オランダ最大の城とされるデハール城(Kasteel de Haar)は、ユトレヒトから車で15分ほどの小さな村にあります。
塔と堀と跳ね橋。外から見た姿は、絵本に出てくる城そのものです。
2026年5月に行ってきました。
城の中も見学しましたが、実際に長くいたのは、55ヘクタールある庭のほうでした。
この記事では、行き方・チケット料金・時間予約の仕組み・庭の様子をまとめます。
デハール城とは?オランダ最大の城
デハール城があるのは、ユトレヒト郊外のハールザイレンス(Haarzuilens)という村です。
もともとは中世の城で、19世紀の終わりには廃墟でした。
そこに、ロスチャイルド家から嫁いだ男爵夫人の資金と、建築家ピエール・カイパースの設計が入り、20年をかけて約200室の城として建て直されたのが今の姿です。
カイパースはアムステルダム国立美術館やアムステルダム中央駅も手がけた建築家です。
城の外には、フランス式の整形庭園とイギリス式の風景式庭園が広がっていて、迷路や鹿のいる一角、池のほとりのピクニック広場まであります。
城を見学する場所というより、庭も含めて半日過ごせる場所だと思ってもらうと、イメージが近いです。
行き方と所要時間(車・電車)
車で行く場合
- ユトレヒト中央駅から:約15〜20分
- アムステルダム中心部から:約40〜50分
敷地の入場ゲートの向かいに駐車場があります。
料金は1日€7.50で、入場チケットとは別払いです。
私たちはチケット購入時に駐車券もまとめて買い、メールで届いたバーコードを退場時にかざしました。
ゲートの窓口や、出口のカード決済でも払えます。
駐車場から城の建物までは公園の中を歩いていき、徒歩でおよそ10〜20分ほどです。
電車とバスで行く場合
公共交通で行くなら、電車+バス111番の組み合わせになります。
- ユトレヒト中央駅から:スプリンターでVleuten駅(約10分)→ バス111番「Kasteel de Haar」下車
- アムステルダム中央駅から:電車でBreukelen駅 → バス111番「Kasteel de Haar」下車
バス停から受付までは徒歩1分ほどです。
- 日中はおおむね1時間に1本、19時ごろまでの運行
- クリスマス休暇と、復活祭から夏休みまでの期間は本数が増える
- Vleuten・Woerden・Breukelenの各駅ではOVfiets(レンタサイクル)も借りられる
時刻の確認は、オランダ全土の公共交通を横断検索できる9292.nlが便利です。
チケット料金と予約方法(2026年)
チケットは、入れる範囲で2種類に分かれています。
| チケット | 大人 | 子供 (4〜12歳) |
|---|---|---|
| 城+庭園(通年) | €21.50 | €13.50 |
| 庭園のみ(4〜10月) | €12.50 | €5.00 |
| 庭園のみ(11〜3月) | €8.00 | €5.00 |
3歳以下は無料です。
私たちはオランダのミュージアムカード(Museumkaart)を持っていたので入場は無料、駐車料金€7.50だけを払いました。
チケットは公式サイトで買えるほか、入場ゲート棟の券売機で当日その場でも買えます(カード払いのみ、現金は不可)。
日本語で買うならGetYourGuide。販売元は城の運営財団で、24時間前まで無料キャンセルできます。
\ 24時間前まで無料キャンセルできます /
城内は時間予約制(土日は要注意)
城内の入場は時間指定の枠制です。
到着直前にチケットをチェックしたら、直近の枠が埋まっていて、1時間後の枠を購入することに。
城内も確実に見たいなら、事前にチケットを購入しておくほうが安心です。
見どころ|200の部屋を建てた理由

私たちはオーディオガイドも英語のガイドツアーも使わず、ざっと見て回りました。
そのため残った印象は「立派なお屋敷だな」というざっくりした感想と、「お風呂と寝室、多すぎない?」という素朴な疑問でした。
調べてみると、ちゃんと理由がありました。
基本データ
- 再建:1892〜1912年(20年がかり)
- 建築家:ピエール・カイパース
- 資金:ロスチャイルド家のヘレーヌ男爵夫人
- 規模:約200室/バスルーム30室/寝室20室
なぜ寝室が20室もあるのか

