7月の週末、オランダで初めてキャンプをしてきました。
行ったのはビースボス国立公園の中にある、小さなキャンプ場です。
着いて周りを見回して、ずいぶん勝手が違うなと思いました。
私たちが考えていたキャンプと、周りの人のキャンプが、かなり違います。
焚き火とバーベキューの扱いも、日本とは別の考え方でした。
この記事では、実際に泊まって分かった違いをまとめます。
泊まったのは、国立公園の中のミニキャンプ場
場所はWerkendamという町にある、Minicamping De Witboom(デ・ウィットボーム)というキャンプ場です。
ビースボス国立公園の中にあります。
アムステルフェーンの自宅から車で1時間ちょっとでした。
予約はサイトから入れて、確認メールに支払い用のURLが付いてきます。
私たちは当日の朝に、iDEAL(オランダでよく使われる決済)で払いました。
払った金額は、電気なしのテントサイトで大人2人、28ユーロ。
目の前がクリーク(細い水路)になっていて、そこからカヌーでビースボスの奥へ漕ぎ出していけます。


車をサイトに横づけすることはできませんが、サイトの近くまで乗り入れて荷物を下ろし、それから駐車場へ移動できました。
テントだけじゃない。トレーラーがふつうにいる
まず目についたのが、テント以外の宿泊スタイルの多さでした。
車の後ろに小さな家のようなものを連結して引っぱってくる、キャンピングトレーラー。
それから、折りたたみ式のトレーラーを開いてテントにするタイプ。
テントを張っている人ももちろんいます。
ただ、テントが主役でトレーラーが例外、という感じではありませんでした。
トレーラー用の区画も普通に用意されていて、どちらも当たり前という感じでした。
日本のキャンプ場と比べて、テントとトレーラーの割合がかなり違いました。

キャンプギアはシンプル
テントの前に、物がほとんど置かれていません。
だいたいテーブルと椅子が出ているだけ。
日本のキャンプでよく見る、ランタンやラック、調理器具をずらりと広げたレイアウトは、見かけませんでした。
焚き火とバーベキューは、別のものとして扱われている
ここは、日本との違いをとくに感じたところです。
日本だと、焚き火台に薪や炭を入れて、その上に網をのせて焼く。
火を眺めることと、肉を焼くことが、ひとつの道具の上でつながっています。
オランダでは、この2つが分かれていました。焚き火は火だけ、バーベキューは炭だけ。
同じ道具で兼ねるという前提がありません。
それがはっきり出ているのが、キャンプ場の公式サイトのよくある質問です。
バーベキューと焚き火が、別々の質問として並んでいて、答えも違いました。
De Witboomの公式サイトに書かれているルール(2026年7月時点)
バーベキュー:隣の人が煙で迷惑しない範囲であれば可
焚き火・ファイヤーピット:不可(キャンプ場内での直火は認められていない)
車:サイトへの横づけ不可(駐車場あり)
犬:リードを付けていれば同伴可
日本の感覚のまま「焚き火台を持っていけば焼ける」と考えていると、現地で予定が崩れます。
私たちの食事は、すべてカセットガスのシングルバーナーで作りました。
脚を開いてカセットガスをつなぐ、一口のコンロです。

周りの人は、食べるより動いていた
過ごし方も違いました。
私たちは「外でごはんを食べたい」という気持ちでキャンプに来たので、ほとんどの時間をフライパンの前とテーブルで過ごしました。
周りは違いました。
散歩に出る、カヌーで漕ぎ出す、テントの中で本を読む。
目の前の水路からカヌーで出ていく人が、とにかく多かったです。
ごはんもサンドイッチのような軽いもので済ませている人が目につきました。
同じキャンプでも、時間の使い方がずいぶん違いました。
滞在の長さも違いました。
オランダの人が国内でキャンプするときの平均は、1回あたり7.0泊だそうです(オランダ統計局の休暇調査・2025年の暫定値)。海外へのキャンプ旅行だと16.2泊。

