パリを移動するのに戸惑ったのが、メトロの券種でした。

私たち(iPhoneユーザー)は、専用アプリを入れずにApple WalletからNavigoを追加して、Apple Payに登録しているクレジットカードで都度チケットを買う形に落ち着きました。

事前のチャージも、券売機に並ぶことも必要ありませんでした。

この記事では、2026年4月の旅行で実際にやった追加手順を実際の画面と一緒に、チャージは必要か、単発・1日券・空港それぞれの最新料金までまとめます。

料金や運賃ルールは2026年1月1日改定時点の公式情報(Île-de-France Mobilités/Bonjour RATP)をもとにしています。最新の値段や条件はご旅行前に公式サイトでご確認ください。

パリの交通IC(Navigo)、持ち方は主に3つ

手順に入る前に、まず選択肢を整理します。パリのメトロやバスに乗るとき、Navigo(交通系IC)の持ち方は大きく3つあります。

  • ① iPhoneのApple Walletに追加(この記事の方法)/専用アプリなしで、iPhoneだけで完結。改札はかざすだけ。
  • ② スマホの公式アプリ(Île-de-France Mobilités)/iPhone・Android両対応。Androidの方はこちら。
  • ③ 物理カード「Navigo Easy」(€2)/窓口や券売機で買えるICカード。スマホを使いたくない方や、家族で貸し借りしたい方向け。

私たち(iPhoneユーザー)は①を使いました。以下は①の手順を中心に、料金や注意点までまとめます(②③は使っていないため、公式情報をもとにご紹介します)。

Navigoとは?2026年からは「単一ゾーン」に

Navigo(ナヴィゴ)は、パリと近郊(Île-de-France=イル・ド・フランス地域圏)の公共交通で使う交通系ICの仕組みです。

SuicaやPASMOのように残高(お金)を入れて運賃を引かれるのではなく、Navigoは「切符を1枚ずつ買って入れておき、乗るたびに1枚使う」仕組みです。紙の回数券をスマホやカードの中に持つイメージが近いかもしれません。

2026年からは運賃の仕組みも大きく変わりました。

それまでゾーン制だった運賃がÎle-de-France全体で統一され、基本のチケット1枚で地域全域に乗れるようになっています。

ただし空港駅(CDG・Orly)だけは例外で、専用チケットが必要です。ここは後半でもう一度触れます。

Apple WalletにNavigoを追加する手順【画面つき】

私たちがやったのは、専用アプリを入れずにApple Walletから直接追加する方法です。

手順は5ステップ。数分で終わります。

手順操作
1Walletアプリを開き、右上の「+」をタップ
2「交通系ICカード」を選ぶ
3一覧から「フランス」→「Navigo」を選ぶ
4説明画面で「続ける」をタップ
5チケットを選んで購入(Apple Payで支払い)
Apple Walletの「ウォレットに追加」画面。クレジットカードなどと交通系ICカードを選べる

Walletアプリで「+」をタップすると、この画面になります。「交通系ICカード」を選びます。

交通系ICカードの一覧。フランスの欄にNavigo(パリ)が表示されている

国別の一覧に「フランス」があり、「Navigo(パリ)」が出てきます。

Navigoの追加画面。iPhoneやApple Watchを使って電車やバスに乗れるという説明と「続ける」ボタン

Navigoの説明画面で「続ける」をタップ。

パスを1枚選択する画面。Navigo 1-Day PassやParis-Visit Pass、Bus Tramチケットが並ぶ

最後に、買うチケットを選びます。

1日券(Navigo 1-Day Pass)や観光パス(Paris-Visit Pass)、バス/トラム用チケットなどが並んでいて、ここから単発チケットも買えます。

単発チケットは「メトロ/RER/電車用」と「バス/トラム用」の2系統に分かれていて、買うときにどちらかを選びます。

チケット乗り継ぎできる範囲(公式ルール)
メトロ/RER/電車用(€2.55)最初の改札から2時間、改札の外に出なければ乗り継ぎ自由
バス/トラム用(€2.05)最初の打刻から1時間30分乗り継ぎ可(同じ路線の往復は不可)

