オランダでアザラシに会える場所として日本でよく知られているのは、北部のピーターブーレンにあるアザラシ保護センターだと思います。

日本語では「アザラシ幼稚園」と紹介されることが多い施設です。

ただ、オランダで弱ったアザラシを保護している施設は、そこだけではありません。

現在は全部で3か所あり、南のステレンダムにある「A Seal」、北のピーターブーレン、そしてテクセル島のエコマーレ(Ecomare)です。

2026年7月、そのエコマーレに行ってきました。

エコマーレはオランダで最も古いアザラシ保護施設

水中の窓から見えるゼニガタアザラシ

エコマーレは、テクセル島のデ・コーフ(De Koog)にある自然センターです。

島の名前は、日本語では「テッセル島」「テセル島」と書かれることもあります。

現地の発音は「テッセル」に近い音です。

3か所のなかでいちばん歴史が古いのはこのエコマーレです。

1952年に、ある夫婦が「テクセル博物館」でアザラシの世話を始めたのが起源です。

エコマーレ本館の入口とecomareのロゴ

ここにいるアザラシは、展示のために連れてこられた動物ではありません。

けがをしたり弱ったりして保護された個体で、目が見えなくなり海に戻れない子もいるという説明がありました。

入口には、ダイオウイカに巻きつかれたマッコウクジラの大きな像が立っています。

エコマーレ入口のマッコウクジラとダイオウイカの像

料金・開館時間・チケット

項目内容
入場料(大人)17ユーロ
入場料(4〜12歳)11.50ユーロ
入場料(学生)14ユーロ
4歳未満無料
開館時間9:30〜17:00(12月25日・1月1日を除く毎日)
駐車場無料
住所Ruijslaan 92, 1796 AZ De Koog

料金は2026年7月時点のものです。ミュージアムカードは使えません。

私は移動中に公式サイトからチケットを買っておきました

訪問日を選んで購入する形式です。
チケットの購入はエコマーレ公式サイトからできます。

エコマーレのエントランスホールと入場料の表示

島の港(’t Hoorntje)からは、車で20分ほどで着きました。

さちこ

館内のロッカーは有料(1ユーロ)でした。現金を持っておらず預けられなかったので、小銭があると安心です。

アザラシの餌やりは11時と15時半

いちばん人が集まるのが、毎日11時と15時半のアザラシの餌やりの時間です。追加料金はかかりません。

私たちは10時40分ごろに着いて、11時の回を見ました。

エコマーレでアザラシに餌をやる飼育員

ジャンプやボール遊びを見せるショーではありません。

飼育員さんがマイクを持って、施設のことや保護しているアザラシのことを話しながら、順番に餌をあげていくという進み方でした。

解説はオランダ語だったのか英語だったのか、私には聞き取れませんでした。

プールのまわりは始まる前から人でいっぱいになります。

餌のおこぼれを狙って、カモメが上を飛び回っていました。

2種類のアザラシと、水中を泳ぐ姿

屋外のプールには「Grijze zeehonden」と書かれた壁があります。

ハイイロアザラシのことです。もう1種類、体の小さいゼニガタアザラシもいます。

ワッデン海にはこの2種類が生息しています。

エコマーレの屋外プールで泳ぐハイイロアザラシ

館内にはプールを横から見られる水中の窓があって、ここがよかったです。

水の中をふよふよと気持ちよさそうに泳いでいく姿を、ガラス越しにすぐ近くで見られます。

水中を正面から泳いでくるアザラシ

アザラシ以外の展示も海のことばかり

建物の中には、常設の展示が2つあります。

北海のクジラを扱う「Whale Hall(クジラの間)」と、干潟の自然を扱う「The Wonderful Wadden Sea」です。

吹き抜けには、青くライトアップされたクジラの骨格標本が吊るされていました。

エコマーレの吹き抜けに吊るされたクジラの骨格標本

クジラだけではありません。

北海の生き物を集めた水族館のコーナーもあって、砂にまぎれたヒラメやカレイ、ロブスター、エイの卵などが並んでいます。

アザラシのほかに、保護された海鳥もいました。

エイの卵の展示ケース

展示にはそれぞれ解説が付いていて、生き物を見せることより「これは何なのか」を伝えることに重心があるつくりです。

大きな水槽に魚が群れているような、日本の水族館のイメージで行くと違うと思います。

海の生き物や自然について学びに来る施設、という印象を受けました。

館内にはレストランとショップもあります。

ショップにはアザラシのぬいぐるみがたくさん並んでいました。

さちこ

館内のレストランでランチをとっている人たちも見かけました。見学だけでなく、食事の場所としても使われているようです。

滞在時間は1時間ちょっとで足りた

10時40分に着いて11時の餌やりを見て、館内をひと通り回って出たのが12時前。

滞在は1時間ちょっとでした。

半日いられるような規模ではありません。

島の他の場所と組み合わせて、午前か午後のどちらかに入れておくと収まりがいいと思います。

野生のアザラシを見たい場合

エコマーレで見られるのは保護されたアザラシです。

テクセル島では、船で沖の砂州まで出て野生のアザラシを見るツアーも行われています。

島を囲むワッデン海は、干潟とそこに集まる生き物が評価されて世界自然遺産に登録された海です。

アザラシは、その自然の一部として暮らしています。

丘の上から見下ろすエコマーレの施設全景

アムステルダムから日帰りで島を回るツアーにも、アザラシを見るボートを追加できるものがあります。

移動もフェリーも込みなので、車を運転しない人はこういう形もあります。

GetYourGuideでテクセル島のツアーを見る

料金や餌やりの時間は変わることがあるので、出かける前に公式サイトで確認してみてください。

ABOUT ME
さちこ
こんにちは、さちこです。 北海道出身のアラサー主婦。2025年12月より、夫の海外赴任に帯同してオランダで暮らしています。 このブログ「運河のある暮らし」では、オランダを拠点に夫と巡ったヨーロッパ各国の旅行記を中心に、在住者ならではのオランダ観光・暮らしの情報も、実体験をもとにまとめています。 旅の計画や現地での移動・手続きなど、これから旅する方・暮らす方の参考になれば嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!

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