こんにちは。さちこです。

オランダに行くなら「フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』を実物で見たい」。
そう思っている方は多いのではないでしょうか。

その本物が飾られているのが、ハーグ(デン・ハーグ)のマウリッツハイス美術館です。

今回は、2026年2月上旬に夫婦で訪れた体験をもとに、アムステルダム在住者の目線で以下をまとめました。

CONTENTS
  1. 【重要】2026年8月24日〜9月20日は臨時休館|真珠の耳飾りの少女は大阪へ
  2. マウリッツハイス美術館の基本情報(2026年最新)
  3. マウリッツハイス美術館への行き方
  4. 所要時間は「じっくり派で2〜3時間」
  5. マウリッツハイスの見どころ|フェルメール・レンブラント・ヤン・ステーン
  6. 日本語オーディオガイド|スマホアプリは無料、現地レンタルは€2.50
  7. チケットの買い方・ミュージアムカード対応
  8. 建物と内装も見どころ|17世紀の邸宅美術館
  9. 撮影・ロッカー・ミュージアムショップ
  10. 近くのランチ・カフェ|Plein広場
  11. 正直レビュー|美術館好きな人には文句なし
  12. 訪問前に知っておきたかったこと
  13. まとめ|2026年にオランダ旅行する方へ
  14. あわせて読みたい

【重要】2026年8月24日〜9月20日は臨時休館|真珠の耳飾りの少女は大阪へ

まず計画中の方に、今いちばん大事な情報からお伝えします。

  • マウリッツハイス美術館:2026年8月24日(月)〜9月20日(日)休館
  • 再オープン:2026年9月21日(月)
  • 休館中、「真珠の耳飾りの少女」は日本に貸し出し→ 大阪中之島美術館で2026年8月21日〜9月27日に14年ぶり来日

この期間にオランダ旅行を予定している方は、ハーグ訪問を前後にずらすか、大阪での展覧会を狙う判断が必要です。特に夏休みシーズンにかかるので要注意。

それ以外の時期に行く方は、通常どおり本物のフェルメールに会えます。

マウリッツハイス美術館の基本情報(2026年最新)

項目 内容
正式名称 Mauritshuis(マウリッツハイス王立美術館)
住所 Plein 29, 2511 CS Den Haag
営業時間 火〜日 10:00〜18:00/月 13:00〜18:00/木曜は20:00まで
休館日 上記の臨時休館(8/24〜9/20)、1/1、4/27(キングスデー)
入館料 大人 €21/0〜18歳 無料
新割引 2026年から毎日16:00〜18:00は€4(お得!)
無料対応 Museumkaart/I amsterdam City Card/Holland Pass等
オーディオガイド 現地レンタル €2.50(日本語含む10言語)/公式アプリ 無料
所要時間 2時間前後(じっくり派は3時間〜)
公式サイト mauritshuis.nl

※料金は公式サイトで2026年時点の最新情報を確認しています。

マウリッツハイス美術館への行き方

ハーグへはアムステルダムから車・電車どちらもアクセス良好です。私たちは今回、車で向かいました。

ルート①:車でハーグへ(私たちのルート)

アムステルフェーンから高速道路で約1時間。美術館のすぐ近くに地下駐車場「Pleingarage」があります。

  • 美術館入口から徒歩約100m(1〜2分)
  • ハーグ中心部はバス・トラムが多く走るので、車なら駐車場直行がいちばんラク
  • 地下駐車場なので雨でも濡れずに美術館へ向かえます

運転に慣れている方なら、アムステルダムから日帰り観光の感覚で行ける距離感です。

ルート②:アムステルダム中央駅から電車で

電車派の方は、アムステルダム中央駅 → ハーグ中央駅(Den Haag Centraal)がICで約50分。スキポール空港からだと約30分です。

ハーグ中央駅からマウリッツハイスまでは、徒歩約10分またはトラム15・17番のBuitenhof下車すぐ。

美術館の外観は工事中(2026年2月時点)

