オランダといえば風車。

その絵に描いたような風景が広がるのが、世界遺産キンデルダイクの風車群です。

運河沿いに19基の風車が並ぶこの場所へ、オランダ在住の私たち夫婦は2026年5月9日(土)に行ってきました。

行く前に気になっていたのは、「どうやって行くのがいいんだろう」「入場チケットって買うべき?」という、いたって素朴な疑問でした。

とくに行き方は、ロッテルダムからの「水上バス」にもいくつか種類があったり、車だと駐車場が曜日で変わったりと、調べ始めると意外とややこしいんです。

この記事では、アムステルダム・ロッテルダムからの行き方(水上バス・バス・車)、入場チケットの要不要、営業時間まで、行く前に知っておきたい実務情報を在住者目線でまとめます。

実際に現地をどう回ったか・見どころや所要時間は、別記事の現地レポにまとめました。

キンデルダイクとは|オランダ世界遺産・19基の風車

キンデルダイクは、ロッテルダムから南東に約15km、アムステルダムから南へ約90kmの位置にある小さな村です。

18世紀に作られた 19基の風車が運河沿いに並んでいる景観そのものがユネスコ世界遺産(1997年登録)。

風車は単なる飾りではありません。海面下の低湿地から水を汲み出す排水ポンプとして実際に動いていた、今もメンテナンスされ動く現役の建造物です。

「オランダといえば風車」のイメージそのままの景色が見られる場所です。

キンデルダイクの風車群

ザーンセスカンスと迷ったら

オランダで風車を見るなら、アムステルダム近郊の ザーンセスカンス(Zaanse Schans) と、このキンデルダイクのどちらにするかで迷う人が多いと思います。

ざっくり言うと、木靴やチーズなど体験型の賑やかな観光村ならザーンセスカンス、静かで広い本物の田園風景ならキンデルダイク、という違いです。

私たちはロッテルダム方面に出るついでだったのと、観光地化されていない静かな風景を見たくてキンデルダイクを選びました。

まずは行き方|出発地別の早見表

訪問計画でいちばん最初に決まるのが「どう行くか」。

迷ったら、まずこの表で自分に近い行に当たりをつけてください。詳しい中身はこのあと順番に説明します。

出発地・条件おすすめルート片道目安
アムステルダム発・公共交通電車でロッテルダムへ→バスか直行船に乗り換え約2時間/€25〜30
アムステルダム発・車・土日祝Smitweg 6(土日祝のみ無料)約1.5時間/駐車無料
アムステルダム発・車・平日Alblasserdam P+R+シャトル+入場セット約1.5時間+セット料金
ロッテルダム発・船で行きたい直行船(ウォーターシャトル)約30分/€9.75〜
ロッテルダム発・安く行きたいバス489(毎日運行)約50分/€4〜5
とにかく楽したいアムステルダム発ガイド付きツアー約3時間/€50〜80

公共交通で行く場合

アムステルダム発でもロッテルダム発でも、最終的にロッテルダムから「水上バス・バス・船の乗り継ぎ・ツアー」のいずれかを選ぶ形になります。

アムステルダムから:まず電車でロッテルダムへ

アムステルダム中央駅からロッテルダム中央駅までは、インターシティ(IC Direct)で 約40分、片道 約€20

15分おきに発車しているのでとても便利です。

支払いは、改札機やバスの読み取り機に、自分のクレジットカードかスマホをタッチするだけ(OVpayという仕組みです)。

日本のSuicaと同じ感覚で、電車もバスも同じカードで乗れます。観光で数日だけなら、専用の交通カードを買わなくてもこれで完結するので便利です。

ロッテルダム中央駅に着いたあとは、次のいずれかのルートに乗り継ぎます。

① 直行船「ウォーターシャトル」(ロッテルダム発)

