オランダのStatiegeld返金ガイド|ペットボトル・缶のデポジット手順【2026】
オランダのスーパーで飲み物を買うと、レシートに「Statiegeld(スタティーフェルド)」という項目で1本あたり€0.15〜€0.25が乗っています。
これは容器を返却すると現金同等で戻ってくるデポジット制度です。
オランダ語が読めない最初のうちは「気づかず捨てて損をする」のが一番もったいないところ。
この記事では、対象容器の見分け方・返却機の手順・読み取られない時の原因を、アムステルフェーンのAH(Albert Heijn)・Jumboなどで実際に使っている流れベースでまとめます。
オランダのゴミ分別ガイドとあわせて読むと、PMD(プラ・金属・紙パック)と返却機行きの境目がはっきり分かります。
Statiegeldとは|「容器の保証金」
Statiegeld は直訳すると 「保証金」。飲料メーカーがリサイクル率を上げるために容器1本ごとに課しており、消費者は購入時に上乗せされた金額を、空容器を返却することで取り戻します。
対象は飲料用のペットボトルとアルミ缶で、対象容器にはStatiegeldマーク(矢印で円を描いたアイコンに「Statiegeld」または「€0.15」「€0.25」と書かれたラベル)が付いています。
| 容器 | デポジット額 | 対象になった時期 |
|---|---|---|
| 大型ペットボトル(>1L、水・炭酸など) | €0.25 | 2005年〜 |
| 小型ペットボトル(≤1L) | €0.15 | 2021年7月〜 |
| アルミ缶(飲料用) | €0.15 | 2023年4月〜 |
逆に、マークが付いていない容器は返却機では受け付けてもらえません。代表例は以下のとおり。
- ヨーグルト・牛乳のプラ容器(飲料扱いされない)
- ジュース・スープ等の紙パック
- ガラス瓶(ジャム・ワイン・ビール瓶の一部)
- 食品缶(豆・トマト等)
これらはPMD(プラ・金属・紙パック)またはGlas(ガラス)として通常のゴミ分別に回します。境目はあくまで「容器のマーク」。サイズや素材ではなく、ラベルの絵を見るのが確実です。

返却機(statiegeldautomaat)の使い方
返却機はスーパーの入口近くまたは店内の別室に設置されています。
AH・Jumbo・Lidl・PLUS・Aldi など主要スーパーはほぼ完備。コンビニ的な小型店舗にはないこともあります。
基本の手順:
- 機械の電源が入っていることを確認(「Welkom」表示)
- 投入口に容器を1本ずつ投入(ラベル面を上にする必要はない)
- 機械がバーコードを読み取り、合計金額が画面右上にカウントアップ
- 全部入れ終わったら「Bon」ボタンを押す
- 割引券(Statiegeldbon)が印刷される
割引券は会計時にレジで提示すると、合計金額から差し引かれます。
レジがセルフレジの場合は、券のバーコードを読み取り部にかざすだけ。AHのセルフレジでは「Statiegeldbon」専用のスキャン位置がある店舗もあります。

割引券(Bon)の有効期限
割引券の有効期限はスーパーチェーンごとに設定されています。
- AH・Jumbo:発行から数週間〜数ヶ月(店舗による)
- Lidl・Aldi:当日のみ/短期間が多い
券面の下部に有効期限が印刷されているので、財布に入れっぱなしにせず次の買い物で必ず使い切るのが基本。期限切れの券は店頭でも交換不可なので注意してください。
また、割引券は発行店でのみ使用可です。AHのレシートはJumboで使えませんし、同チェーンでも「店舗を跨げるか」は店ごとに微妙に違います。原則「返した店で使う」と覚えておけば安全です。
機械が読み取らない時の原因
返却機が「Niet geaccepteerd(受付不可)」と表示する原因はだいたい決まっています。
| 症状 | 原因 |
|---|---|
| バーコードが読めない | 容器が潰れすぎ/ラベルが剥がれている/濡れている |
| 「Niet geaccepteerd」 | 容器にStatiegeldマークが付いていない(対象外容器) |
| 投入できない | 機械の満杯エラー(スタッフ呼び出しランプを押す) |
| 一部だけ拒否される | 外国の容器(ドイツ・ベルギーのものはオランダの機械では返金不可) |
ペットボトルは潰さずにそのまま投入するのがコツ。
手のひらサイズに潰したくなりますが、機械はバーコードを回転させながら読み取るため、形状が変わると認識できません。
ラベルが破れて取れた場合は、その容器分は諦めるしかなく、マーク付きラベルを保護するのが事前対策になります。
よくある質問
Q. 機械の前に行列ができている時、別の店に行ってもいい?
A. 行ってOKです。割引券は「返した店で使う」のが原則ですが、別の店舗で空容器を返却して、その店で会計するのは何も問題ありません。
Q. 開封済みで中身が少し残った容器も返せる?
A. 機械にとっては容器が空であることが前提。中身が残っていると床が濡れたりトラブルの元なので、家で水を切ってから持ち込むのがマナーです。
Q. 観光で滞在中、ホテルで買った水のペットボトルも返せる?
A. 返せます。容器にStatiegeldマークがあれば誰でも返却可能で、購入レシートは不要。ただし観光客にとっては機械を使うひと手間より「ホテルのゴミ箱に捨てる方が早い」と感じる方も多いはず。1本€0.25なので、滞在中まとめて返すなら数ユーロにはなります。
Q. ガラス瓶(ビール瓶・ワイン瓶)も返せる?
A. ビール瓶のごく一部(ハイネケンの茶色いリターナブル瓶など)には独自のデポジット制度がありますが、Statiegeldマーク付きの飲料ペット・アルミ缶とは別ルートです。
スーパーによって受付可否が違うため、購入時にレシートを確認するのが確実。マーク無しのガラス瓶はGlasコンテナへ。
まとめ|「マークを見る」と「発行店で使う」だけ
Statiegeldは仕組みを覚えてしまえば、月数ユーロ〜十数ユーロ単位で確実に戻ってくる節約ポイントです。覚えることは2つだけ。
- 容器のStatiegeldマークを確認する(無いものはPMD or Glas)
- 割引券は発行店で次の買い物に使う(期限・チェーン跨ぎ不可)
潰さずにそのままの形で持ち込めば、ほぼ100%機械が読み取ってくれます。最初の1回さえ使えば、あとは買い物のついでに数十秒で済む作業です。
「オランダのゴミ分別ガイド」では、Statiegeld対象外の容器をどのコンテナに振り分けるかも整理しています。あわせてご覧ください。
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