サンセバスチャンの旧市街には、300軒以上のバルがあるといわれています。
今回はその中から、日本人観光客にも人気の定番バル6軒を、12月の金・土の2日間で回ってきました。
この記事では、6軒それぞれで実際に注文したものと感想に加えて、金土・昼夜でどのくらい混み具合が変わったのかを、夫婦2人で歩いた実体験としてまとめています。
旧市街のバル文化とは
サンセバスチャンの旧市街(パルテ・ビエハ)は、歩いて回れるくらいコンパクトなエリアです。
その狭い一帯にバルがぎゅっと集まっていて、店から店への移動は徒歩30秒〜3分ほど。
1軒でお腹を満たすのではなく、何軒もハシゴして少しずつ食べ歩くのが、この街のスタイルです。
バルのカウンターには、ピンチョス(小さなパンやプレートにのった一口料理)がずらりと並びます。
基本は立ち飲みで、1軒あたり1〜2品と、チャコリや赤ワインなどのドリンクを1杯。
それを何軒か繰り返していくのが、定番の楽しみ方です。
とくにバルが密集しているのが、旧市街を東西に走る「31 de Agosto通り」。
今回回った6軒も、その通りとすぐ周辺に集まっていました。
金・土・昼・夜で変わる混雑事情
人気のバルは、曜日と時間帯によって混み具合がかなり変わります。
同じ旧市街でも、金曜の昼と土曜の夜では、これくらい雰囲気が違いました。


実際に金土の昼夜を歩いてみて感じた、混雑度の傾向を表にまとめました。
| 曜日・時間帯 | 混雑度 |
|---|---|
| 金曜 昼 | 比較的空いている |
| 金曜 夜 | 混むが入れる |
| 土曜 昼 | (体験なし・Agorregiランチに行っていたため) |
| 土曜 夜 | 激混み(Gandarias周辺は特に) |
金曜のほうが土曜より空いていて、夜より昼のほうが空いている、というのが体感でした。
私たちのタイミングでは、なかでもGandarias(ガンダリアス)がとにかく混んでいて、注文するだけでもやっと、という感じでした。
ただ、これはGandariasだけが特別というより、今回回ったバルはどこも人気店なので、時間帯によっては入りにくい・頼みにくいお店は他にもあると思います。
混雑には波があるので、一度は入れなくても、別のバルを挟んでからもう一度戻ってくると入れることもありました。
ピークの時間帯(21〜22時ごろ)を少し外すのがコツです。
行った6軒の実食レポ
ここからは、実際に回った6軒を順番に紹介していきます。
各店のデータ欄の金額は、私たちが実際に払った額(2人分・2025年12月)です。
営業時間・予約は2026年7月時点で各店の公式サイトなどを確認した情報なので、訪問前に最新の情報をご確認ください。
1. Bar Sport(バル・スポルト)|フォアグラとウニグラタン

金曜の昼過ぎに訪問しました。ほぼ満席でしたが、なんとか入れました。
日本人客が多く、メニューに日本語表記もある定番店です。
注文したもの:チャコリ/ウニのグラタン/生ハムのコロッケ/フォアグラ焼き





フォアグラ焼きの量と火入れがすごい。豪快にのったフォアグラの柔らかさと塩加減が、チャコリとよく合いました。
ウニのグラタンも見た目が可愛くて、中にイカが入っていて、記憶に残る一皿でした。
営業時間:月〜木 9:00〜23:30/金 9:00〜翌1:30/土 10:00〜翌1:30/日 11:00〜23:30(通し営業・公式サイトなし、現地情報サイトによる)
予約:不可(先着順)/カード:可
2. La Cuchara de San Telmo|タコと牛ほほ肉

ピンチョスではなく、小皿料理(タパス)中心のお店です。
日本人客が多く、店員さんが日本語で挨拶してくれました。気に入って、2回訪問しました。
注文したもの:(1回目)チャコリ/タコ/牛ほほ肉 (2回目)アーティチョークの豚バラ巻き


タコは表面がパリッと、中は驚くほど柔らかい仕上がりでした。
下に敷かれた、くたくたに煮込んだキャベツも好相性です。牛ほほ肉はほろほろで、盛り付けも美しいひと皿でした。
2回目はマテ貝を狙いましたが「この時期は入っていない」と断られ、アーティチョークの豚バラ巻きを選びました。
豚バラがカリッと焼かれていて、アーティチョークの甘みと脂のバランスが絶妙でした。


営業時間:火〜日 12:30〜15:30/19:00〜23:00・月曜定休(公式サイトがないため、最新は公式Instagram @lacucharadesantelmo で確認を)
予約:不可(先着順)/カード:可
3. La Viña(ラ・ビーニャ)|バスクチーズケーキ発祥の店
15時過ぎに訪問しました。
バスクチーズケーキ発祥の店として有名で、テイクアウトしている人も多かったです。
注文したもの:チャコリ/バスクチーズケーキ/焼きパプリカのオイル漬け