設備は、トイレもシャワーも炊事場もゴミ捨て場もそろっていました。
どれも複数あって清潔で、使いにくいと感じる場面はありませんでした。


ギアを持っていない人は、どうすればいいか
とはいえ、テントも寝袋もマットも持っている人のほうが少ないと思います。
オランダには、ギアがなくても自然の中に泊まれる選択肢がいくつかあります。
ひとつはグランピング施設です。
家具の入ったサファリテントやロッジに、そのまま泊まれるタイプ。
オランダはこの層が厚くて、フリースラント州で87軒、ヘルダーラント州で81軒、北ブラバント州で40軒といった具合に、州単位でまとまった数があります(Booking.com掲載数・2026年7月時点)。
もうひとつはトレッカーズヒュッテ(trekkershut)。
キャンプ場に併設された簡素な木の小屋で、寝る場所だけを借りる感覚のものです。
今回泊まったDe Witboomにも併設されています。こちらはキャンプ場に直接申し込む形になります。
設備の整った施設を先に押さえたいなら、日本語で条件を絞って探せるほうが早いと思います。
自然キャンプ場に泊まるなら、年間カードが要ります
オランダには「Natuurkampeerterreinen(自然キャンプ場)」という、自然の中の小規模なキャンプ場のネットワークがあります。
ここに泊まるには、サイト料金とは別にNatuurkampeerkaartという年間カードが必要です。1泊だけのつもりでも要ります。
Natuurkampeerkaart(2026年)
デジタル版:15.95ユーロ/年(冊子付きは19.95ユーロ)
有効期間:購入した年の12月末まで(暦年単位)
カバー範囲:1枚で1区画・4人まで
対象:自然キャンプ場のみ。ミニキャンプ場では不要
今回泊まったDe Witboomは「ミニキャンプ場」に分類されるので、このカードは不要でした。
ややこしいのは、同じ運営で隣にあるDe Knotwilgが「自然キャンプ場」の名前で運営されている点です。
同じ場所に見えても、区画によって必要かどうかが変わることがあります。
予約する前に、その施設がどちらなのかを確認しておくと安心です。
De Witboomの基本情報
| 名称 | Minicamping De Witboom(Werkendam) |
| 場所 | ビースボス国立公園内。アムステルフェーンから車で1時間ほど |
| 私たちが払った額 | 28ユーロ(電気なしテントサイト・大人2人・1泊) |
| 公式料金 | テントサイト7.00ユーロ/泊、大人8.50ユーロ/泊、電気4.00ユーロ/日 |
| カヌーレンタル | 35.00ユーロ/日 |
| チェックイン/アウト | 14:00以降/12:00まで |
| 営業期間 | 3月27日〜10月4日 |
| 設備 | トイレ、シャワー(無料)、炊事場、ゴミ捨て場 |
| 支払い | 予約確認メールの支払いURLから。iDEAL可 |
料金と営業期間は2026年7月時点で公式サイトに出ていた内容です。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
行ってみて思ったこと
日本のキャンプの感覚を持ったまま行くと、焚き火ができないことと、風の強さで戸惑うと思います。
ただ、水路のすぐそばに椅子を置いて、夕方の光が変わっていくのを見ている時間は良かったです。
日が沈むのが遅いので、その時間がとても長い。

火を囲んで肉を焼く時間を大事にしたい人には、物足りないかもしれません。
逆に、歩いたり漕いだり本を読んだりして一日を使いたい人には、合う場所だと思います。

次に行くときは、カヌーを借りてみようと思います。
あわせて読みたい


出典
- Biesboschvakantie 公式サイト(料金・設備・よくある質問/2026年7月時点)
- Natuurkampeerterreinen 公式サイト(Natuurkampeerkaart/2026年)
- オランダ統計局(CBS)Vakantieonderzoek(キャンプ休暇の平均泊数/2025年暫定値)
- Booking.com(オランダのグランピング掲載数/2026年7月時点)