注意したいのは、メトロ→バスのように系統をまたぐ乗り換えは1枚ではできず、それぞれのチケットが必要になることです。

ちなみに2系統のチケットは同じiPhoneに同居でき、改札や車内の読み取り機が自動で該当するほうを使ってくれます。

支払いはクレジットカード+Apple PayでOK

支払いは、クレジットカードをApple Payに登録していれば、そのまま完了できました。

なお、Androidは私たちが試していないため断定できません。Île-de-France Mobilitésの公式アプリなど、公式の案内でご確認ください。

改札での使い方と乗り換えの有効時間

改札ではFace IDなどの認証なしで、iPhoneをリーダーにかざすだけ。私たちも毎回これで通れました(Apple公式によると、一部のバスでは認証が必要な場合があります)。

2026年の料金一覧(単発・1日券・空港)

券種料金(2026年)備考
単発(メトロ/RER/電車)€2.55改札内なら2時間乗り継ぎ自由
単発(バス/トラム)€2.0590分乗り継ぎ可
Navigo 1日券(Navigo Jour)€12.30全ゾーン乗り放題・空港は対象外
Paris Visite(観光パス)1日€30.60〜5日€78Walletでは1・2・3・5日から選択
空港チケット(CDG・Orly)€14(片道)単一運賃の例外
Navigo Easyカード(物理)€2払い戻し不可

単発と1日券、どちらが合う?

私たちは滞在中の乗車回数が少なかったので、単発を都度買う形がいちばん分かりやすく感じました。

単純計算では、メトロやRERに1日5回以上乗るなら、1日券€12.30のほうが割安です。移動の多い観光日は、1日券を検討する価値があると思います。

1日券をWalletで買う場合、購入画面に「Valid on the day of purchase(購入当日のみ有効)」とあるので、使う日に買うのが安心です。

注意点(紙券の廃止・空港の例外・払い戻し)

使う前に知っておきたい点を3つに整理します。

ひとつめは、紙の磁気券が廃止されること。

公式の案内では、バスは2026年5月に使用停止となり、鉄道網全体でも2026年6月に使えなくなる予定です。これからはNavigo EasyやスマホでのIC利用が基本になります。

まぎらわしいのですが、廃止されるのは紙の磁気券だけです。ICカードのNavigo Easyやスマホのほうは、これからも使えます(むしろ紙券の置き換えです)。

ふたつめは、空港だけ別料金なこと。

CDG空港(RER B)とOrly空港(メトロ14号線)の空港駅では、通常の単発チケットは使えません。空港へ行く・空港から乗る場合は、専用の空港チケット(€14・片道)を買います。

Navigo 1日券も空港は対象外なので、空港アクセスの分だけは別と覚えておくと安心です。

みっつめは、物理のNavigo Easyカード(€2)が払い戻し不可なこと。

スマホに載せればカード代はかからないので、iPhoneで完結させたい方にはWallet追加が向いていると思います。

紙券の最新の取り扱いや細かな条件は、ご旅行のタイミングで公式の最新情報をご確認ください。

まとめ:iPhoneユーザーの私たちはこう使った

最後に、この記事の内容を表で振り返ります。

項目私たちの場合
使ったものApple Wallet(専用アプリなし)のNavigo
追加方法Wallet→「+」→交通系ICカード→フランス→Navigo
支払い日本のクレカ→Apple Pay
買い方単発チケットを都度購入(チャージ操作なし)
改札iPhoneをかざすだけ(認証なしで通れる)
料金(2026)単発€2.55/バス・トラム€2.05/1日券€12.30/空港€14

iPhoneをお使いで、できるだけ身軽にパリの交通を使いたい方には、Walletに直接追加する方法は試す価値があると思います。

乗る回数が多い日は1日券、空港は専用チケット、と覚えておけば、現地で迷う場面はぐっと減るはずです。

出典

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さちこ
こんにちは、さちこです。 北海道出身のアラサー主婦です。 2025年12月より、夫の海外赴任に帯同しオランダで暮らしています。 このブログ「運河のある暮らし」では、オランダでの暮らしや制度・文化、観光情報、ヨーロッパ旅行について、実体験をもとに情報をまとめています。 現地での生活や移動、手続きなど、これから訪れる方や暮らす方の参考になれば嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!

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