バスクチーズケーキは1人前でも2切れ出てきて、しっかり甘くて柔らかい味わいでした。
赤ワインを合わせたほうが良かったかも、と食べながら思ったのは、次に来るときの宿題です。
営業時間:火〜日 10:30〜16:00/19:00〜23:00(月曜定休)
予約:記載なし(私たちは予約なしで入店)/カード:可
4. Casa Urola(カサ・ウローラ)|地元評価の高い夜のバル

夜(19時以降)に訪問しました。地元でも評価が高いお店です。
アルコール度数がきつくなってきたので、ここではバスク地方のシードル(Sidra)を選びました。
注文したもの:シードル/ホタテのスープ/アーティチョークのスープ


このシードルが野生味と酸味のあるドライな発酵感で、想像していた甘いシードルとはまったくの別物でした。
とても好みの味です。アーティチョークのスープはかぼちゃベースで、疲れた胃にやさしい味わいでした。
営業時間:昼 12:00〜15:30/夜 19:00〜22:30(夜は木〜土)・火水休み ※公式サイト内で昼の表記が一部混在するため、訪問前に確認を
予約:可(公式サイトから・24時間以上前に)/カード:可
5. LA CEPA(ラ・セパ)|生ハムが圧倒的

店内に生ハムの原木がずらりと並ぶ、生ハムで知られる老舗です。

注文したもの:赤ワイン/ノンアルコールビール/生ハム/揚げししとう/スパニッシュオムレツ(ツナ入り)




生ハムが、これまで食べたなかで一番おいしかったです。香りが芳醇で、熟成された旨みの結晶が浮かんでいて、口に入れるととろけました。
スパニッシュオムレツはふわふわでしたが、お腹がいっぱいすぎて、記憶はやや曖昧です。
営業時間:毎日 11:00〜23:00(キッチン通し営業)
予約:可(公式サイトから)/カード:可
6. GANDARIAS(ガンダリアス)|土曜夜は大混雑
土曜の夜に訪問しました。
前述のとおり、金曜以上に人が多く、注文するだけでも一苦労な混雑でした。
注文したもの:サングリア/モスト/マッシュルームのピンチョス/鴨肉のピンチョス/イベリコ豚の生ハム




マッシュルームのピンチョスは火入れが絶妙でふわふわで、噛むと旨みが広がりました。
鴨肉も期待どおりです。
生ハムは前日にLA CEPAで衝撃的なものを食べたばかりだったので、感動度は控えめでした。
営業時間:バルは毎日 11:00〜24:00(12/25・1/1のみ休み)
予約:バルは不可・レストラン席は公式サイトから可/カード:可
店ごとの“顔”になる一品
6軒はそれぞれ得意分野が違います。
定番として知られる料理と、私たちが食べて特に良かったものを、お店ごとに1品ずつ選びました。
| 店 | 顔になる一品 |
|---|---|
| Bar Sport | フォアグラ焼き |
| La Cuchara de San Telmo | 牛ほほ肉・タコ |
| La Viña | バスクチーズケーキ |
| Casa Urola | 温かいスープと季節のピンチョス |
| LA CEPA | 生ハム |
| GANDARIAS | マッシュルームのピンチョス |
この一品を目当てにお店を選ぶのもおすすめです。
バル巡りで知っておくと安心なこと
営業時間|昼休憩の店と通し営業の店
今回の6軒は、昼休憩を挟む店(La Cuchara・La Viña・Casa Urola)と通し営業の店(Bar Sport・La Cepa・Gandarias)に分かれました。
休憩ありの店はおおむね15時半〜16時に閉まり、19時に再開します。
連続でハシゴしたいなら、昼の部〜15時前と、19時以降の2タイムに分けて計画するのがおすすめ。
1軒で1〜2品が王道
メニューを全部食べたくなりますが、何軒も回るなら1軒1〜2品に絞るのが鉄則。
パンが出てくる店も多いので、食べすぎると満腹になります。
支払いはカードでOK、現金は使わなかった
訪問した6軒すべてでクレジットカードが使えました。
現金は一度も使わなかったので、両替の必要はありませんでした。
支払いタイミングは店ごとにまちまち(食後 or 注文時)。
胃薬は持参すべき
オイリーな料理が続くので、日本から胃薬を1袋持っていくと安心です。
簡単なスペイン語
挨拶レベルでも、店員さんとのやり取りが断然スムーズになります。
- Hola(オラ)= こんにちは
- Gracias(グラシアス)= ありがとう
- Salud(サルー)= 乾杯
- Bueno(ブエノ)= おいしい
まとめ
サンセバスチャンのバル巡りは、1軒で完結させず、少しずつつまんで次のお店へ移っていく気軽さが魅力でした。
今回の6軒を手がかりに、気になったお店から、自分たちのペースで回ってみてくださいね。
サンセバスチャン旅行の全体像(何泊が必要か・予算・モデルコース)はサンセバスチャンは何泊必要?2泊3日の旅行記と回り方ブログにまとめています。
バル以外の本格バスク料理を1食組み込みたい人は、Agorregi|サンセバ郊外ビブグルマンのバスク料理ランチ実食もどうぞ。
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