オランダ国内をレンタカーや自家用車で観光するとき、毎回ちょっと悩むのが「駐車場どうしよう」問題です。
実際に住んでみて分かったのは、街や観光地ごとに駐車の選択肢はけっこう違うということ。
同じ街でも、料金・利便性・天気・荷物の量などで毎回答えが変わってきます。
私たち夫婦は、行き先が決まるたびに毎回その場所の駐車事情を調べて、選択肢を比べてから出発しています。
この記事では、オランダで使える駐車場の主な選択肢と、観光地別に「私たちがどう選んだか」、いつも使っているリサーチ手順をまとめました。
オランダで観光する時の駐車場、主な4つの選択肢
| 種類 | 料金の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ① 路上駐車(Betaald parkeren) | アムステルダム中心部 €7〜8/時 | Parkmobileアプリ決済・コイン不要 |
| ② 屋内駐車場(Parkeergarage) | €3〜5/時〜(中心部は€7/時・1日最大€70台) | 目的地直結・雨に濡れない |
| ③ 観光地・施設の駐車場 | 無料〜低料金が多い | 目的地そのものが持つ駐車場 |
| ④ P+R(Park and Ride) | 駐車+公共交通券がセットで割安 | 運転しづらい街向け |
オランダで観光するときに使う駐車場は、ざっくり以下の4タイプに分けられます。
① 路上駐車(Betaald parkeren)
街なかの道路沿いにある駐車スペース。
メーター式で、Parkmobile(現在はEasyPark)というアプリでスマホ決済できます。
コインを用意する必要はありません。
アムステルダム中心部だと1時間€7〜8と高額になることもあるので、長時間停めるなら屋内駐車場やP+Rの方が結果的に安いケースが多いです。
② 屋内駐車場(Parkeergarage)
中心部や観光施設の近くにある地下/立体駐車場。Q-Park や Interparking といったチェーンが代表的です。
料金は1時間€3〜5くらいから始まり、中心部ど真ん中だと時間€7、1日最大€70台まで上がる場所もあります。
料金は高めですが、目的地直結で雨にも濡れず、観光のスタートまで歩いて数分という大きなメリットがあります。
③ 観光地・施設の駐車場
観光地や施設が独自に用意する駐車場。中身はバラエティ豊かです。
- 小さな観光村の入口にある無料・低料金駐車場(ヒートホールン、ザーンセスカンスなど)
- テーマパーク・国立公園・お城などの専用駐車場
- ボート屋・店舗の客用駐車場
- ホテル付属の駐車場(宿泊者割引/無料あり)
- ショッピングモール・大型スーパーの駐車場
「目的地そのものが駐車場を持っている」パターン。無料のことも多いので、まず目的地に駐車場があるかを最初にチェックする価値があります。
④ P+R(Park and Ride)
郊外の駐車場と公共交通券をセット販売する制度。アムステルダム、ユトレヒト、ロッテルダム、ハーグなど大都市にあります。
P+Rは「駐車場の種類」というより「制度」です。
物理的には屋外駐車場のことも、立体駐車場のこともあります(例:ユトレヒトの P+R Westraven は立体駐車場)。
「P+R 対応の駐車場に停めると、トラム/バスでの往復券が割安または込みになる」という仕組みです。
中心部が一方通行や歩行者ゾーンだらけで運転しづらい街では、ストレスなく観光できる選択肢になります。
その他のセット制度:一部の都市・施設には Park & Bike(駐車+レンタサイクル)や、テーマパークの入場料込み駐車料、ホテル提携駐車場割引などもあります。利用前に公式サイトで確認を。
車で出かける前に必ず確認|環境ゾーン規制(Milieuzone)
ここまでは駐車場の話でしたが、車で観光地に向かう前にもう1つ確認すべき大事な規制があります。
環境ゾーン規制(Milieuzone)です。
アムステルダム・ユトレヒト・ロッテルダムなどの大都市では、古いディーゼル車や排ガス基準を満たさない車は中心部に入れない規制があります。
レンタカーでも違反すれば罰金の対象になります。
車で出かける前に、公式のMilieuzonecheck(milieuzones.nl)でナンバーを入力すれば、対象車種かどうかを確認できます。
各市の規制範囲も同サイトの地図で必ずチェックしておきましょう。
観光地別|私たちは実際にどう選んだか
私たち夫婦が訪問した3つの観光地で、それぞれどんな選択肢を比べて、結果どれを選んだかをまとめました。
ハーグ(マウリッツハイス美術館)|屋内駐車場を選んだ
ハーグにもP+R(P+R Hoornwijck、P+R Foreparkなど)が複数あって、安く済ませたい日ならそちらも有力な選択肢でした。
ただ私たちが訪問したのは2026年2月で、寒い時期。
美術館の真横にある屋内駐車場「Pleingarage」は美術館入口まで徒歩100mほどで、天気に左右されず観光に直行できます。
料金は高めですが、その日の条件を考えて利便性を取り、屋内駐車場を選びました。
詳しくはこちらの記事に書いています。