「キンデルダイクといえば水上バス」のイメージで紹介される、いちばん人気のルートです。

ロッテルダムの中心部からキンデルダイクの入口まで、乗り換えなしで運んでくれる観光向けの船で、「ウォーターシャトル(WaterShuttle)」という名前です。

項目内容
乗り場ロッテルダム中心部のWillemskade桟橋
所要時間約30分(乗り換えなし)
運行日2026年3月20日以降は毎日運航(時期により週末のみの場合あり)
料金大人 片道€9.75/往復€19.50(2026年時点・最新は予約サイトで確認を)
お得なセット券往復+風車内見学+ボート+ポンプ場入場がついた「コンビチケット」あり

この船は普通の路線バス・電車とは別運営なので、さきほどのクレジットカードのタッチ(OVpay)では乗れません。

ウォーターシャトル公式サイト で専用チケットを予約します。

船から運河の景色を楽しみたい人、ロッテルダム観光と組み合わせたい人に向いています。

② バス489番(ロッテルダム発・毎日運行・最安)

費用を抑えて毎日確実に行くならこのルート。

乗り換えは1回で、電車もバスも同じクレジットカードのタッチ(OVpay)で乗れます。

  1. ロッテルダム中央駅から地下鉄A/B/Cで Kralingse Zoom駅 へ(約15分)
  2. バス489番(Qbuzz運営)に乗車
  3. キンデルダイクの Molenkade停留所 で下車(約35分)

1時間に2本、土日も同じダイヤで運行。料金はカードのタッチで おおむね €4〜5 です。

平日に行く人、直行船が運休の日、なるべく安く済ませたい人に向いています。

③ Waterbus 20 + Driehoeksveer(ロッテルダム発・乗継船)

公共交通の Waterbus(20番線)で行く昔ながらのルート。船好きの方向けです。

  1. Willemskade桟橋から Waterbus 20番 でRidderkerk方面の Schans停 へ(約26分)
  2. Driehoeksveer(小型の渡し船)に乗り換え(約10分、片道€2.35)

Driehoeksveerは別運営なので、Waterbusの乗船券では乗れません。別途現金 or カードで支払います。

船の乗り換えそのものを楽しみたい方に向いています。時刻表は事前確認必須。

④ ガイド付き日帰りツアー(アムステルダム発)

「乗り換えを調べるのが面倒、英語ガイド付きで効率よく回りたい」ならツアーが楽です。

  • アムステルダム発・ホテル送迎付きのものが多い
  • 風車内見学+ボートクルーズ込みで €50〜80/人 が相場
  • 半日ツアーと、ロッテルダム観光と組み合わせた1日ツアーがある
  • GetYourGuideでキンデルダイクのツアーを見る

英語に抵抗がない人、調べる時間を節約したい人に向いています。

公共交通4ルート比較

ルート運行日片道時間料金目安
① 直行船(ウォーターシャトル)3/20〜毎日30分€9.75〜
② バス489毎日50分€4〜5
③ Waterbus 20+渡し船毎日40分+10分€4〜5+€2.35
④ ツアー(アムステルダム発)商品次第約3時間€50〜80

車で行く場合

アムステルダムからキンデルダイクまでは、高速A2/A15経由で 約1時間〜1時間半

Alblasserdam P+R(シャトル付き・入場セット販売)

Alblasserdam の P+R(Marineweg 3)に駐車→無料シャトルバスで現地へ が公式の推奨ルートです。

  • シャトル運行:9:00-18:00、駐車場とキンデルダイク入口を往復
  • シャトルは 入場チケットとセット販売 されている

「シャトルだけ単独で乗る」プランは選びにくい仕組みなので、外歩きだけしたい人には少し割高です。

出典:Kinderdijk公式サイト

土日祝に行くなら:Smitweg 6(土日祝のみ無料)

私たちが利用したのがこの駐車場です。住所は Smitweg 6, Kinderdijk(Google Mapsで表示されます)。

ここは正確には公共の観光駐車場ではなく、Royal IHCという造船会社の敷地が、土日祝だけ無料開放されている 場所です。

私たちが行ったのは土曜だったので、無料で停められました。

項目内容
料金土日祝のみ無料
場所風車エリアの北側、メイン観光エリアの対岸
入口まで徒歩10分強
空き状況土曜午前で空きはたっぷりあり

注意してほしいのが平日です。

キンデルダイク地区は、地元住民の駐車場を守るため 3月15日〜11月15日の平日は許可証(vergunning)制 になっていて、許可証なしで停めると €100の罰金 があります(自治体molenlandenの規定)。