2026年2月時点では、美術館の外観は改修関連の工事中で、きれいな全景写真が撮りにくい状態でした。8〜9月の休館はこの改修の一環と思われます。

所要時間は「じっくり派で2〜3時間」

私たちは約2時間の滞在でした。

  • 2時間:オーディオガイドを聞きながらひととおり見る(私たちのペース)
  • 3時間〜3時間半:じっくり一枚ずつ鑑賞したい人

最後のほうでお腹が空いて少し駆け足になったので、じっくり派なら2時間半〜3時間を見ておくと安心です。

美術館自体はアムステルダム国立美術館ほど広くないので、大型美術館で疲れ切る前のタイミングで入るのがおすすめです。

マウリッツハイスの見どころ|フェルメール・レンブラント・ヤン・ステーン

全部屋を見るなら、特に必見の4枚をご紹介します。

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」|想像より小さい、でも現実離れした美しさ

真珠の耳飾りの少女

マウリッツハイス最大の目玉。正直な感想から言うと、想像よりずっと小さい絵でした(約44×39cm)。

でも、近づいてよく見ると、少女の肌の質感、頬のやわらかさ、真珠のハイライトが本当に繊細に描かれていて驚きました。

リアルなんだけど、どこか現実離れした空気感があって、「これは実在の少女の肖像というより、フェルメールがつくり上げた一人の女性像なんだな」と感じます。

真珠の耳飾りの少女の前だけは常時混雑していますが、それ以外のフロアは近くでストレスなく見て回れる程度でした。

レンブラント「テュルプ博士の解剖学講義」|集団肖像画の新しさ

もう一つの主役がレンブラントのこの作品。

集団肖像画というと、普通は人物が横一列に並んだ「記念写真」みたいな構図になりがち。でもレンブラントは、登場人物それぞれが違うポーズ・表情で、本当に解剖学の講義を受けている瞬間を切り取ったように描きます。

この「それぞれが各々何かをしている感じ」が、まさにレンブラントらしさ。行く前にレンブラントの家を見学していたこともあり、余計に親しみを持って鑑賞できました。

ヤン・ステーン「親に倣って子も歌う」|遊び心あふれる風刺画

老人が歌えば若者も歌う

マウリッツハイスで新しく好きになった画家が、ヤン・ステーン(Jan Steen)です。

代表作「As the Old Sing, So Pipe the Young(親に倣って子も歌う)」は、1668〜1670年ごろの作品。「大人がだらしないと子供もそれを真似する」というオランダのことわざがテーマです。

面白いのは、描かれているのがヤン・ステーン自身の家族だという点。パイプを持つのが画家本人、ワインを受け取る女性は奥さんと言われています。自分の家族を風刺画のモデルにする遊び心がいいですね。

食べて、飲んで、タバコを吸って、音楽も演奏して、画面のなかが賑やかで、見ているこちらまで楽しくなる一枚です。

ヤーコプ・ファン・ロイスダール「漂白場のあるハーレムの眺め」|オランダ黄金期の風景画

オランダ黄金期を代表する風景画家ヤーコプ・ファン・ロイスダール(Jacob van Ruisdael)の代表作もマウリッツハイスにあります。

高い砂丘からハーレムの街を見下ろす風景。画面の3分の2を占める雄大な雲の空と、光と影のコントラスト、水面の反射が本当に美しく、オランダの風景画の到達点と言われる名画です。

フェルメール・レンブラントに比べて日本での知名度は低めですが、この一枚だけでも見る価値あり。美術館にあるので「広大なオランダの空」を体感してみてください。

日本語オーディオガイド|スマホアプリは無料、現地レンタルは€2.50

マウリッツハイスは日本語対応のオーディオガイドが2種類あります。

①公式アプリ(無料)

App Store/Google Playで「Mauritshuis」と検索すると、公式アプリが出てきます。アプリ内のハイライトツアーは日本語対応

自分のイヤホンで聴けるので、個人的にはこちらが身軽でおすすめ。

②現地レンタル(€2.50/人)

受付でレンタルできる専用機器。オランダ語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語・中国語(北京語)・日本語の10言語対応。

私たちはイヤホンを忘れてしまい、その場でこちらを借りました。翻訳・ナレーションの品質は安心レベルで、作品ごとの背景や技法の解説が聞けてとても満足でした。

チケットの買い方・ミュージアムカード対応

オンライン予約がおすすめ

公式サイト(mauritshuis.nl)から日時指定でオンライン予約できます。私たちは3日前にオンライン予約しました。

週末や観光シーズンは当日券が売り切れることもあるので、事前予約が安心です。

ミュージアムカードで無料

オランダ在住者でミュージアムカード保有者は無料。私も今回はこのパターンで、3日前にオンラインで時間枠だけ予約して入館しました(追加料金なし)。

2026年からの新しい€4割引

2026年1月から毎日16:00〜18:00は入館料€4という新しい割引が始まりました。

  • 観光でさっと見たい方
  • 夕方からハーグ散策する方
  • 「€21は高い」と感じる方

にとっては嬉しい制度です。夜間開館の木曜ならさらに時間も取れます。

その他の無料カード

  • I amsterdam City Card
  • Holland Pass
  • ICOMカード

観光で複数の美術館を回るなら、これらのパスを検討するとトータルでお得になります。

建物と内装も見どころ|17世紀の邸宅美術館

マウリッツハイスは17世紀に建てられた貴族の邸宅をそのまま美術館にしている建物です。

派手にゴージャスというより、落ち着いた装飾で品よくまとまった内装が本当に素敵で、部屋から部屋へ移動するだけでも楽しい。

作品だけでなく、天井、暖炉、階段、窓まで含めて「空間ごと美術館」だと思って歩くと、満足度が一段上がります。

マウリッツハイスの内装
マウリッツハイスの廊下

撮影・ロッカー・ミュージアムショップ

館内は撮影OK(フラッシュNG推奨)