→ マウリッツハイス美術館の見どころ・行き方・所要時間【2026】
ユトレヒト|P+Rを選んだ
ユトレヒト中心部は一方通行と歩行者ゾーンが多く、車で入ると運転がストレスになりがち。私たちが比べた選択肢は主に2つでした。
- 中心部のショッピングモール「Hoog Catharijne」の地下駐車場(誰でも有料で利用可):観光地まで歩いてすぐで便利。ただし中心部ど真ん中の屋内駐車場は料金が高め。
- 郊外の P+R Westraven:立体駐車場にP+R制度が乗っていて、駐車料金+トラム中央駅まで10分という公共交通券がセットでリーズナブル
1日観光の予定だったので、料金を比べた結果P+Rを選択。
短時間で済む日や荷物が多い日なら、Hoog Catharijneの方を選んだかもしれません。
ユトレヒト観光の体験談はこちら。
→ ユトレヒトを1日でめぐる旅|運河とドム塔と暮らしの街
ヒートホールン|ボート屋さんの専用駐車場を選んだ
水の村として有名なヒートホールンは、村の中まで車で入れないので、外周の駐車場に停めて徒歩や貸しボートで観光します。
「観光地・施設の駐車場(③)」の典型例です。
私たちが利用したのは、ボートレンタルの Smit Giethoorn の専用駐車場(住所:Zuiderpad 58/52)。
駐車料金は無料で、EV充電スタンド付き、無料トイレ・レストラン併設。
ヒートホールンはボート屋さんがエリア内に何軒もあり、それぞれ専用駐車場を持っています。
ボート予約と駐車場が一体になっているので、店を決めればそのまま駐車場が決まる、というのがこの観光地の特徴です。
ボート予約を含む詳しい体験談はこちらに書いています。
→ ヒートホールン観光|行き方・ボート予約・所要時間を実体験でまとめました
アムステルダム中心部は特別|観光で車を停めるなら
アムステルダム中心部は、オランダで最も車を停めにくく料金も高いエリアです。
「アムステルダム 駐車場」で調べる方が多いので、市の公式情報をもとに考え方をまとめます(料金は2026年7月時点・gemeente Amsterdam)。
路上は割高|長時間ならP+Rが安い
中心部の路上はエリアによって1時間€7〜8前後と高め。
街路ごとの正確な料金は、住所を入れると出る市公式の料金検索で確認できます。
観光でいちばん現実的なのは、郊外のP+Rに停めて地下鉄・トラムで中心部へ入る方法。
たとえばP+R RAIなら平日10時以降・週末は€6/24時間(平日10時前は€13/24時間)で、メトロですぐ中心部に着きます。
P+R割引の条件に注意:この安い料金は公共交通(OV)で往復するのが条件です。割引には物理的なOVカードが必要で、OVpay(コンタクトレス決済)・バーコード・紙のNS切符は対象外。降車後1時間以内に精算します。OVを使わず駐車だけだと標準料金(RAIの例で€5,50/時・€35/日)になります。空き状況や各P+Rの料金は市公式のP+R一覧で確認を。
なお中心部は環境ゾーン(Milieuzone)規制も最も厳しいエリア。
古いディーゼル車などは入れないことがあるので、レンタカーでも出発前に車種チェックを(この記事の環境ゾーンの章も参照)。
駐車場の調べ方|私の3ステップ
行き先が決まったら、いつも以下の順番で調べています。
1. ChatGPTなどのAIに「○○の駐車場の選択肢を教えて」と聞く
「ヒートホールンに車で行きたい、駐車場の選択肢は?」のように聞くと、有料・無料の選択肢、おすすめの場所、料金感まで一覧で出してくれます。
最初の取っ掛かりとして、選択肢を網羅的に把握するのに便利。
ただし最新情報や正確な料金は次の手順で裏取りします。
2. 観光地の公式サイト・VVV(観光案内所)で詳細を確認
AIで出てきた候補を、公式情報でクロスチェック。
料金体系・営業時間・最新の規制情報は必ず一次ソースで確認します。
各市の公式サイト(utrecht.nl、denhaag.nl など)や、観光案内所VVVのサイトが信頼できる情報源です。
3. Google マップで「parkeren」と検索
最後にGoogle マップで実際の場所をチェック。
駐車場から目的地までの距離感、混雑状況、利用者のレビューなどを見て最終決定します。
オランダ語で「parkeren」と入れると、ローカル情報がより多くヒットするのでおすすめ。
場所によっては選択肢が多くて比較に時間がかかることもあります。
まとめ
オランダの駐車場は、観光地ごとに毎回調べる手間はかかりますが、慣れてくると候補がパッと絞れるようになります。
環境ゾーン規制(Milieuzone)はレンタカーでも罰金の対象になるので、出発前に車種のチェックを。
あわせて読みたい



参考にした公式サイト
- 環境ゾーン(Milieuzone)の対象車種チェック:milieuzones.nl(Milieuzonecheck)
- 路上駐車アプリ Parkmobile(現EasyPark):easypark.com
- P+R アムステルダム(I amsterdam・市公式観光):iamsterdam.com
- P+R ユトレヒト(U-OV公式):u-ov.nl