平日に車で行くなら、公式のP+Rが安心です。

キンデルダイクの順路を示す風車マークの案内サイン
駐車場から風車エリアに向かう歩道に、案内図がありました

入場チケット|€21/オンライン10%OFF

風車地帯の 遊歩道を歩くだけなら入場無料 です。

風車内部・ボート・ポンプ場を楽しむには入場チケットが必要になります(2026年現在)。

チケット窓口オンライン(10%OFF)
大人€21約€18.90
子ども(4-12歳)€9約€8.10
3歳以下無料無料

含まれる5つ

  • 博物館風車の内部見学
  • 風車地帯を巡るボートツアー
  • Wisboomポンプ場(旧揚水場)
  • De Fabriekの映像・展示
  • ビジターセンターの常設展示

出典:Kinderdijk公式チケットページ(2026年6月時点)

混雑しそうな日(土日祝・夏休み・5月の風車の日など)は、事前にオンラインで時間枠を押さえておくと安心です。

日本語で予約しておきたい場合は、GetYourGuideでも入場チケットを扱っています。

「チケットに付くボート」と「水上バス」は別物

混同しやすいのが、入場チケットに含まれる「ボート」 と、行き方で出てきた 「水上バス(ウォーターシャトル)」 の違いです。

  • 水上バス(ウォーターシャトル):ロッテルダムからキンデルダイクへ「行くための」移動の船
  • 入場券のボート:現地に着いてから、風車地帯の運河を巡る遊覧船

入場券のボートは2種類あります。

  • クルーザー(Cruiser):約30分の周遊。ガイド付きで途中下車なし(4〜10月)
  • ホッパー(Hopper):終日運行のホップオン・ホップオフ。博物館風車(NederwaardとBlokweer)に停まる(通年)

どちらも乗り場はMiddelkadeの桟橋で、予約はできず、最終便は閉館30分前です。

外歩きだけの私たちは乗っていませんが、歩く距離を減らしたい人や、運河から風車を眺めたい人には便利そうでした。

営業時間|外歩きは無料、施設は時間あり

風車エリアの 遊歩道を歩くだけなら入場無料 です。営業時間の前後でも、外から風車の景色を眺めること自体はできます。

一方、入場チケットが必要な施設(風車内部・ボート・ポンプ場・ビジターセンター)には営業時間があります。

期間施設の営業時間
3月6日〜11月1日9:00〜17:30
11月2日〜12月末10:30〜16:00

12月25日は休館。時期によって変わるので、最新は公式サイトで確認してください。

まとめ|行き方は「曜日」と「興味」で決まる

キンデルダイクの行き方は、突き詰めると 「いつ行くか(土日祝か平日か)」と「風車内部に興味があるか」 で自然と絞られます。

  • 船からの景色も楽しみたい → 直行船(ウォーターシャトル)
  • 平日に確実に・安く行きたい → バス489
  • 英語ガイド付きで効率よく → アムステルダム発ツアー
  • 車で行く・風車内部も見る → Alblasserdam P+R+シャトル
  • 土日祝に車で行く → Smitweg 6(土日祝のみ無料)

私たちは「土曜・車・外歩きだけ」のスタイルでした。

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ABOUT ME
さちこ
こんにちは、さちこです。 北海道出身のアラサー主婦です。 2025年12月より、夫の海外赴任に帯同しオランダで暮らしています。 このブログ「運河のある暮らし」では、オランダでの暮らしや制度・文化、観光情報、ヨーロッパ旅行について、実体験をもとに情報をまとめています。 現地での生活や移動、手続きなど、これから訪れる方や暮らす方の参考になれば嬉しいです。 どうぞ、よろしくお願いします!

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