毎年9月になると男爵夫妻がこの城に居を移し、ヨーロッパの王族・政財界・映画スター・芸術家を招いて連日パーティを開く「9月の伝統(September Tradition)」があったそうです。
実際に泊まったとされる顔ぶれは、コクトー、ココ・シャネル、マリア・カラス、ブリジット・バルドー、ロジャー・ムーア、グレゴリー・ペックなど。
客室はそれぞれ内装が違い、ゲストの好みに合わせて生花や雑誌を入れ替えていたとか。
寝室の数は、住む人の数ではなく、招く人の数だったわけです。
19世紀末の「最先端の豪邸」だった

建てられた時点で、温水・電気・セントラルヒーティング・トルコ風呂・エレベーターまで備わっていました。
この背景を知ってから見ると、水回りの数の多さも、装飾の派手さも、見え方が変わると思います。
庭園|広さ・芝生・鹿・バラ園

敷地は55ヘクタール以上。
数字だけ見ると身構えますが、歩いて疲れる広さではありませんでした。
フランス式の整形庭園と、イギリス式の風景式庭園が組み合わさっていて、噴水、池、橋、運河、芝生がバランスよく置かれています。
庭園を散策
庭はざっくりとエリアが分かれていて、広々とした芝生の広場や、池のまわりの散策路など、雰囲気の違う場所をのんびり歩けます。
ピクニックをする人、芝生に座って本を読む人、犬を連れて散歩する人。
それぞれが思い思いに過ごしていて、見ているだけでも心地よい時間でした。
鹿のいる一角もあり、芝生の上でごろんと寝ている個体もいて、かわいらしかったです。

バラ園は改修工事中(2026年)

残念だったのが、1,200株・79品種があるというバラ園が改修工事中で、立ち入りできなかったこと。
5月のバラを期待していたのですが、着いてみたら土がむき出しで、重機も入っていました。
2026年1月から10月にかけて敷地の保存工事が入っていて、バラ園とツゲの整形花壇(Buxus Parterre)は一時的に立ち入りできません。
カフェ・売店・トイレ
敷地内の飲食は2か所。どちらか一方は必ず開いている運用です。
- Restaurant Laverie:Stalplein(厩舎の広場)にあり、温かい食事から軽食・ワインまで。入場チケットなしでも利用できます
- Tuynhuis Gabriëlle:庭園の中にあるカフェ。コーヒー・紅茶・菓子など。利用には入場チケットが必要

城の入り口の近くではアイスクリームも売っていて、晴れた日の庭歩きとの相性がよかったです。
トイレは入場ゲート付近、城内、Stalplein付近にあり、困ることはありませんでした。
アクセシビリティ|城内は階段中心、庭園は車椅子OK
城の中は階段が多く、車椅子や歩行補助具での見学には対応していません。
ベビーカーや歩行器は城内に持ち込めません。玄関ホール(vestibule)に自己責任で預けます。
一方で庭園エリアは主要な園路が舗装されていて、車椅子でも回れるよう整備されています。
多目的トイレは入場ゲート付近です。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Kasteel de Haar |
| 住所 | Kasteellaan 1, 3455 RR Haarzuilens |
| 入場料 | 城+庭園 €21.50/庭園のみ €12.50(4〜10月)・€8.00(11〜3月) |
| ミュージアムカード | 入場無料(駐車料金は別) |
| 駐車料金 | 1日 €7.50 |
| 開館時間 | 城 11:00〜17:00(最終入場16:15)/庭園 9:00〜17:30 ※夏休み期間(2026年は7/4〜8/30)は城が10:00開館 |
| 予約 | 城内は時間指定の枠制。オンライン購入がすすめられている |
| 訪問日 | 2026年5月9日 |
私たちは午後に行って、庭を歩いてから城内を回りました。
両方をゆっくり見るなら、半日くらいの余裕をみておくと落ち着いて回れると思います。
豪華な内装を見に行くつもりで行っても見応えはありますし、外でのんびりしたいという目的でも成立する場所でした。
次に行くなら、お弁当を持って庭で食べる、というのを試してみたいです。
この記事の料金・開館時間・設備・工事の状況は、2026年7月時点の公式サイトで確認しました。訪問前に最新の情報をご確認ください。
出典(5件)
- デハール城 公式サイト:kasteeldehaar.nl
- 入場料:Admission prices
- 開館時間:Opening hours
- 行き方:Address and directions
- オンラインチケット:onlineticket.kasteeldehaar.nl
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