訪問時、館内は写真撮影OKな雰囲気で、みなさん普通に撮っていました。フェルメールの前も含めて撮影可能。

※フラッシュや三脚は避けた方が無難です。最新ルールは公式でご確認を。

ロッカーは無料、コイン式

館内にロッカーエリアがあり、無料で利用可能
コインを入れて鍵をかける方式で、手前にコインが大量に置いてあるので、手持ちがなくても使えます(返却すれば戻ってくるタイプ)。

冬場はコートや厚手のニットが邪魔になりがちなので、入館前に預けてしまうのが快適です。

ロッカー
ロッカーのコイン

ミュージアムショップ|フェルメールグッズとミッフィー

ショップはフェルメール関連グッズが豊富で、どれも可愛い。
私はクリスマスツリー用のオーナメントを購入しました(シーズン外れでしたが、来年のために)。

そしてミッフィーちゃんグッズもあります。オランダ発のミッフィーは、美術館系のショップでもしっかり展開されていて嬉しい。

近くのランチ・カフェ|Plein広場

マウリッツハイスはPlein広場のすぐそばで、広場の周りにカフェやレストランがいくつも並んでいます。

オランダの人たちは冬でもカフェテラスで食事を楽しむのですが、私たちが行った2月は寒すぎて、テラスの選択肢は見送りました。

正直レビュー|美術館好きな人には文句なし

全体満足度:とても高い

部屋ごとに雰囲気があって、飾られている絵もどれも素敵。オーディオガイドで作品の背景を知りながら見られるのも満足度を上げてくれました。

「期待と違った」「イマイチ」と感じる点は特になしです。

料金€21は妥当

ミュージアムカードで入ったので私自身は料金を払っていませんが、€21払うとしても妥当だと思います。

  • 2〜3時間楽しめる
  • フェルメール・レンブラントの本物が見られる
  • 建物・内装も込み

「高すぎる」という印象はありません。2026年の16〜18時 €4割引を使えばさらにお得です。

おすすめしたい人・あまり向かない人

おすすめしたい人:

  • 美術館巡りが好きな方
  • フェルメール、レンブラントが好きな方
  • オランダ黄金期の絵画に興味がある方
  • じっくり1〜2枚の名画と向き合いたい方
  • オランダ在住でミュージアムカードをお持ちの方

あまり向かないかもしれない方:

  • 絵画にあまり興味のない小さなお子さん連れ
  • 体験型の展示を期待する方(ここは純粋な絵画美術館)

訪問前に知っておきたかったこと

  • 真珠の耳飾りの少女は想像より小さい(がっかりしないで、近づいて見て)
  • 2026年夏(8/24〜9/20)は休館、日本にいる
  • 16〜18時は€4の新割引あり、使えるなら夕方入館も◎
  • イヤホン持参なら公式アプリが無料で便利(日本語ハイライト対応)
  • Pleingarageは美術館に近く便利
  • 館内ロッカーはコインが手前に大量に置いてあるので焦らなくてOK

まとめ|2026年にオランダ旅行する方へ

マウリッツハイス美術館は、ハーグでオランダ黄金期の絵画の本物に会える宝石のような美術館です。

  • 真珠の耳飾りの少女、テュルプ博士の解剖学講義、ヤン・ステーンの風刺画まで、名画が厳選されて並ぶ
  • 建物・内装まで含めて空間ごと楽しめる
  • 2時間前後でちょうどよく見終わるので、美術館巡りに疲れない

ただし2026年は、8月24日〜9月20日が休館・「真珠の耳飾りの少女」が大阪中之島美術館に来日(8/21〜9/27)という特殊な年です。旅行計画はこの日程を必ず確認してください。

マウリッツハイスを観たあとにアムステルダム国立美術館ゴッホ美術館レンブラントの家アンネ・フランクの家と回ると、オランダ絵画と歴史が立体的に立ち上がってきて本当に楽しい。街歩きのお供にはハーリングもぜひ。

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を一目見るために、ハーグまで足を伸ばす価値は十分にあります。

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こんにちは、さちこです。 北海道出身のアラサー主婦です。 2025年12月より、夫の海外赴任に帯同しオランダで暮らしています。 このブログ「運河のある暮らし」では、オランダでの暮らしや制度・文化、観光情報、ヨーロッパ旅行について、実体験をもとに情報をまとめています。 現地での生活や移動、手続きなど、これから訪れる方や暮らす方の参考になれば嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!

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