海外に住むと決まったら、日本のスマホ回線をどうするか決めないといけません。
日本の番号を切ってしまうと、銀行やクレジットカードの本人確認、役所の手続きの認証コードが届かなくなります。
かといって、使わない回線に月々の料金を払い続けるのももったいない。
私は日本で使っていた楽天モバイルを、そのままオランダに持ってきました。夫は現地の回線を持っています。
この記事では、日本の番号を残す4つの方法(楽天モバイルの継続、povo2.0への乗り換え、大手キャリアの番号保管、現地回線との組み合わせ)を、月額と使い勝手で比べて、わが家の選び方を紹介します。
日本の番号を残す理由
海外に住んでも、日本側の手続きは続きます。
銀行や証券口座のログイン、クレジットカードの本人確認、マイナポータルや各種サービスの二段階認証。
これらの認証コードは、登録してある日本の電話番号にSMSで届きます。
解約してから気づいても、番号は戻りません。
登録先を一つずつ変えようにも、海外からだと本人確認のところで止まります。
一時帰国のときも同じです。
日本の番号が生きていれば、帰国した日から何もせずに電話もSMSも使えます。

クレジットカードのパスワードが分からなくなって、オランダから日本のカード会社に電話したことがあります。番号が残っていたので、本人確認もそのまま通りました。
選ぶときの軸
比べるときに見るのは、この4つです。
- 月額。何もしなくても毎月いくら出ていくか
- 認証SMSが届くか。番号が「ある」だけでは足りず、海外でSMSを受け取れるか
- 海外でデータ通信ができるか。その回線だけで現地のネットを使えるか
- 現地の回線を別に持つ必要があるか。日本の回線を眠らせる方法は、現地のSIMやeSIMが別に要る
4つ目は忘れやすいところで、日本の番号を安く残しても、現地で回線を契約すればその月額と手間が別にかかります。
楽天モバイルをそのまま持っていく
日本で契約したRakuten最強プランを、解約も変更もせずに使い続ける方法です。
Rakuten最強プランには海外ローミングが最初から含まれていて、107の国と地域で毎月2GBまで、追加料金なしでデータ通信ができます(2026年4月8日時点)。
申し込みも設定の追加も要りません。
2GBを超えると最大128kbpsに落ちますが、1GB 500円で買い足せます。

通話は、Rakuten Linkアプリを使えば海外から日本の番号あてが無料。
SMSも日本の番号で受け取れるので、認証コードが止まりません。
番号もSMSもデータも日本への通話も、この1本で済みます。現地の回線を別に持たなくていいわけです。

気をつけるのは2つです。
出国前に日本国内で開通とRakuten Linkの初期設定を済ませておくこと。海外で開通させると、国際通話や国際SMSが使えない場合があります。
もう1つは、公式の案内に「一部の海外通信事業者で90日以上のサービスのご利用は許可されない場合がございます」とあることです。
私は2025年12月からずっと使えていますが、ずっと使える保証があるわけではありません。
| その月のデータ利用量 | 月額(税込) |
|---|---|
| 3GBまで | 1,078円 |
| 3GB超〜20GBまで | 2,178円 |
| 20GB超(無制限) | 3,278円 |
\ 海外ローミングの対象国は公式で /
2GBが何日もつか、チャージをどれくらい買っているかは、楽天モバイルを海外で使う。2GBのもち具合とチャージの実際の記事にまとめています。
povo2.0に乗り換えて維持する
povo2.0はau回線のプランで、基本料が0円です。
番号を移しておいて、使わない月は何も買わない。そういう持ち方ができます。
ただし条件があります。
180日間、有料トッピングの購入がないと利用停止になり、そのまま30日たつと自動で解約されます。
カウントが始まるのは、持っているトッピングの有効期限が切れた翌日からです。
いちばん安いトッピングは「データ追加1GB(7日間)」の390円なので、半年に1回これを買えば番号は残ります。
海外でのデータ通信は、海外データトッピングを買う方式です。
ヨーロッパ9か国(イギリス・イタリア・オーストリア・オランダ・スイス・スペイン・ドイツ・フランス・ベルギー)向けは、1GB/3日間 840円、3GB/7日間 2,430円。旅行のときだけ買う使い方です。
日本の番号を眠らせる方法なので、現地で毎日使う回線は別に用意します。プリペイドSIMやeSIMを現地で契約する形です。
180日ルールの例外
期間内に国内通話料やSMS利用料などの従量料金が税込660円を超えている場合や、指定のプリペイドコードを使った場合は、トッピングを買わなくても停止の対象になりません。トッピングの購入履歴と有効期限は、povo2.0アプリの「利用状況」で確認できます。
大手キャリアの番号保管を使う
ドコモ・au・ソフトバンクには、海外赴任や留学で長く使わない人向けに、番号を預かるサービスがあります。
| キャリア | 月額(税込) | 申込手数料 | 保管の上限 |
|---|---|---|---|
| ドコモ 電話番号保管 | 440円 | 4,950円(オンラインは1,100円) | 最長6年 |
| au 一時休止 | 409円 | 4,950円(My auは3,850円) | 最長5年 |
| ソフトバンク 電話番号・メールアドレスお預かり | 429円 | 要確認 | 最長5年 |
月額だけ見れば、この記事の中でいちばん安い方法です。
ただし、保管中は通話も通信もSMSも、すべて止まります。
番号は残っていても、認証コードは届きません。

