オランダのホームドクター(huisarts)の登録方法と受診の流れ|必要書類・予約・薬局まで在住者の体験レポ

オランダのホームドクター受診体験レポ オランダ生活

オランダでは、体調が悪くなったらまずホームドクター(huisarts)に行きます。
専門医や病院は、ホームドクターの紹介状がないと原則かかれません。

私は常用していた抗ヒスタミン薬の処方を受けるために、近所のクリニックに登録して受診しました。
予約は翌週、待ち時間はゼロ、診察は10分。薬の出し方は日本とかなり違いました。

この記事では、ホームドクター制度の仕組み、登録に必要なもの、予約から薬の受け取りまで、日本と違った点をまとめました。

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ホームドクター制度の仕組み

オランダの医療のかかり方の流れ図。平日日中はホームドクター、夜間と週末は夜間診療所、命に関わるときは112
専門医と病院には、ホームドクターの紹介状(verwijsbrief)を経由して行きます

オランダでは、ホームドクター(huisarts、英語ではGP)が医療の入口です。

  • 自宅近くのクリニックに「かかりつけ医」として登録しておく
  • 病院や専門医にかかるには、原則としてホームドクターの紹介状(verwijsbrief)が必要
  • 夜間・週末は地域の夜間診療所(huisartsenpost)に電話。命に関わるときは112

日本のように「症状に合わせて直接皮膚科や耳鼻科に行く」ことは基本的にできません。
どんな症状でも、まずホームドクターです。

登録は法律上の義務ではありませんが、未登録だと具合が悪くなったときに行く先がありません。
住み始めたら早めに登録しておくものです。

ホームドクターの診察は、医療保険の自己負担(年385ユーロ)の対象外です。
窓口で払うことは通常ありません。

保険の仕組みは、オランダの医療保険の仕組みの記事にまとめています。

登録の流れ

クリニックを探す

ホームドクターは、基本的に自宅周辺のクリニックから選びます。
遠くに住んでいることを理由に断られることもあります。

  • Googleマップで「huisarts+郵便番号」で検索
  • レビューを見て候補を絞る
  • オランダの医療機関検索サイト ZorgkaartNederland で探す

ZorgkaartNederland(huisarts検索)

新規患者の受付を止めているクリニックも多いので、公式サイトか電話・メールで受け付けているかを先に確認します。

登録を依頼する

私はメールで登録しました。求められた情報はこの通りです。

登録で求められたもの
  • 氏名、生年月日、住所、郵便番号・市町村
  • BSN(市民サービス番号)
  • メールアドレス、電話番号
  • 登録する薬局(未定でも可)
  • 身分証明書の写真
  • 保険カードの写真

クリニックによっては、登録時に面談を求められるところもあるようです。

BSNは住民登録のときに発行される番号で、医療の手続きに必ず使います。
住民登録の手順は別の記事にまとめています。

IN Amsterdamで住民登録と滞在許可の手続きをしてきた話

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受診の流れ

受診した理由と予約

受診したのは、常用している抗ヒスタミン薬の処方を受けるためです。
じんましんが出やすく、日本では継続的に服用していました。

予約はメールで(電話でも可)。日本での処方内容と現在の症状を簡単に書きました。
予約は翌週に取れました。

クリニックの様子と待ち時間

クリニックは、普通のマンションの一室。
日本ではあまり見かけないので、「本当にここで合ってる?」と少し不安になりました。

待ち時間はゼロ。予約時間ぴったりに行くと、すぐに呼ばれました(朝一だったのもあるかもしれません)。

診察

診察時間は5〜10分ほど。
症状とこれまでの経過の聞き取り、日本での処方内容の確認。必要最低限の確認という印象でした。

支払い

通常は保険でカバーされ、窓口での支払いはありません。

ただこのときは、保険会社を変更した直後で情報が未連携でした。
一時的に自己負担して後日払い戻し、という対応になりました。
払い戻しには領収書が必要なので、必ず受け取っておきます。

処方箋と薬の受け取り

処方箋は紙ではなく、クリニックから薬局へ電子的に送られます。
診察時に「どこの薬局を使うか」を聞かれ、指定した薬局に処方情報が届く仕組みです。

私はその場でいちばん近い薬局を聞いて、そこに行きました。

薬局では名前と生年月日、診察の概要を伝えると、すぐに薬を受け取れました。
支払いはクリニックと同じ扱いで、薬の種類や保険内容によっては一部自己負担が出ることもあるようです。

戸惑った点。日本と違う処方の考え方

日本では、抗ヒスタミン薬を2種類、朝2錠・夕1錠で服用していました。

オランダでの判断は、処方は1種類のみ、1日1錠まで。

薬自体は承認されている成分でも、「どこまで出すか」は国のガイドラインと医師の判断で違います。
症状によっては増量や変更が認められる場合もあるようなので、様子を見て再度受診する予定です。

処方は3か月分まででした。
オランダでは、長期に使う薬は原則3か月分、初めての薬は最大15日分というルールになっています。

さちこ
さちこ

オランダの基礎化粧品が合わず吹き出物が出たので薬をお願いしたところ、「ドラッグストアで買ってください」と言われました。日本だと皮膚科ですぐ薬が出るので、ここも違いでした。

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受診の前に知っておくこと

どんな症状でも、まずホームドクター

必要と判断された場合だけ、専門医への紹介が行われます。
日本の感覚だと、最初は少しもどかしく感じるかもしれません。

処方は日本より控えめになることがある

私の場合、種類はできるだけ1種類、量も最小限、まずは様子見、という方針でした。
日本で長年飲んでいた薬があっても、「オランダではここまで」と判断されることがあります。

英語の診断書や処方メモがあると話が早い

必須ではありませんが、日本での治療歴や処方内容を英語で説明できる書類があると、説明がスムーズです。

私が日本で通っていたクリニックでは、英語の診断書は断られました。
準備できる人はしておいたほうがいいと感じました。

夜間・週末は夜間診療所へ

クリニックが閉まっている時間は、地域の夜間診療所(huisartsenpost)に電話してから行きます。
病院の救急(SEH)は自己負担の対象になるので、まず夜間診療所に電話するのが政府の案内です。

まとめ

オランダで暮らすなら、ホームドクターの登録は住民登録・保険加入と並ぶ最初の手続きです。

登録はメールで済み、受診は予約制で待ち時間なし。
処方は日本より控えめで、薬は電子処方箋で薬局へ、というのが私の体験でした。

最初は日本と違う医療の形に戸惑いますが、登録してしまえば、体調不良のときに相談できる先があります。

出典(5件)

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