠泉(Geysir)自体は、現在ほぼ休止状態。
数年に一度しか噴出しないそうです。
その代わり、すぐ近くのストロックル(Strokkur)が活躍していました。

- 約5〜10分おきに噴出
- 高さは15〜20mほど(活発な時期は30m近くになることも)
噴出の瞬間は予測できないため、カメラは構えっぱなし。すっかり手の感覚を失いました。
それでも、迫力ある噴き上がりの瞬間を動画に収めることができました。
ランチタイム
ゲイシール間欠泉エリアでは、ランチタイムの時間もありました。
ここはレストランやカフェ、お土産ショップがそろった大きな拠点で、食事も、買って帰るお土産も充実しています。
ただ、レストランのハンバーガーセットは3,000ISK以上(約3,900円〜/1ISK≒1.3円、2026年7月時点)。
食費がかさむので、私たちはBONUSで買ったサンドイッチとパンケーキをバス内で食べました。


翌日の南海岸ツアーではFreysnesでラムバーガーを注文。詳しくは南海岸ツアー記事に書いています。
グトルフォスの滝
最後に訪れたのは、グトルフォスの滝(Gullfoss)。
ゲイシールからは車で約15分ほど、滞在時間は約1時間でした。
この日は、ここが一番感動しました。
一部は凍って氷瀑になっているのに、その間を縫うように水がものすごい勢いで流れ落ちていて、この寒さでも止まらない力強さに圧倒されました。

ガイドさんおすすめのビューポイントは、整備された道から少し外れた場所。
柵はなく、落ちたらひとたまりもないので、震えながら慎重に進みました。
滝からは離れて見えなくなりますが、崖下を流れる川を覗くと、美しい水色でした。

とても綺麗でしたが、何度もここに来ている、玄人向けのスポットな気もしました(笑)。
グトルフォスにもカフェ(名物のラムスープ)とお土産ショップがあり、暖まりながら休憩できます。
立ち寄った先はどこも無料のトイレが使えて、助かりました。
冬の服装・防寒と天気|とにかく寒い
1月中旬のゴールデンサークルは、どのスポットも風が強く、とにかく寒かったです。
気温は日中で体感マイナス3〜5℃前後、風が吹くと体感はもっと下がります。
天気は変わりやすく、晴れ・雪・みぞれが1日のうちに入れ替わることもありました。
日照時間が短く、明るいのはだいたい11時〜16時ごろの5〜6時間です。
持っていって良かったのは、以下のものです。
- ヒートテック(上下)
- 厚手のニット帽・マフラー
- 防水・防風のアウター(フード付き推奨)
- 手袋(スマホ操作用にタッチパネル対応がベター。間欠泉撮影で出しっぱなしになりがち)
- 滑りにくい防水のスノーブーツ
- 貼るカイロ(バスから降りる前に貼ると効きが良い)
多すぎるかな?と思うくらい着込んでおくと、屋外で後悔しません。
とくにスマホ対応の手袋は、間欠泉の撮影で外しっぱなしになりがちなので、あると本当に助かりました。
まとめ
ゴールデンサークルで訪れた場所は、どれも人の力ではどうにもならない地球そのものの迫力を突きつけられる場所でした。
- 大陸が引き裂かれる場所
- 地面から噴き上がる熱と水
- 凍ってもなお流れ続ける巨大な滝
アイスランドが大自然の国だと感じる1日でした。
運転に自信があってじっくり回りたいならレンタカー、寒さや雪道が不安なら暖かいバスのツアーと、旅のスタイルで選んでみてください。
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参考(公式サイト)
- シンクヴェトリル国立公園 公式サイト:thingvellir.is
- アイスランドの道路状況:road.is
- アイスランド気象庁(天気):en.vedur.is
