日本の食材は、オランダでもだいたい手に入ります。
醤油も味噌も米も、日本食材店やアジアスーパーに並んでいます。
ただし値段は日本の2〜3倍です。それでも、値段ではなくそもそも流通していないものがあります。
京都や福岡の店でしか売っていない、ご当地の味です。
日本でも食べていたものですが、こちらで食べると沁み方が違います。
この記事では、一時帰国で買ったものや、お土産にもらったもののうち、本当に沁みたもの10品を順に紹介します。
現地で買えるものと、買えないもの
日本食材店に行けば、醤油、味噌、米、乾麺、だしの素はひととおりそろいます。

日本の2〜3倍の値段ですが…
買えないのは、日本でも一部の店にしか置いていないものです。
そして自炊が続くと、自分の味に飽きます。
海外ではなかなか美味しい和食屋さんに行くこと・出会うことができません。
そんなとき、自分では作り出せない日本の味がひとつあると、家庭料理の質が一気に上がります。
毎日の食卓に、ちょっとした花を添えてくれます。
- 常温で持ち帰れる(要冷蔵・冷凍は外す)
- スーツケースの中で漏れない、割れない
- 少量で料理の印象が変わる
- 海外現地で売っていない
羅臼のとろろ昆布(北海道)
実家のある北海道で買っています。羅臼で採れた昆布を薄く削ったものです。
汁物に入れる、温かいそばやうどんにのせても美味しいですが、最近はアボカドをわさび醤油に漬けて、その上にとろろ昆布をかける食べ方にハマっています。
干し貝柱(北海道)
ホタテの貝柱を乾燥させたものです。軽くて常温で置けるので、持ち帰りの条件にはよく合います。
水で戻して、戻し汁ごと炊き込みご飯にすると、貝柱の出汁がご飯全体に回ります。
安いものではありませんが、一度に使う量が少ないので、一袋が長くもちます。

そのまま食べても美味しいです。
いぶりがっこ(秋田)
大根を燻してから、ぬか床に漬けたたくあんです。
秋田の伝統食品で、農林水産省の地理的表示(GI)に第79号として登録されています。
広葉樹で昼夜2日以上燻し、そのあとぬか床で40日以上漬け込む。この基準を満たしたものだけが、いぶりがっこを名乗れます。
開封前は常温なので、スーツケースにも入れられます。開けたあとは冷蔵庫に移します。
そのままでも食べますが、クリームチーズと合わせても、ポテトサラダに混ぜても合います。
八幡屋礒五郎の一味唐辛子(長野)
長野の善光寺表参道に本店がある薬味屋です。
創業は元文元年(1736年)で、缶入りの唐辛子で知られています。
一味には焙煎一味とBIRD EYEの2種類があります。七味も同じ缶で売っています。
缶は小さくて軽いので、いくつか買っても荷物になりません。

親子丼にかけたら、涙が出るほど美味しかったです。
煎茶(静岡)
緑茶はオランダでも買えます。
ただ、こだわって作られた煎茶は、海外ではなかなか買えません。香りも、渋みも、後味も違います。
ちりめん山椒(京都)
ちりめんじゃこを山椒と一緒に炊いたものです。
京都では老舗の佃煮屋や漬物屋がそれぞれの味で出していて、店ごとに山椒の効き方が変わります。
私が買っているのは、京都・河原町の永楽屋のちりめん山椒です。
食べ方はご飯にのせるだけです。それだけで一食の印象が変わります。
原了郭の黒七味(京都)
祇園にある薬味屋の七味です。京都市東山区祇園町北側に店があります。
名前のとおり色が黒く、一般的な赤い七味とは見た目からして違います。
麺類や肉料理にかけています。料理を作ってから、これに合いそうだと思ったものに使っています。
上記の一味唐辛子と食べ比べると楽しいです。
ヒガシマルのうどんスープ(兵庫)
粉末のうどんスープです。お湯を注ぐだけでうどんの汁になります。
うどん以外でも、だし巻きたまご、炒め物など万能な調味料としても使えます。
作っているのは兵庫県たつの市のヒガシマル醤油で、うすくち醤油の産地です。
発売は1964年で、関西では長く売られています。
大阪のスーパーには並んでいますが、他の地域ではどうでしょうか。
粉末なので軽く、袋のままスーツケースに入れられます。
めんたいなめ茸(福岡)
えのき茸のなめ茸に明太子を合わせた瓶詰めで、明太子屋の福さ屋が「めんたいなめ茸」という名前で出しています。
明太子そのものは冷蔵か冷凍なので持ち帰れませんが、瓶詰めなら常温で運べます。
ご飯にかけて食べています。
一度開けたら美味しすぎて一瞬でなくなります。
茅乃舎だし(福岡)
福岡の久原本家が出しているだしパックです。
中身はかつお節、いわし煮干しエキスパウダー、焼きあご、うるめいわし節、昆布。8gの袋が30袋入りで、常温で1年もちます。
味噌汁や吸い物にするときは、水400mlに1袋を入れて、沸騰してから中火で2〜3分煮出します。
袋を破って粉のまま使う方法もあって、炒め物や炒飯に振る調味料になります。

海外にいると、だしが恋しくなります!!
まとめ
海外に住んでいると、なぜだか和食が恋しくなります。
そんなとき、日本から持ってきたものをひとつ開けるだけで、いつもの自炊が違う顔になります。
10品の産地は北海道から福岡まで散らばりました。
缶や袋がほとんどなので、まとめて買ってもスーツケースはあまり重くなりません。
出典(8件)
- 第79号:いぶりがっこ|農林水産省(GI登録番号・登録日・生産基準/2026年8月時点)
- いぶりがっこ|安藤醸造(保存方法・賞味期限/2026年8月時点)
- 八幡屋礒五郎 公式サイト(創業年・本店所在地・一味の種類/2026年8月時点)
- 原了郭 オンラインショップ(店舗所在地/2026年8月時点)
- うどんスープ|ヒガシマル醤油(発売年・商品内容/2026年8月時点)
- 会社概要|ヒガシマル醤油(本社所在地/2026年8月時点)
- 茅乃舎だし|久原本家 公式(原材料・内容量・使い方・賞味期限/2026年8月時点)
- ねぶた漬|ヤマモト食品(保存方法・賞味期限/2026年8月時点)
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