一時帰国で使いたいときは、保管を解除する手続きが要ります。auの再利用はショップでの受付のみで、Webからはできません。
保管期間が満了すると自動で解約され、番号は戻せません。期限は自分で管理する必要があります。
ドコモはahamo契約者は対象外です。
こちらも日本の回線を眠らせる方法なので、現地の回線は別に契約します。
現地の回線と組み合わせる
povoと番号保管は、日本の番号を安く眠らせるかわりに、現地の回線が前提です。
現地のプリペイドSIMやeSIMを契約すれば、データ通信は現地の料金で使えます。
日本の番号はpovoか番号保管で残し、通信は現地回線、という二本立てです。
この形にすると、月額は「日本側の維持費+現地回線の料金」です。
SIMを2枚持つか、eSIM対応のスマホでデュアルSIMにするか、端末側の準備も要ります。
うちは、私が楽天モバイル1本で、夫は現地の回線を持っています。
4つの比較表
| 月額 | 認証SMS | 海外データ | 現地回線 | |
|---|---|---|---|---|
| 楽天モバイル継続 | 1,078円〜 | 届く | 月2GB無料、超過1GB 500円 | 不要 |
| povo2.0 | 0円(半年に1回390円〜) | 対応 | トッピング制(1GB/3日 840円〜) | 必要 |
| 番号保管(3社) | 409〜440円+手数料 | 届かない | なし | 必要 |
| 現地回線と組み合わせ | 日本側+現地の料金 | 日本側による | 現地回線で | 必要 |
ahamoも海外で30GBまで使えますが、海外での利用が15日を超えると128kbpsに制限されるので、住む用途には向きません。
わが家の選び方
私は日本で使っていた楽天モバイルを、番号もプランも変えずに持ってきました。夫は現地の回線を契約しています。
2GBでは足りない月が多くて、チャージを買い足しています。
それでも変えていないのは、番号もSMSも日本への電話も、この回線ひとつで済むからです。
一時帰国したときも、着いた瞬間からそのまま使えます。
楽天カードや楽天ペイと合わせて使っていて、楽天市場のポイント倍率が上がるのも続けている理由です。
現地で動画をよく見る人や、パソコンをテザリングでつなぐ人だと、チャージ代がかさみます。
そういう使い方なら、日本の番号はpovoか番号保管で残して、通信は現地の回線にしたほうが安く済みます。

番号保管は月額だけ見ると安いのですが、認証SMSが届かないので私には無理でした。
\ 契約中の人は設定の確認だけで海外で使えます /
まとめ
番号を残す方法は、回線を生かしたまま持っていくか、番号だけ眠らせて現地の回線を持つかのどちらかです。
海外で認証SMSを受け取りたいなら、楽天モバイルの継続かpovo2.0。
番号保管は月額が安いかわりに、保管中はSMSも止まります。
現地の回線を別に持つかどうかで月額も手間も変わるので、そこまで含めて比べてみてください。
出典(7件)
- 楽天モバイル 海外は2GBまで無料(対象国数・2GB・チャージ料金/2026年9月時点)
- 楽天モバイル 海外ローミング(データ通信)ご利用方法(出国前の準備・90日以上の利用に関する記載/2026年9月時点)
- povo2.0 海外ローミング(ヨーロッパ9か国トッピングの料金/2026年9月時点)
- povo2.0 FAQ 長期間トッピング未購入による利用停止(180日ルールと例外/2026年9月時点)
- NTTドコモ 電話番号保管(料金・上限・対象外/2026年9月時点)
- au 一時休止・再利用(料金・上限・再利用の受付/2026年9月時点)
- ソフトバンク 電話番号・メールアドレスお預かりサービス(月額・上限/2026年9月時点)
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